火鱗佐々木
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「お前いつもそれ飲んでるよな」
休憩時間にお気に入りのホットドリンクで一息吐いていると、知り合いに絡まれた。彼も休憩に来たらしい。
「うん。好きなんだよね」
こくり、とじんわり温かいそれを一口。爽やかな甘酸っぱさに顎の奥がきゅっとなる。
「何飲んでんの? ほっとレモン?」
「ううん、ほっとカリン」
「カ……」
「カリン、好きなの」
「はっ⁈」
彼の顔がみるみる赤くなっていく。熱でもあるんじゃないかと思うほどに。
「美味しいよ。火鱗も一口いる?」
そう言ってマグカップを差し出すと、彼は私とマグカップに交互に視線を移し「ばっ、いらねーよ!」と叫んで、あっという間に走り去ってしまった。
もうちょっと一緒にいたかったけど残念。ダメだなぁ。真っ赤になる彼が可愛くてつい揶揄いすぎてしまう。
でもこればっかりは仕方ない。『好き』な子ほどいじめたくなるものなのだから。
休憩時間にお気に入りのホットドリンクで一息吐いていると、知り合いに絡まれた。彼も休憩に来たらしい。
「うん。好きなんだよね」
こくり、とじんわり温かいそれを一口。爽やかな甘酸っぱさに顎の奥がきゅっとなる。
「何飲んでんの? ほっとレモン?」
「ううん、ほっとカリン」
「カ……」
「カリン、好きなの」
「はっ⁈」
彼の顔がみるみる赤くなっていく。熱でもあるんじゃないかと思うほどに。
「美味しいよ。火鱗も一口いる?」
そう言ってマグカップを差し出すと、彼は私とマグカップに交互に視線を移し「ばっ、いらねーよ!」と叫んで、あっという間に走り去ってしまった。
もうちょっと一緒にいたかったけど残念。ダメだなぁ。真っ赤になる彼が可愛くてつい揶揄いすぎてしまう。
でもこればっかりは仕方ない。『好き』な子ほどいじめたくなるものなのだから。