的野×向井
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好き。ってたくさん種類があると思っていて。私がキミに抱いているのは、友情としての好きだと思っていた。
桜の木を見上げる横顔、プール掃除で無邪気に笑う顔、美味しい食べ物を頬張る顔、寒いとマフラーに顔を埋めるキミ。どの季節のキミも忘れるわけがない。一度恋心を自覚してしまえばうるさくなる心臓。目が合うのでさえやっとになって、話すことにドギマギしてしまって。この恋心がバレないように。
ふとした時に教室のどこからか聞こえる恋バナ。絶対にキミが私のこと好きになるなんて思っていない。叶うことのない片思いで良い。ただ、ずっといちばん近くの友人として見ているだけでよかったはずなのに。これからもキミの隣にずっといたいから。キミを誰にも渡したくないから。キミのいちばんの友人でいさせてほしいと、と渦巻いて焦る恋心を抱く。
「好き」と聞こえるけれど、誰のことが好きだなんてまでは聞こえなくて。私はそのふた文字さえ言えないヘタレなのに、キミに想ってもらえる人が羨ましくて。
勇気を出して誘った夏祭り。はぐれるからと繋がれた手から緊張が伝わってなければいいけど。心臓の鼓動はブレーキなんてかかるはずなく加速していくばかり。
人混み離れた場所で、ふたりきりでゆっくりと見上げる花火。花火よりキミの横顔に惚れて、花火に紛れて言った「好き」は聞こえてなければいいな。こんな状況でしか想いを伝えられない弱虫な私は、キミにはきっと不釣り合いだから。
花火が終わって帰路につき始めた時、キミは立ち止まって、「好き」って。耳を疑った。花火のことだと思いたかった。戸惑っている私に追い打ちをかけるようにキミは、私の目をまっすぐに見て、「純葉は美青が好き。美青は?おんなじ気持ちだと思ってたんじゃけど違った?」なんて、潤んだ目で言われたもんだから。返事はひとつしかない。本当は先にちゃんと伝えたかったな。
「私もおんなじ気持ちだよ」
「いひひ、知っとった」
「…私と付き合ってくれませんか?」
「もちろん」
改めて繋いだ手は先ほどとは変わって、指を絡めて。
桜の木を見上げる横顔、プール掃除で無邪気に笑う顔、美味しい食べ物を頬張る顔、寒いとマフラーに顔を埋めるキミ。どの季節のキミも忘れるわけがない。一度恋心を自覚してしまえばうるさくなる心臓。目が合うのでさえやっとになって、話すことにドギマギしてしまって。この恋心がバレないように。
ふとした時に教室のどこからか聞こえる恋バナ。絶対にキミが私のこと好きになるなんて思っていない。叶うことのない片思いで良い。ただ、ずっといちばん近くの友人として見ているだけでよかったはずなのに。これからもキミの隣にずっといたいから。キミを誰にも渡したくないから。キミのいちばんの友人でいさせてほしいと、と渦巻いて焦る恋心を抱く。
「好き」と聞こえるけれど、誰のことが好きだなんてまでは聞こえなくて。私はそのふた文字さえ言えないヘタレなのに、キミに想ってもらえる人が羨ましくて。
勇気を出して誘った夏祭り。はぐれるからと繋がれた手から緊張が伝わってなければいいけど。心臓の鼓動はブレーキなんてかかるはずなく加速していくばかり。
人混み離れた場所で、ふたりきりでゆっくりと見上げる花火。花火よりキミの横顔に惚れて、花火に紛れて言った「好き」は聞こえてなければいいな。こんな状況でしか想いを伝えられない弱虫な私は、キミにはきっと不釣り合いだから。
花火が終わって帰路につき始めた時、キミは立ち止まって、「好き」って。耳を疑った。花火のことだと思いたかった。戸惑っている私に追い打ちをかけるようにキミは、私の目をまっすぐに見て、「純葉は美青が好き。美青は?おんなじ気持ちだと思ってたんじゃけど違った?」なんて、潤んだ目で言われたもんだから。返事はひとつしかない。本当は先にちゃんと伝えたかったな。
「私もおんなじ気持ちだよ」
「いひひ、知っとった」
「…私と付き合ってくれませんか?」
「もちろん」
改めて繋いだ手は先ほどとは変わって、指を絡めて。
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