村井×山下
夢小説設定
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瞳月は私のことをどう思ってるんだろ。「好きだよ」ってよく言われるけど、それは友達としての好きなのか、それとも私と同じで恋愛としての好きなのか。そんなこと本人に聞かない限り分からない。本当は分かりたくないのかもしれない。
望んでしまえば手に入れたくなってしまうもので。好きを鵜呑みにして、都合よく解釈して。「好き」の色は違うはずなのに、向いている方向は同じに見えて嫌になる。
「優は瞳月のことどう思ってるの?」
「どう思ってるって、どういうこと?」
「んー、好きか嫌いかで言ったら?」
「好き」
「それはどういう好き?友達として?それとも…」
「それ以上言わないで…自覚したくない、から」
「自覚しちゃってるじゃん」
「で、告白するの?」
「しないよ」
「しないんや」
「うん…えっ、」
振り返ればそこに居たのは紛れもなく瞳月で。さっきまで会話していた麗奈は颯爽とどこかへ去ってしまって、残されたのは私と瞳月。
逃げ出してしまいたくてしかたない。なのに、瞳月に腕をとられて逃げ出すことが出来ないまんま。この、瞳月が口を開いてしまえばこの関係も終わってしまう。せっかく仲のいい友達のポジションを勝ち取ったのに。
「なんで逃げようとするん?」
「しーちゃんには聞かれたくなかった」
「優がしーのこと好きだってこと?」
「…うん」
「じゃあ、しーも優のこと好きだって言ったら?」
「それは、いつもの『好き』でしょ?」
それを言ってしまったのが間違いだった。目の前で顔を真っ赤にして、目を潤ませている瞳月を見れば答えは一目瞭然で。
「ごめん」
「許さへん」
「だって、同じ気持ちだとは思わないじゃん」
「一生懸命、優に伝えてたはずやのにな」
私の腕の中でグズグズになっている瞳月を抱き締めれば、「ばか」と一言。
まぁそう言われても仕方ないと罪悪感を抱えつつ瞼にキスをひとつ落とした。
望んでしまえば手に入れたくなってしまうもので。好きを鵜呑みにして、都合よく解釈して。「好き」の色は違うはずなのに、向いている方向は同じに見えて嫌になる。
「優は瞳月のことどう思ってるの?」
「どう思ってるって、どういうこと?」
「んー、好きか嫌いかで言ったら?」
「好き」
「それはどういう好き?友達として?それとも…」
「それ以上言わないで…自覚したくない、から」
「自覚しちゃってるじゃん」
「で、告白するの?」
「しないよ」
「しないんや」
「うん…えっ、」
振り返ればそこに居たのは紛れもなく瞳月で。さっきまで会話していた麗奈は颯爽とどこかへ去ってしまって、残されたのは私と瞳月。
逃げ出してしまいたくてしかたない。なのに、瞳月に腕をとられて逃げ出すことが出来ないまんま。この、瞳月が口を開いてしまえばこの関係も終わってしまう。せっかく仲のいい友達のポジションを勝ち取ったのに。
「なんで逃げようとするん?」
「しーちゃんには聞かれたくなかった」
「優がしーのこと好きだってこと?」
「…うん」
「じゃあ、しーも優のこと好きだって言ったら?」
「それは、いつもの『好き』でしょ?」
それを言ってしまったのが間違いだった。目の前で顔を真っ赤にして、目を潤ませている瞳月を見れば答えは一目瞭然で。
「ごめん」
「許さへん」
「だって、同じ気持ちだとは思わないじゃん」
「一生懸命、優に伝えてたはずやのにな」
私の腕の中でグズグズになっている瞳月を抱き締めれば、「ばか」と一言。
まぁそう言われても仕方ないと罪悪感を抱えつつ瞼にキスをひとつ落とした。