村井×山下
夢小説設定
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あいにくの雨。
前髪が決まらないのも、寂しいのも全部雨のせい。
君ならこんな天気の日でも、楽しんでただろうか。それとも…。
放課後、傘をさしてとある場所へと向かう。
大好きな君と会える唯一の場所。雨を被って雫を垂らしていても何も言わない。
何も言えない。
「なぁ、ゆう?しーはな、ゆうがおらんくても雨の日をちょっとだけ楽しいって思えるようになったで」
だけど、やっぱり雨の日はあの日を思い出してしまう。
雨か涙か分からないものが既にびしょ濡れの優の頬を徐々に濡らす。
何分目の前で濡れる優を見続けたか覚えていない。だんだん唇があおくなって、開く口は震えていた。
「ごめんね」
って、一言だけ。
雨が止みかけて霧がかった夕闇に消えていった優は、形を保たずに消えていった。
優がいなくても生きていけるけど、やっぱりなにか物足りなくて。
後を追うにも、きっと優は望んでないだろうから。
だからもう少し頑張ってみるね。って。
返事も帰ってくることの無い、優の名前が刻まれた石にそう呟いた。
前髪が決まらないのも、寂しいのも全部雨のせい。
君ならこんな天気の日でも、楽しんでただろうか。それとも…。
放課後、傘をさしてとある場所へと向かう。
大好きな君と会える唯一の場所。雨を被って雫を垂らしていても何も言わない。
何も言えない。
「なぁ、ゆう?しーはな、ゆうがおらんくても雨の日をちょっとだけ楽しいって思えるようになったで」
だけど、やっぱり雨の日はあの日を思い出してしまう。
雨か涙か分からないものが既にびしょ濡れの優の頬を徐々に濡らす。
何分目の前で濡れる優を見続けたか覚えていない。だんだん唇があおくなって、開く口は震えていた。
「ごめんね」
って、一言だけ。
雨が止みかけて霧がかった夕闇に消えていった優は、形を保たずに消えていった。
優がいなくても生きていけるけど、やっぱりなにか物足りなくて。
後を追うにも、きっと優は望んでないだろうから。
だからもう少し頑張ってみるね。って。
返事も帰ってくることの無い、優の名前が刻まれた石にそう呟いた。
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