中嶋×石森
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最初の印象は"変な人"だった。
高校生になって三週間。学校に慣れてきた頃。移動教室のために廊下を歩いていたら、突然声をかけられた。
「ねぇねぇ、そこのいちねんちゃん」
「……」
「おーい」
「私ですか?」
「あなた以外にいると思う?」
「なんでしょうか?」
「気になったから声掛けただけ」
「…不審者」
不審者と口走ってしまうほどに、突然の事だった。予鈴が鳴ってしまったから、逃げるように離れてしまったが、綺麗な、可愛いの方が合っている気がする。可愛い顔で、男子に好まれそうな、そんな感じ。
下から覗き込まれたから、上目遣いで目が合って、少し胸がときめいたのは内緒。
二日後、入学してからようやく体育館で体育ができるようになった。仲良くなるためにもとバスケをするらしい。
運動神経がそこまで良くない私は二分割された体育館のネット際に体育座り。見てるだけでこの時間が過ぎ去って欲しいと思っていた。
隣で同じく座っている友達は、自分のクラスの試合は見ずに、分かれた体育館のあっち側をずっと見ていた。
「そっちになんかあるの?」
「えー!石森先輩が男子に混じって試合してるの!」
「ふーん」
そこまでテンションが上がるほどなのかと目を移せば、そこにいたのは二日前に声をかけてきた人がいた。
男子に混じっていても負けないくらい強くて。ぽんぽんシュートを決めていく姿が眩しかった。
試合が終わって、あの人はこっち側に手を振ってきた。クラスの大多数が「石森先輩が手を振った!」と騒がしい。
そして、なぜ、私の方に歩いてきている?
「ねぇ、いちねんちゃん。いまのりかどうだった?」
「か、っこよかったです…」
「んふふ、ありがとう」
興味なんてなかったはずなのに。
ちゃんと、知って欲しいから。
「あの」
「ん〜?」
「名前」
「なまえ?」
「いちねんちゃんじゃなくて、優月です。中嶋優月。」
「私は石森璃花。よろしくね、ゆづ」
急にあだ名を付けられた気がしなくもないが、これはこれで嬉しい…のかもしれない。
この胸のざわめきに"恋"と名付けるにはまだ早い。だけど、ずっと目で追ってしまうから。
この想いが交差するまであと少し。
高校生になって三週間。学校に慣れてきた頃。移動教室のために廊下を歩いていたら、突然声をかけられた。
「ねぇねぇ、そこのいちねんちゃん」
「……」
「おーい」
「私ですか?」
「あなた以外にいると思う?」
「なんでしょうか?」
「気になったから声掛けただけ」
「…不審者」
不審者と口走ってしまうほどに、突然の事だった。予鈴が鳴ってしまったから、逃げるように離れてしまったが、綺麗な、可愛いの方が合っている気がする。可愛い顔で、男子に好まれそうな、そんな感じ。
下から覗き込まれたから、上目遣いで目が合って、少し胸がときめいたのは内緒。
二日後、入学してからようやく体育館で体育ができるようになった。仲良くなるためにもとバスケをするらしい。
運動神経がそこまで良くない私は二分割された体育館のネット際に体育座り。見てるだけでこの時間が過ぎ去って欲しいと思っていた。
隣で同じく座っている友達は、自分のクラスの試合は見ずに、分かれた体育館のあっち側をずっと見ていた。
「そっちになんかあるの?」
「えー!石森先輩が男子に混じって試合してるの!」
「ふーん」
そこまでテンションが上がるほどなのかと目を移せば、そこにいたのは二日前に声をかけてきた人がいた。
男子に混じっていても負けないくらい強くて。ぽんぽんシュートを決めていく姿が眩しかった。
試合が終わって、あの人はこっち側に手を振ってきた。クラスの大多数が「石森先輩が手を振った!」と騒がしい。
そして、なぜ、私の方に歩いてきている?
「ねぇ、いちねんちゃん。いまのりかどうだった?」
「か、っこよかったです…」
「んふふ、ありがとう」
興味なんてなかったはずなのに。
ちゃんと、知って欲しいから。
「あの」
「ん〜?」
「名前」
「なまえ?」
「いちねんちゃんじゃなくて、優月です。中嶋優月。」
「私は石森璃花。よろしくね、ゆづ」
急にあだ名を付けられた気がしなくもないが、これはこれで嬉しい…のかもしれない。
この胸のざわめきに"恋"と名付けるにはまだ早い。だけど、ずっと目で追ってしまうから。
この想いが交差するまであと少し。
