優一郎黒野
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毎年この時期になると生きててよかったと思える。
デスクの上にはバレンタインフェアで買った戦利品、ブランド買いパケ買いしたチョコレートの数々。はぁ、壮観。自分でも最高の冬のボーナスの使い方だと思う。
毎日ちょっとずつ休憩時間に食べるんだ、とウキウキしていると、ふと隣から視線を感じて顔を上げた。
「何ですか黒野先輩。あげませんよ」
「いらん」
「はぁ!? こんなに美味しいのにいらないとか信じられない」
「俺はお前の情緒のが信じられん」
失礼な。そんなことより大事なのは今日食べるチョコ。どれにしようかな……よし、チョコ大福にしよう!
皇国のパティシエが原国で修行して完成したという逸品。ココアパウダーをまぶした求肥の中に濃厚な生チョコが包まれていて「ん〜、最高!」もちもち食感が堪らない。
大きく頬張ってもきゅもきゅと幸せを噛み締めているとまだ先輩がこっちを見ていた。何だ? 欲しいのか? 正直あげたくないけど、このままだと大福に集中できない。私は唇を噛んでから言葉を続けた。
「……いります?」
「美味いのか?」
「もちろん!とっても柔らかくて美味しいです」
私の言葉に先輩が身を乗り出す。あ、と大きな口を開けて……待って何か近「い゛っ」そのままがぶりと左頬に噛みつかれた。
「まぁまぁだな」
人の幸せチョコタイムをぶち壊して、黒野先輩は悶絶する私にご満悦。何なのこの人。本当に意味わかんない。
さらに最悪なことに、付けられた噛み跡はホワイトデーになっても消えなかった。
デスクの上にはバレンタインフェアで買った戦利品、ブランド買いパケ買いしたチョコレートの数々。はぁ、壮観。自分でも最高の冬のボーナスの使い方だと思う。
毎日ちょっとずつ休憩時間に食べるんだ、とウキウキしていると、ふと隣から視線を感じて顔を上げた。
「何ですか黒野先輩。あげませんよ」
「いらん」
「はぁ!? こんなに美味しいのにいらないとか信じられない」
「俺はお前の情緒のが信じられん」
失礼な。そんなことより大事なのは今日食べるチョコ。どれにしようかな……よし、チョコ大福にしよう!
皇国のパティシエが原国で修行して完成したという逸品。ココアパウダーをまぶした求肥の中に濃厚な生チョコが包まれていて「ん〜、最高!」もちもち食感が堪らない。
大きく頬張ってもきゅもきゅと幸せを噛み締めているとまだ先輩がこっちを見ていた。何だ? 欲しいのか? 正直あげたくないけど、このままだと大福に集中できない。私は唇を噛んでから言葉を続けた。
「……いります?」
「美味いのか?」
「もちろん!とっても柔らかくて美味しいです」
私の言葉に先輩が身を乗り出す。あ、と大きな口を開けて……待って何か近「い゛っ」そのままがぶりと左頬に噛みつかれた。
「まぁまぁだな」
人の幸せチョコタイムをぶち壊して、黒野先輩は悶絶する私にご満悦。何なのこの人。本当に意味わかんない。
さらに最悪なことに、付けられた噛み跡はホワイトデーになっても消えなかった。