的野×向井
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純葉が死んだ。自殺だった。理由は知りたくない。私だけに遺された遺書が全てを物語っているかのようで。読むのが怖い。
そんなもの書いてる時間があるなら、言ってくれればよかったのに。そしたら助けてあげれたのに。
違うな。
言えないことがあったんだろうな。
死んでしまっているから、もう何も伝えられないのが悔しくて。
代わりに絵を描いて昇華させる。
純葉が好きだった風景、生き物、食べ物、もの。ひとつのキャンバスじゃ足りなくって。何枚も何枚も描いて、重ねて、描いて。
言葉で伝えるのが下手だから、こんなんでしか伝えられない自分に嫌気が刺す。純葉がいなくなる前に目一杯伝えられていたらよかったのに。
何年も一緒に通った通学路は、純葉がいないと暗い道が一段と暗く思える。
純葉に懐いていた野良猫に会えば、大丈夫かとでも言われているかのように足元に擦り寄ってくる。あんなにも私だけに威嚇してきたのはおまえさんの方じゃないか。
「この子、みおにはいっつも威嚇しとる」
「純葉のこと、おまえさんには取られたくはないね」
「みおの方こそ威嚇しとるからや」
「でも純葉に撫でられてるの幸せそうだからいいよ」
そんな会話をしたのはいつだったか。
野良猫がするりと足元からいなくなれば、何もないところに向かって鳴く。時折、私の方に来て、ここにいる何かを伝えるかのように。
視えるわけないけど。ここにいる気がして。
最後に伝えなきゃ、後悔するって本能が言ってる。
「純葉、私ね純葉と一緒にいれて幸せだった。純葉のおかげでたくさんの愛をもらった。でもね、純葉に何ひとつ返せてないよ。もらってばっかり。」
「だから、純葉、幸せになってね。大好きだったよ。愛してた。」
本当はまだ好き。好きじゃ足りないくらいに愛してるけど。足枷になっちゃいけないから。せめてもの過去形で許して。
後からちゃんと遺書も読むね。純葉が私に伝えたかったこと全部受け止める覚悟できたから。
そんなもの書いてる時間があるなら、言ってくれればよかったのに。そしたら助けてあげれたのに。
違うな。
言えないことがあったんだろうな。
死んでしまっているから、もう何も伝えられないのが悔しくて。
代わりに絵を描いて昇華させる。
純葉が好きだった風景、生き物、食べ物、もの。ひとつのキャンバスじゃ足りなくって。何枚も何枚も描いて、重ねて、描いて。
言葉で伝えるのが下手だから、こんなんでしか伝えられない自分に嫌気が刺す。純葉がいなくなる前に目一杯伝えられていたらよかったのに。
何年も一緒に通った通学路は、純葉がいないと暗い道が一段と暗く思える。
純葉に懐いていた野良猫に会えば、大丈夫かとでも言われているかのように足元に擦り寄ってくる。あんなにも私だけに威嚇してきたのはおまえさんの方じゃないか。
「この子、みおにはいっつも威嚇しとる」
「純葉のこと、おまえさんには取られたくはないね」
「みおの方こそ威嚇しとるからや」
「でも純葉に撫でられてるの幸せそうだからいいよ」
そんな会話をしたのはいつだったか。
野良猫がするりと足元からいなくなれば、何もないところに向かって鳴く。時折、私の方に来て、ここにいる何かを伝えるかのように。
視えるわけないけど。ここにいる気がして。
最後に伝えなきゃ、後悔するって本能が言ってる。
「純葉、私ね純葉と一緒にいれて幸せだった。純葉のおかげでたくさんの愛をもらった。でもね、純葉に何ひとつ返せてないよ。もらってばっかり。」
「だから、純葉、幸せになってね。大好きだったよ。愛してた。」
本当はまだ好き。好きじゃ足りないくらいに愛してるけど。足枷になっちゃいけないから。せめてもの過去形で許して。
後からちゃんと遺書も読むね。純葉が私に伝えたかったこと全部受け止める覚悟できたから。
