保科宗四郎
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隣で何やらうーんと考え込んでいる様子の部下の顔を覗き込む。
「どないしたん?」
そう問えば丸い双眸が驚いたようにぱちりと瞬いた。どうやら僕のことは意識の外にあったらしい。
慌ててすみませんと頭を下げた彼女は考え事をしていたと正直に白状し、至極真面目な顔をして僕に質問をしてきた。
「あの保科副隊長、私って何枠ですか?」
「は?」
何枠とは。一体何のことかと首を傾げる僕に彼女が続ける。
「その、カフカさんはお笑い枠って言ってたじゃないですか。じゃあ私は何枠で保科小隊に入ったんだろうって」
「ブフッ」
「な、なんで笑うんですか!?」
こっちは真剣に悩んでたのに、と部下はみるみる顔を赤くしていく。そんなことで悩んでたんかこの子は、と素直に口にすればきっとより怒らせてしまうだろう。
基本的に小隊はパワーバランスを考えて隊員を配置しているが、自分の隊だけは自身が抜けることも多いため、そうなった場合でも問題なく他の小隊と連携できる実力を持った隊員たちを揃えている。中でも彼女には自分がいない場合の隊のまとめ役も任せているのだが、僕がそれだけ実力を認め信頼を置いていることにまるで気づいてないらしい。
誰よりも鍛錬している癖に僕が褒めても「私なんてまだまだです」と謙遜ではなく本音で返してくるあたり、当然と言えば当然だが。
いっそのこと、嫌ってほど褒め殺したろか。
そんな考えが頭に浮かぶも、うっかり余計なことまで言ってしまいそうで何とか思いとどまる。小隊に彼女を配置したのはもちろん彼女の実力を認めているからだが、それとは別に彼女を傍に置きたい理由があることは、今は言うべきじゃない。
彼女にそれを伝えるとしたら、彼女が仕事や上司と部下といった関係性以外で自分を見てくれるようになった時だけだ。
「で、結局私は何枠で採用されたんでしょう?」
真面目な部下は、まだ自身が保科小隊に配属された理由が気になっているらしい。不安そうに僕の言葉を待っている。
素直に実力を認めているからと答えてもいいけれど、さっきからコロコロと表情が変わるのがおもしろくて、僕はもう少しだけこの時間を楽しむことにした。
「さぁてな。何枠やと思う?」
「どないしたん?」
そう問えば丸い双眸が驚いたようにぱちりと瞬いた。どうやら僕のことは意識の外にあったらしい。
慌ててすみませんと頭を下げた彼女は考え事をしていたと正直に白状し、至極真面目な顔をして僕に質問をしてきた。
「あの保科副隊長、私って何枠ですか?」
「は?」
何枠とは。一体何のことかと首を傾げる僕に彼女が続ける。
「その、カフカさんはお笑い枠って言ってたじゃないですか。じゃあ私は何枠で保科小隊に入ったんだろうって」
「ブフッ」
「な、なんで笑うんですか!?」
こっちは真剣に悩んでたのに、と部下はみるみる顔を赤くしていく。そんなことで悩んでたんかこの子は、と素直に口にすればきっとより怒らせてしまうだろう。
基本的に小隊はパワーバランスを考えて隊員を配置しているが、自分の隊だけは自身が抜けることも多いため、そうなった場合でも問題なく他の小隊と連携できる実力を持った隊員たちを揃えている。中でも彼女には自分がいない場合の隊のまとめ役も任せているのだが、僕がそれだけ実力を認め信頼を置いていることにまるで気づいてないらしい。
誰よりも鍛錬している癖に僕が褒めても「私なんてまだまだです」と謙遜ではなく本音で返してくるあたり、当然と言えば当然だが。
いっそのこと、嫌ってほど褒め殺したろか。
そんな考えが頭に浮かぶも、うっかり余計なことまで言ってしまいそうで何とか思いとどまる。小隊に彼女を配置したのはもちろん彼女の実力を認めているからだが、それとは別に彼女を傍に置きたい理由があることは、今は言うべきじゃない。
彼女にそれを伝えるとしたら、彼女が仕事や上司と部下といった関係性以外で自分を見てくれるようになった時だけだ。
「で、結局私は何枠で採用されたんでしょう?」
真面目な部下は、まだ自身が保科小隊に配属された理由が気になっているらしい。不安そうに僕の言葉を待っている。
素直に実力を認めているからと答えてもいいけれど、さっきからコロコロと表情が変わるのがおもしろくて、僕はもう少しだけこの時間を楽しむことにした。
「さぁてな。何枠やと思う?」