保科宗四郎
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「ただいまー」
その声に思わずびくりと肩を震わせた。そんな、どうして。今日遅くなるって言ってたのに。
私は咄嗟に読んでいた雑誌を閉じて、声のほうへと顔を向けた。
「お帰りなさい宗四郎さん。今日は早かったんですね」
「おん、会議が思ったより早よ終わってな。君は休みやってんな。ゆっくりできたか? っと、珍しいな君が雑誌読むなんて」
宗四郎さんの視線が私の手元に注がれる。やばい。でもここさえ乗り切れば……!
「私だって雑誌くらい読みますよ。普段は小説のが多いですけど」
うん、大丈夫。至って普通の返しだ。
「ほーん、何の雑誌?」
……興味を持たれてしまった。
「ただの女性ファッション誌です。宗四郎さんが見ても面白くないと思うなぁ」
「さよか。ま、確かに僕が見てもな、っと」
「あっ!?」
腕の下からするりと隠していた雑誌を抜き取られる。慌てて手を伸ばすも身長差もあって背伸びしても届かない。
「ただのファッション誌ねぇ」
「返して!」
「そんなに返してほしいん、これ」
宗四郎さんが手にした雑誌の表紙を私に向けた。私は「うっ」と言葉に詰まる。
目の前には何か言いたげな笑顔を向ける宗四郎さん、そして雑誌にはポーズを決めて表紙を飾る宗四郎さん。
そう、先日ファッション誌のインタビューがあり、何人かの隊員が写真を撮っていたのだ。特集ページを作るとは聞いていたけど、まさかの宗四郎さんが表紙で。
気になっていた小説を買いに本屋に行ったのに、この雑誌を見た瞬間思わず手に取っていた、なんて言えるわけがない。
「亜白隊長やキコルちゃん、他の新人の人たちもインタビューされてたでしょう? それでどんな感じなのかなって気になって」
「で、この折り目のついたページを一番熱心に見とったわけか」
あるページを開いて宗四郎さんがにやにやと楽しそうに口角を上げた。そこは後でこっそり切り抜こうかなと思っていたページ。宗四郎さんの訓練の様子が載ったページだ。
思わず悲鳴を上げて宗四郎さんから雑誌を奪い取る。そのまま取られないようぎゅっと抱き抱えた。羞恥心で顔が熱い。
「い、いいでしょう別に」
「かまへんよ。けど、ちょっと妬けるなぁ」
「え?」
「ここに本物の僕がおるのに、君はそっちの僕を取るんやなって」
「そういうわけじゃ……きゃっ!?」
突然ふわりと身体が浮いたかと思えば宗四郎さんに抱きかかえられていた。そしてそのまま彼の足は迷うことなく寝室へと向かっていく。
「ちょ、宗四郎さん」
行儀悪く足で寝室の扉を開け、彼はどさりと私をベッドへと下ろした。そのまま彼も乗り上げてきて、ぎしりと二人分の体重でベッドが軋む。
「これ、いらんやろ」
「あっ」
私が取られまいと抱きしめていた雑誌を宗四郎さんが強引に奪い、ぽいとベッド下へと投げ捨てた。そしてそのまま押し倒され、私を見下ろしながら見せつけるように着ていた服を脱ぎ始める。
「そ、宗四郎さん……! 待って」
「何で? 見たかったんやろ。ええよ、君にだけ特別大サービスや」
引き締まった身体が眼前に晒されて思わず息を呑む。直視できなくて目を逸らすと咎めるように顔を掴まれ戻された。
宗四郎さんがすっと目を眇めて微笑む。これはやさしくない時の笑顔だ。
「こーら、目ぇ逸らしたらあかんやろ。ほら、よう見とき。僕のこと、しっかりその目に焼きつけてや」
その声に思わずびくりと肩を震わせた。そんな、どうして。今日遅くなるって言ってたのに。
私は咄嗟に読んでいた雑誌を閉じて、声のほうへと顔を向けた。
「お帰りなさい宗四郎さん。今日は早かったんですね」
「おん、会議が思ったより早よ終わってな。君は休みやってんな。ゆっくりできたか? っと、珍しいな君が雑誌読むなんて」
宗四郎さんの視線が私の手元に注がれる。やばい。でもここさえ乗り切れば……!
「私だって雑誌くらい読みますよ。普段は小説のが多いですけど」
うん、大丈夫。至って普通の返しだ。
「ほーん、何の雑誌?」
……興味を持たれてしまった。
「ただの女性ファッション誌です。宗四郎さんが見ても面白くないと思うなぁ」
「さよか。ま、確かに僕が見てもな、っと」
「あっ!?」
腕の下からするりと隠していた雑誌を抜き取られる。慌てて手を伸ばすも身長差もあって背伸びしても届かない。
「ただのファッション誌ねぇ」
「返して!」
「そんなに返してほしいん、これ」
宗四郎さんが手にした雑誌の表紙を私に向けた。私は「うっ」と言葉に詰まる。
目の前には何か言いたげな笑顔を向ける宗四郎さん、そして雑誌にはポーズを決めて表紙を飾る宗四郎さん。
そう、先日ファッション誌のインタビューがあり、何人かの隊員が写真を撮っていたのだ。特集ページを作るとは聞いていたけど、まさかの宗四郎さんが表紙で。
気になっていた小説を買いに本屋に行ったのに、この雑誌を見た瞬間思わず手に取っていた、なんて言えるわけがない。
「亜白隊長やキコルちゃん、他の新人の人たちもインタビューされてたでしょう? それでどんな感じなのかなって気になって」
「で、この折り目のついたページを一番熱心に見とったわけか」
あるページを開いて宗四郎さんがにやにやと楽しそうに口角を上げた。そこは後でこっそり切り抜こうかなと思っていたページ。宗四郎さんの訓練の様子が載ったページだ。
思わず悲鳴を上げて宗四郎さんから雑誌を奪い取る。そのまま取られないようぎゅっと抱き抱えた。羞恥心で顔が熱い。
「い、いいでしょう別に」
「かまへんよ。けど、ちょっと妬けるなぁ」
「え?」
「ここに本物の僕がおるのに、君はそっちの僕を取るんやなって」
「そういうわけじゃ……きゃっ!?」
突然ふわりと身体が浮いたかと思えば宗四郎さんに抱きかかえられていた。そしてそのまま彼の足は迷うことなく寝室へと向かっていく。
「ちょ、宗四郎さん」
行儀悪く足で寝室の扉を開け、彼はどさりと私をベッドへと下ろした。そのまま彼も乗り上げてきて、ぎしりと二人分の体重でベッドが軋む。
「これ、いらんやろ」
「あっ」
私が取られまいと抱きしめていた雑誌を宗四郎さんが強引に奪い、ぽいとベッド下へと投げ捨てた。そしてそのまま押し倒され、私を見下ろしながら見せつけるように着ていた服を脱ぎ始める。
「そ、宗四郎さん……! 待って」
「何で? 見たかったんやろ。ええよ、君にだけ特別大サービスや」
引き締まった身体が眼前に晒されて思わず息を呑む。直視できなくて目を逸らすと咎めるように顔を掴まれ戻された。
宗四郎さんがすっと目を眇めて微笑む。これはやさしくない時の笑顔だ。
「こーら、目ぇ逸らしたらあかんやろ。ほら、よう見とき。僕のこと、しっかりその目に焼きつけてや」