村井×山下
夢小説設定
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大切なひとの誕生日。自分より一足先に二十歳になった優は少しだけ大人びて見えて羨ましい。
誕生日プレゼントにと買ったネックレスは未だ渡せずカバンの中。今渡してもいいのだが、みんなに紛れて渡すのも惜しいと感じる。そんなこと思っていれば、メンバーから一通り祝われてニコニコな状態の優が、隣の席に戻ってきていた。
「ゆう、お誕生日おめでと」
「しー、ありがとう!」
「あのさ、今日家行っていい?」
「うん!あ、でも今日配信するから遅くなる…」
「なら、先行って待っててもいい?」
「うん!あ、鍵…」
「この前貰った」
「そうだった!なるべく早く帰るね!」
配信に自分は出れないのかと、ちょっと落ち込んだけど、今日だけはうさぎねこじゃなくて愛季とでよかったなって。こんなデレデレで締まり気のない顔をネット上に晒さなくてよかったなと安堵した。愛季と常に距離が近かったのはちょっといただけないけど。
「しー、!ただいまー!」
「おかえり優」
「ごめんね、遅くなった」
「ううん、全然大丈夫」
「あのさ、しーはなんもくれないの?」
「ある。ちゃんと渡すものあるから、そっち向いてて、目ぇ瞑ってて」
そう言って優の後ろにまわる。ネックレスを渡すだけじゃ何か物足りなくて。自分で付けてあげたくなって。
「よし。優、目開けていいよ」
「ん…!え、これって」
「しーからの誕プレ…みんなと一緒に渡すんじゃちょっと重いかと思って」
「えー、みんなの前で渡してくれてよかったのに」
「なんか、恥ずかしいし、付けてあげたくて」
「そっか、ありがと!」
服の隙間からチラリと輝くネックレスは、嫌というほど優に似合っている。我ながら天才、否、優の素材がいいからや。うん、よく似合ってる。
「ねぇ、誕生日だし、わがまま聞いてほしいんだけどいいかな」
「…ええけど」
返事をした瞬間にゼロ距離になる私たち。短いリップ音の後に顔を真っ赤にした優が。多分自分の顔も優に負けないくらい真っ赤なんだと思う。
「ケーキもう食べてきたからさ、しーのことも食べていい?」
「勝手にして…優になら何されてもいいから」
「ありがと、美味しくいただくね」
今日だけのわがままじゃなくてもいいよ。
美味しく召し上がれ。このまましーに溺れてしまえ。
誕生日プレゼントにと買ったネックレスは未だ渡せずカバンの中。今渡してもいいのだが、みんなに紛れて渡すのも惜しいと感じる。そんなこと思っていれば、メンバーから一通り祝われてニコニコな状態の優が、隣の席に戻ってきていた。
「ゆう、お誕生日おめでと」
「しー、ありがとう!」
「あのさ、今日家行っていい?」
「うん!あ、でも今日配信するから遅くなる…」
「なら、先行って待っててもいい?」
「うん!あ、鍵…」
「この前貰った」
「そうだった!なるべく早く帰るね!」
配信に自分は出れないのかと、ちょっと落ち込んだけど、今日だけはうさぎねこじゃなくて愛季とでよかったなって。こんなデレデレで締まり気のない顔をネット上に晒さなくてよかったなと安堵した。愛季と常に距離が近かったのはちょっといただけないけど。
「しー、!ただいまー!」
「おかえり優」
「ごめんね、遅くなった」
「ううん、全然大丈夫」
「あのさ、しーはなんもくれないの?」
「ある。ちゃんと渡すものあるから、そっち向いてて、目ぇ瞑ってて」
そう言って優の後ろにまわる。ネックレスを渡すだけじゃ何か物足りなくて。自分で付けてあげたくなって。
「よし。優、目開けていいよ」
「ん…!え、これって」
「しーからの誕プレ…みんなと一緒に渡すんじゃちょっと重いかと思って」
「えー、みんなの前で渡してくれてよかったのに」
「なんか、恥ずかしいし、付けてあげたくて」
「そっか、ありがと!」
服の隙間からチラリと輝くネックレスは、嫌というほど優に似合っている。我ながら天才、否、優の素材がいいからや。うん、よく似合ってる。
「ねぇ、誕生日だし、わがまま聞いてほしいんだけどいいかな」
「…ええけど」
返事をした瞬間にゼロ距離になる私たち。短いリップ音の後に顔を真っ赤にした優が。多分自分の顔も優に負けないくらい真っ赤なんだと思う。
「ケーキもう食べてきたからさ、しーのことも食べていい?」
「勝手にして…優になら何されてもいいから」
「ありがと、美味しくいただくね」
今日だけのわがままじゃなくてもいいよ。
美味しく召し上がれ。このまましーに溺れてしまえ。