的野×向井
夢小説設定
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この国のどこも争いが絶えないこの時代。戦地に赴くのは兵士だけに限らない。自分たちみたいな衛生兵だって戦線に借り出される。
目の前で苦しむ人を助けて、もう一度戦線へ戻すのが仕事。毎日、生と死の狭間で戦う兵士を治療しつつも、自分たちだっていつ死ぬか分からない。忙しなく過ぎていく日々は、同部屋のあの子を忘れさせてくれた。
忘れたくないのに、大切だから忘れたい。
大切だから、忘れて欲しい。
いつ終わってしまうか分からない自分を忘れないで欲しいなんて、そんな強欲持ち合わせてない。そう思って、戦地に派遣されてからずっとお世話になったお屋敷には帰っていない。
帰るタイミングはいくらでもあった。けれど、帰らなかった。帰ったらもう二度とこの景色を見たくないから。もう苦しまずに生きていきたいから。そう思いながら時が経った。数ヶ月か数年か分からないけど。
身も心もボロボロ。川を見つける度にここに身を投げてやろうかと思ってしまうくらいには。そんな体を引き摺って、元々勤めていたお屋敷に足を運ぶ。
またここに戻ってこられたという安心感と、あの子に会う恐怖心。
お屋敷の重い扉を開けば、あの時と変わらない景色。エントランスで掃除をしていた数人が気付いてこちらに向かってくる。
けれども、想い人はいない。
待てど待てどもあの子をこの広いお屋敷で見つけ出すことが出来ない。二人部屋のベッドのひとつは綺麗にメイキングされていて、もうひとつは人が寝ていたと分かる。
「どこに行ったんよ…美青…」
「あぁ、人使い荒いよ麗奈サマは…い、いとは?」
くりくりの目をめいっぱいに開いて、飛んで抱きついてきた美青は、純葉を抱きしめたまま離れない。
「もう、帰ってこないと思って、、夢じゃない?これ、本物の純葉?」
「夢じゃないよ。本物の純葉だよ」
「うぅ、おかえりぃ」
「ただいま」
忘れられるわけなかった。忘れたくなかった。この温もりをもう二度と離すまいと美青の腰に腕を回す。
「純葉、もうどこにも行かないでね。ずっと私といて…」
「なぁにそれ、プロポーズ?」
「えっ、あ、。プロポーズはちゃんとまたする…」
「待っとる」
涙でぐちゃぐちゃで、泣いてるのか笑ってるのか分からない美青にキスをすれば、びっくりして「おかえし」なんて言ってキスされた。
目の前で苦しむ人を助けて、もう一度戦線へ戻すのが仕事。毎日、生と死の狭間で戦う兵士を治療しつつも、自分たちだっていつ死ぬか分からない。忙しなく過ぎていく日々は、同部屋のあの子を忘れさせてくれた。
忘れたくないのに、大切だから忘れたい。
大切だから、忘れて欲しい。
いつ終わってしまうか分からない自分を忘れないで欲しいなんて、そんな強欲持ち合わせてない。そう思って、戦地に派遣されてからずっとお世話になったお屋敷には帰っていない。
帰るタイミングはいくらでもあった。けれど、帰らなかった。帰ったらもう二度とこの景色を見たくないから。もう苦しまずに生きていきたいから。そう思いながら時が経った。数ヶ月か数年か分からないけど。
身も心もボロボロ。川を見つける度にここに身を投げてやろうかと思ってしまうくらいには。そんな体を引き摺って、元々勤めていたお屋敷に足を運ぶ。
またここに戻ってこられたという安心感と、あの子に会う恐怖心。
お屋敷の重い扉を開けば、あの時と変わらない景色。エントランスで掃除をしていた数人が気付いてこちらに向かってくる。
けれども、想い人はいない。
待てど待てどもあの子をこの広いお屋敷で見つけ出すことが出来ない。二人部屋のベッドのひとつは綺麗にメイキングされていて、もうひとつは人が寝ていたと分かる。
「どこに行ったんよ…美青…」
「あぁ、人使い荒いよ麗奈サマは…い、いとは?」
くりくりの目をめいっぱいに開いて、飛んで抱きついてきた美青は、純葉を抱きしめたまま離れない。
「もう、帰ってこないと思って、、夢じゃない?これ、本物の純葉?」
「夢じゃないよ。本物の純葉だよ」
「うぅ、おかえりぃ」
「ただいま」
忘れられるわけなかった。忘れたくなかった。この温もりをもう二度と離すまいと美青の腰に腕を回す。
「純葉、もうどこにも行かないでね。ずっと私といて…」
「なぁにそれ、プロポーズ?」
「えっ、あ、。プロポーズはちゃんとまたする…」
「待っとる」
涙でぐちゃぐちゃで、泣いてるのか笑ってるのか分からない美青にキスをすれば、びっくりして「おかえし」なんて言ってキスされた。
