相模屋紺炉
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みんなでやったら楽しそうだな、と持ち込んだ流行りのボードゲームは思いの外浅草の人たちに人気だった。
「難しいなこりゃ。姫さん役の嬢ちゃんが気にいるかどうか」
紺炉中隊長は唸りながらカードを並べている。短い時間内で、ランダムに引いたカードを組み合わせてプロポーズの言葉を作るのはなかなか大変だ。カードに書かれた言葉も果たしてプロポーズに使うのだろうかというものばかりで、もはや大喜利に近い。
「引くカードは運ですからね。どんなプロポーズになりました?」
「まったりキス、僕が一生守るよ。君と犬を」
「ぶふっ‼︎」
「笑うこたねェだろ嬢ちゃん! 真剣に考えたのによ」
「ご、ごめんなさい。くくっ」
紺炉中隊長には悪いけれど、このプロポーズで笑わずにいられる人なんているのだろうか。
まったりキスって。犬って。カード全部使わなくてもいいのに最後に犬って。
ひとしきり笑って悲鳴をあげる腹筋をさすっていると紺炉中隊長が一枚のカードを指先で突いていた。
「なァ、この『きす』っていうのはどういう意味だ?」
「き、キス……ですか⁈」
てっきり分かってて使っているのかと思っていた。浅草だとなんていうのだろう。接吻とか?
でもそれを口で説明するには恥ずかしさが勝る。ごめんなさい紺炉中隊長、知らないなら知らないままでも生きていけます。
「て、天ぷらとかにすると美味しいですよねー」
「おいおい嬢ちゃん、さすがの俺でもその鱚じゃねェことくらいわかるぜ?」
紺炉中隊長はしどろもどろになる私の顎をくいと上げさせた。
「言いづれェなら、それ以外の方法で教えてくれても構わねェよ」
どうする? と問いかけながら腰に手を回されて、私は熱を帯びた瞳に吸い込まれるように彼の望む答えを教えた。
「難しいなこりゃ。姫さん役の嬢ちゃんが気にいるかどうか」
紺炉中隊長は唸りながらカードを並べている。短い時間内で、ランダムに引いたカードを組み合わせてプロポーズの言葉を作るのはなかなか大変だ。カードに書かれた言葉も果たしてプロポーズに使うのだろうかというものばかりで、もはや大喜利に近い。
「引くカードは運ですからね。どんなプロポーズになりました?」
「まったりキス、僕が一生守るよ。君と犬を」
「ぶふっ‼︎」
「笑うこたねェだろ嬢ちゃん! 真剣に考えたのによ」
「ご、ごめんなさい。くくっ」
紺炉中隊長には悪いけれど、このプロポーズで笑わずにいられる人なんているのだろうか。
まったりキスって。犬って。カード全部使わなくてもいいのに最後に犬って。
ひとしきり笑って悲鳴をあげる腹筋をさすっていると紺炉中隊長が一枚のカードを指先で突いていた。
「なァ、この『きす』っていうのはどういう意味だ?」
「き、キス……ですか⁈」
てっきり分かってて使っているのかと思っていた。浅草だとなんていうのだろう。接吻とか?
でもそれを口で説明するには恥ずかしさが勝る。ごめんなさい紺炉中隊長、知らないなら知らないままでも生きていけます。
「て、天ぷらとかにすると美味しいですよねー」
「おいおい嬢ちゃん、さすがの俺でもその鱚じゃねェことくらいわかるぜ?」
紺炉中隊長はしどろもどろになる私の顎をくいと上げさせた。
「言いづれェなら、それ以外の方法で教えてくれても構わねェよ」
どうする? と問いかけながら腰に手を回されて、私は熱を帯びた瞳に吸い込まれるように彼の望む答えを教えた。