火鱗佐々木
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甘いふわふわのワッフル、搾りたてフルーツジュース、ローストビーフに、和食も捨てがたい。ホテルの朝食ビュッフェというのはどうしてこうも魅力的なのだろう。その話をすると火鱗は聞き飽きたとばかりに雑に相槌を打ってくる。
「明日七時にアラームセットするから!」
「早くね?」
「席なくなったら嫌じゃん。せっかくだからいっぱい食べたいし。アラーム鳴っても起きなかったら起こして!」
「へいへい」
今度の予定の合う連休に近場で小旅行をしようと言ってくれたのは火鱗だった。この前テレビでホテルビュッフェ特集をやっていて、私が食い入るように観ていたのがバレていたのか早々に宿泊予約までしてくれて。その日からわくわくは募るばかり。昨日の夜は楽しみすぎてろくに眠れなかった。だから今日は早めに寝て、明日の朝に備えようと思ったのだけど。
「何で起こしてくれなかったの?!」
時刻は午前七時半を過ぎた辺り。セットしたアラームは鳴らなかったのか。わなわな震える私に、火鱗が現実を突きつけてくる。
「お前、自分で消してたぞ」
「嘘……。でも私、起きなかったら起こしてって言ったのに」
「そうだっけか? けど、よく寝れてよかっただろ」
「うう、それはそう。でも……」
「ビュッフェは逃げねぇよ。慌てなくても席はあるってスタッフさん言ってたぞ」
火鱗に促されるまま洗面台で顔を洗う。
私がぐっすり寝ている間に彼がわざわざスタッフさんに席の確認をしてくれたのだと気づくのは、ビュッフェを満喫し終えてベッドでゴロゴロしている時のことだった。
「明日七時にアラームセットするから!」
「早くね?」
「席なくなったら嫌じゃん。せっかくだからいっぱい食べたいし。アラーム鳴っても起きなかったら起こして!」
「へいへい」
今度の予定の合う連休に近場で小旅行をしようと言ってくれたのは火鱗だった。この前テレビでホテルビュッフェ特集をやっていて、私が食い入るように観ていたのがバレていたのか早々に宿泊予約までしてくれて。その日からわくわくは募るばかり。昨日の夜は楽しみすぎてろくに眠れなかった。だから今日は早めに寝て、明日の朝に備えようと思ったのだけど。
「何で起こしてくれなかったの?!」
時刻は午前七時半を過ぎた辺り。セットしたアラームは鳴らなかったのか。わなわな震える私に、火鱗が現実を突きつけてくる。
「お前、自分で消してたぞ」
「嘘……。でも私、起きなかったら起こしてって言ったのに」
「そうだっけか? けど、よく寝れてよかっただろ」
「うう、それはそう。でも……」
「ビュッフェは逃げねぇよ。慌てなくても席はあるってスタッフさん言ってたぞ」
火鱗に促されるまま洗面台で顔を洗う。
私がぐっすり寝ている間に彼がわざわざスタッフさんに席の確認をしてくれたのだと気づくのは、ビュッフェを満喫し終えてベッドでゴロゴロしている時のことだった。