保科兄・弟
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ついちらちらと視線を送ってしまうのは、さっきからずっと保科副隊長の端末がぽこぽこと音を立てているからだ。おそらくメッセージアプリの通知だろう。さすがに本人も気づいているはずなのに、なぜか知らんぷり。こっちが気になって仕方がない。そっと画面を盗み見れば、バナーには『今日お兄ちゃん誕生日なんやけどー』の文字が。どうやらお兄さんである第6の保科隊長かららしい。
「あの、保科副隊長」
「ん?」
「さっきから通知がすごいですけど」
「ああ、それか。ほっといてええよ」
実の兄だというのになんて塩対応。その理由は噂で聞いているし、納得もするけれど。
「でも、せっかくのお誕生日ですし」
そう言えば保科副隊長はなんとも言えない複雑な表情をした。けれど少しして観念したのか端末に手を伸ばす。
「……しゃーないな。君がそこまで言うなら既読だけつけといたるか」
「え?」
それでいいの? というか普段はもしかして未読スルー? そんな疑問が浮かんだけれど、それ以上彼ら兄弟の仲に首を突っ込む勇気は私にはなかった。
「あの、保科副隊長」
「ん?」
「さっきから通知がすごいですけど」
「ああ、それか。ほっといてええよ」
実の兄だというのになんて塩対応。その理由は噂で聞いているし、納得もするけれど。
「でも、せっかくのお誕生日ですし」
そう言えば保科副隊長はなんとも言えない複雑な表情をした。けれど少しして観念したのか端末に手を伸ばす。
「……しゃーないな。君がそこまで言うなら既読だけつけといたるか」
「え?」
それでいいの? というか普段はもしかして未読スルー? そんな疑問が浮かんだけれど、それ以上彼ら兄弟の仲に首を突っ込む勇気は私にはなかった。
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