影浦雅人
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ふ、と意識が浮上して「やばっ」と慌てて近くにあったスマホを手繰りよせた。見れば時刻は零時を少し回ったところ。よかった。まだ朝じゃない。
ここ最近、炬燵で寝落ちしてしまうことが増えた。一度入ってしまうとなかなか出られなくて、いつの間にか意識を手放している。新しく買った炬燵がぬくぬくで、寝心地が良すぎるのだ。それと、
「もう、帰ってたなら起こしてよ」
文句を言いながら隣で眠る影浦くんの頬っぺたをぺちぺちと叩く。防衛任務から帰ったら起こしてって連絡を入れておいたのに。どうやら彼は帰ってくるなり私と一緒に炬燵で寝てしまったらしい。恐るべし炬燵の包容力。けれどここで寝ても疲れは取れないだろう。
「起きてー。おーい、影浦くーん」
炬燵の心地良さは認めるけれど、せめてベッドで寝てほしい。そう思い、揺すったり、頬っぺたをつねってみたりするも、影浦くんはぐっすりだった。
「もー、起きないと襲っちゃうよ」
ぴょんぴょん跳ねるくせっ毛に指を通し、耳から唇へと指先を滑らせる。普段マスクを欠かさない彼が、二人きりの時だけ外すようになったのはいつからだろう。確かあれは付き合う前でーー。
つ、と少しかさついた唇を指先でなぞり、気づけば顔を近づけていた。しかし唇が触れるか触れないかの距離で我に返り、慌てて身体を退け反らせる。
だめだめ、こんな寝込みを襲うみたいなこと。
とりあえず炬燵から出よう。それから影浦くんを引っ張っるかなんかして……。
しかし炬燵から這い出ようとした私は、いくら頑張ってもそこから動くことはできなかった。それどころか腰に腕を回されて、抱き寄せられて、寝ていたはずの影浦くんの腕の中に閉じ込められてしまった。
「え、ちょ……いつから起きて……?」
恐る恐る見上げた先の彼は、ニヤリと口端を上げていた。
「襲うんじゃねーのかよ?」
「あ、や、それは……」
「ま、襲わねーならこっちから襲うだけだけどな」
くるりと身体を反転させて、影浦くんが私を見下ろして言った。注がれるどろりと欲を孕んだ視線は私には熱すぎてのぼせてしまいそうだったけれど、炬燵から出られたのはそれからだいぶ経ってからのことだ。
ここ最近、炬燵で寝落ちしてしまうことが増えた。一度入ってしまうとなかなか出られなくて、いつの間にか意識を手放している。新しく買った炬燵がぬくぬくで、寝心地が良すぎるのだ。それと、
「もう、帰ってたなら起こしてよ」
文句を言いながら隣で眠る影浦くんの頬っぺたをぺちぺちと叩く。防衛任務から帰ったら起こしてって連絡を入れておいたのに。どうやら彼は帰ってくるなり私と一緒に炬燵で寝てしまったらしい。恐るべし炬燵の包容力。けれどここで寝ても疲れは取れないだろう。
「起きてー。おーい、影浦くーん」
炬燵の心地良さは認めるけれど、せめてベッドで寝てほしい。そう思い、揺すったり、頬っぺたをつねってみたりするも、影浦くんはぐっすりだった。
「もー、起きないと襲っちゃうよ」
ぴょんぴょん跳ねるくせっ毛に指を通し、耳から唇へと指先を滑らせる。普段マスクを欠かさない彼が、二人きりの時だけ外すようになったのはいつからだろう。確かあれは付き合う前でーー。
つ、と少しかさついた唇を指先でなぞり、気づけば顔を近づけていた。しかし唇が触れるか触れないかの距離で我に返り、慌てて身体を退け反らせる。
だめだめ、こんな寝込みを襲うみたいなこと。
とりあえず炬燵から出よう。それから影浦くんを引っ張っるかなんかして……。
しかし炬燵から這い出ようとした私は、いくら頑張ってもそこから動くことはできなかった。それどころか腰に腕を回されて、抱き寄せられて、寝ていたはずの影浦くんの腕の中に閉じ込められてしまった。
「え、ちょ……いつから起きて……?」
恐る恐る見上げた先の彼は、ニヤリと口端を上げていた。
「襲うんじゃねーのかよ?」
「あ、や、それは……」
「ま、襲わねーならこっちから襲うだけだけどな」
くるりと身体を反転させて、影浦くんが私を見下ろして言った。注がれるどろりと欲を孕んだ視線は私には熱すぎてのぼせてしまいそうだったけれど、炬燵から出られたのはそれからだいぶ経ってからのことだ。
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