的野×向井
夢小説設定
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「海行こうよ」
なんて唐突に言われて。テスト期間最終日。三時間目で終わって、いつもならファミレスで駄弁るけれど、今日は電車を乗り継いで海に来た。海に来るのは何ヶ月ぶりだろう。前回来た時は、水族館デートしてその帰りに海辺を歩いたっけ。
「日焼け止め塗り忘れた〜」
「そんなこんなじゃ焼けないよ」
もう少し焼いて欲しいと思うのは私のエゴ。真っ白で、この世にいるべき存在じゃない程に光っていて、多分純葉はこの世に間違えて存在している天使だと思う。
「ほら、みお!いこ!」
何度も来ている駅を降りて海に向かう。幼なじみの純葉とは何度も歩いた道だけど、あと何回一緒に歩けるのだろうと、ふとした時に思ってしまう。
ずっとなんてあるわけない。そんなこと分かってる。なんなら、自分から純葉から離れようとしてしまっているから。
「みお、なにぼーっとしとるん?もしかして今日予定あった?」
「えっ、あっ、いや!ないないないない!純葉より優先すべきことがあるわけない」
「いひひ、うれしい」
この笑顔を隣で見ていられるのも、あとどのくらいだろうか。手離したくないのに、離れていこうとするこの手を緩く握り直す。
「みおは余計な心配しすぎなんよ」
「……」
「いとははみおがいる限りどこにも行かんよ」
「じゃあ、私がどこかに行ったら?」
「追いかけるかもしれないし、諦めるかもしれん。まだ、今のいとはにはわからん」
純葉は「よし!」と言って、浜辺の標流木に鞄を置いて、靴と靴下を脱いで海へと一目散に走る。
ここで追いかけないと、追いつかないと。きっと、もう触れられないような気がして。
急いで靴を脱ぎ捨てて純葉の元に走る。
「まって、純葉!」
「ッ、待ってよ純葉…」
見たくない夢を見てしまった。
純葉がいなくなってからよく見る夢。
眩しくて、忘れたくないのに、早く忘れたい記憶。
「どこにも行かないって言ったじゃん…」
そんな独り言は、空虚に吸い込まれていった。
なんて唐突に言われて。テスト期間最終日。三時間目で終わって、いつもならファミレスで駄弁るけれど、今日は電車を乗り継いで海に来た。海に来るのは何ヶ月ぶりだろう。前回来た時は、水族館デートしてその帰りに海辺を歩いたっけ。
「日焼け止め塗り忘れた〜」
「そんなこんなじゃ焼けないよ」
もう少し焼いて欲しいと思うのは私のエゴ。真っ白で、この世にいるべき存在じゃない程に光っていて、多分純葉はこの世に間違えて存在している天使だと思う。
「ほら、みお!いこ!」
何度も来ている駅を降りて海に向かう。幼なじみの純葉とは何度も歩いた道だけど、あと何回一緒に歩けるのだろうと、ふとした時に思ってしまう。
ずっとなんてあるわけない。そんなこと分かってる。なんなら、自分から純葉から離れようとしてしまっているから。
「みお、なにぼーっとしとるん?もしかして今日予定あった?」
「えっ、あっ、いや!ないないないない!純葉より優先すべきことがあるわけない」
「いひひ、うれしい」
この笑顔を隣で見ていられるのも、あとどのくらいだろうか。手離したくないのに、離れていこうとするこの手を緩く握り直す。
「みおは余計な心配しすぎなんよ」
「……」
「いとははみおがいる限りどこにも行かんよ」
「じゃあ、私がどこかに行ったら?」
「追いかけるかもしれないし、諦めるかもしれん。まだ、今のいとはにはわからん」
純葉は「よし!」と言って、浜辺の標流木に鞄を置いて、靴と靴下を脱いで海へと一目散に走る。
ここで追いかけないと、追いつかないと。きっと、もう触れられないような気がして。
急いで靴を脱ぎ捨てて純葉の元に走る。
「まって、純葉!」
「ッ、待ってよ純葉…」
見たくない夢を見てしまった。
純葉がいなくなってからよく見る夢。
眩しくて、忘れたくないのに、早く忘れたい記憶。
「どこにも行かないって言ったじゃん…」
そんな独り言は、空虚に吸い込まれていった。
