ツイステッドワンダーランド
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ふぅ、といつもよりほんの少しだけ長く吐いた息に、隣にいたラギー先輩の耳がぴくりと揺れた。
「もしかしてお疲れっすか?」
「や、えーと……」
素直に「はい」と頷いたのは、嘘を吐いても意味がないと思ったからだ。ラギー先輩はよく周りを見ている。今さら誤魔化したところで無意味だろう。
でも大丈夫です! そう言ってぷちりとタンポポを摘んで籠に入れる。今日はラギー先輩のご飯調達の手伝いに来たのだから、請け負った仕事はやり遂げなければ。
「監督生くんは頑張り屋なんすね。けど、疲れてる時はがむしゃらにやっても効率悪いだけなんすよ」
ラギー先輩が私からタンポポの入った籠を取り上げて、ゴロンと地面に横になった。
「だからそういう時は寝るに限るっす」
そう告げた口元がニヤリと笑っていて、嫌な予感がすると同時に私の視界が突然青一色に切り替わる。
「ラギー先輩、ユニーク魔法使いましたね⁈」
「シシシ。何のことっすかねぇ」
草の絨毯に大の字になって、ラギー先輩はイタズラが成功した子どもみたいに笑っていた。
こんなことにユニーク魔法を使うなんて信じられない。けれど魔力のない私に抵抗する術はなく、ラギー先輩に倣って大の字で空を見上げるしかなかった。
視界に映るのは春にしては珍しく雲のない空。ぽかぽかと日差しが柔らかくて、こういう日を絶好の日向ぼっこ日和というのかもしれない。
隣でラギー先輩がくあ、と大きな欠伸をした。私もつられるように欠伸をする。
タンポポ、まだ摘み終わってないのに。
緩やかに押し寄せる眠気にはどうにも勝てそうにない。これもラギー先輩のユニーク魔法のせいだろうか。
しかし一度閉じた瞼はもう上がりそうになくて、確かめることは叶わなかった。
「もしかしてお疲れっすか?」
「や、えーと……」
素直に「はい」と頷いたのは、嘘を吐いても意味がないと思ったからだ。ラギー先輩はよく周りを見ている。今さら誤魔化したところで無意味だろう。
でも大丈夫です! そう言ってぷちりとタンポポを摘んで籠に入れる。今日はラギー先輩のご飯調達の手伝いに来たのだから、請け負った仕事はやり遂げなければ。
「監督生くんは頑張り屋なんすね。けど、疲れてる時はがむしゃらにやっても効率悪いだけなんすよ」
ラギー先輩が私からタンポポの入った籠を取り上げて、ゴロンと地面に横になった。
「だからそういう時は寝るに限るっす」
そう告げた口元がニヤリと笑っていて、嫌な予感がすると同時に私の視界が突然青一色に切り替わる。
「ラギー先輩、ユニーク魔法使いましたね⁈」
「シシシ。何のことっすかねぇ」
草の絨毯に大の字になって、ラギー先輩はイタズラが成功した子どもみたいに笑っていた。
こんなことにユニーク魔法を使うなんて信じられない。けれど魔力のない私に抵抗する術はなく、ラギー先輩に倣って大の字で空を見上げるしかなかった。
視界に映るのは春にしては珍しく雲のない空。ぽかぽかと日差しが柔らかくて、こういう日を絶好の日向ぼっこ日和というのかもしれない。
隣でラギー先輩がくあ、と大きな欠伸をした。私もつられるように欠伸をする。
タンポポ、まだ摘み終わってないのに。
緩やかに押し寄せる眠気にはどうにも勝てそうにない。これもラギー先輩のユニーク魔法のせいだろうか。
しかし一度閉じた瞼はもう上がりそうになくて、確かめることは叶わなかった。