梶蓮
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「ん……」
離れてしまった熱が惜しくて、強請るように梶くんに手を伸ばす。彼は一瞬目を丸くしたけれど、すぐに顔を近づけてきてくれた。
ちゅ、ちゅと触れるだけのキスを数回。少しだけ唇を開けば、何も言わずとも分厚い舌が入り込んでくる。
「んぅ……ふ、」
梶くんのキスは、このまま食べられてしまうんじゃないかと思うほど激しかった。応えるのに必死で、息が苦しい。でも今日は、もっと。もっとほしい。
いつも梶くんがしてくるみたいに、私から彼の舌を追いかけた。絡ませて、甘い唾液を飲み込んで。梶くんの首に縋るように腕を回し、深い口づけに溺れていく。
ああ、このまま溺れるのもありかもしれない。息をするのも忘れて、甘く蕩ける波に思考も身体も全部委ねて。こんな気持ちになったのは初めてだった。でも、梶くんとならきっと怖くない。
けれど、彼は私を溺れさせてはくれなかった。絡ませていた舌が離れ、首に回していた腕も外される。
「ぁ、かじ、くん……?」
「なんかあったのか」
「え?」
乱れた呼吸を整えながら梶くんを見る。眉間に皺を寄せているけれど、多分怒っているわけじゃない。これは心配?
「お前、今日やけにぐいぐいくるから」
「もしかして、嫌だった?」
「別に嫌じゃねえけど」
親いんだろ、と梶くんが顎でドアのほうを指す。
「これ以上やると止まってやれなくなんだよ」
「あ……ごめん」
一階のリビングに母親がいることをすっかり忘れていた。梶くんはちゃんと考えていてくれたのに私は自分のことしか考えてなくて、途端に恥ずかしくなる。
「梶くんのキス、初めてした時と同じ味だったからもっとしたくなっちゃって」
「……は?」
「初めてキスした時、桃の味がして。それで……んっ」
そう、この味。梶くんは桃が好きで、初めてキスをしたあの日も桃味の飴を舐めていて。きっとたまたまだけど、彼の好きなものを共有できた気がしてすごく嬉しくなってしまったのだ。
「っ、あ……梶くん……」
離れた唇が首筋をなぞって、下へと降りていく。
「声、我慢できるか?」
熱い吐息とともに零された言葉に小さく頷くと、梶くんは再び初めての時と同じ味のキスで私の唇を塞いだのだった。
離れてしまった熱が惜しくて、強請るように梶くんに手を伸ばす。彼は一瞬目を丸くしたけれど、すぐに顔を近づけてきてくれた。
ちゅ、ちゅと触れるだけのキスを数回。少しだけ唇を開けば、何も言わずとも分厚い舌が入り込んでくる。
「んぅ……ふ、」
梶くんのキスは、このまま食べられてしまうんじゃないかと思うほど激しかった。応えるのに必死で、息が苦しい。でも今日は、もっと。もっとほしい。
いつも梶くんがしてくるみたいに、私から彼の舌を追いかけた。絡ませて、甘い唾液を飲み込んで。梶くんの首に縋るように腕を回し、深い口づけに溺れていく。
ああ、このまま溺れるのもありかもしれない。息をするのも忘れて、甘く蕩ける波に思考も身体も全部委ねて。こんな気持ちになったのは初めてだった。でも、梶くんとならきっと怖くない。
けれど、彼は私を溺れさせてはくれなかった。絡ませていた舌が離れ、首に回していた腕も外される。
「ぁ、かじ、くん……?」
「なんかあったのか」
「え?」
乱れた呼吸を整えながら梶くんを見る。眉間に皺を寄せているけれど、多分怒っているわけじゃない。これは心配?
「お前、今日やけにぐいぐいくるから」
「もしかして、嫌だった?」
「別に嫌じゃねえけど」
親いんだろ、と梶くんが顎でドアのほうを指す。
「これ以上やると止まってやれなくなんだよ」
「あ……ごめん」
一階のリビングに母親がいることをすっかり忘れていた。梶くんはちゃんと考えていてくれたのに私は自分のことしか考えてなくて、途端に恥ずかしくなる。
「梶くんのキス、初めてした時と同じ味だったからもっとしたくなっちゃって」
「……は?」
「初めてキスした時、桃の味がして。それで……んっ」
そう、この味。梶くんは桃が好きで、初めてキスをしたあの日も桃味の飴を舐めていて。きっとたまたまだけど、彼の好きなものを共有できた気がしてすごく嬉しくなってしまったのだ。
「っ、あ……梶くん……」
離れた唇が首筋をなぞって、下へと降りていく。
「声、我慢できるか?」
熱い吐息とともに零された言葉に小さく頷くと、梶くんは再び初めての時と同じ味のキスで私の唇を塞いだのだった。