炎炎その他
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太陽の届かない地下にいても身体は正確な時間を覚えている。そろそろ起きなければいけない時間だと寝返りを打って、目の前の光景に数度瞬きをした。
「……何をしている」
「何って二度寝に決まってるじゃないですか、だんちょー」
目を閉じたままふにゃふにゃとそう告げる部下が気に食わなくて鼻をつまむと「ふがっ」と小さな悲鳴が上がった。
「貴公が二度寝するのはいつものことだろう。俺は何故隣で寝ているのかを聞いているんだ」
「だって今日はこどもの日ですから」
「それに何の関係が……おい」
これ以上相手にするのは時間の無駄だと起き上がろうとするも、部下の腕にがっしりと押さえ込まれて動けない。細く見えるのに簡単に振りほどけず、よく鍛錬していると褒めるべきかと一瞬迷い、冷静になった。
このところマイペースな部下につい流されがちである。
「ダメですよー、今日の団長のお仕事は二度寝です。起きたらフレンチトースト食べて、ポップコーン食べながら怪獣映画観て、おやつには柏餅。夜はふわふわトロトロのオムライスを食べて、あ、嫌いなものは抜いておくので安心してくださ……ぐぅ」
「おい、言いながら寝るな。起きろ!」
揺すっても抓っても、俺の声はもう部下には届かなかった。
部屋の外から密やかな、けれど隠しきれない笑い声が聞こえ、ぱたぱたと駆けていく足音はハウメア、インカあたりか。
まったく、何を企んでいるんだか。
詳しくは間抜けた顔で寝息を立てる部下が目を覚ましたら聞くとしよう。
小さくくしゃみをする彼女の腕を外して、布団を掛けなおす。
二度寝などよくできるものだと思ったが、部下の安心しきった寝顔に、たまには悪くないかと目を閉じた。
「……何をしている」
「何って二度寝に決まってるじゃないですか、だんちょー」
目を閉じたままふにゃふにゃとそう告げる部下が気に食わなくて鼻をつまむと「ふがっ」と小さな悲鳴が上がった。
「貴公が二度寝するのはいつものことだろう。俺は何故隣で寝ているのかを聞いているんだ」
「だって今日はこどもの日ですから」
「それに何の関係が……おい」
これ以上相手にするのは時間の無駄だと起き上がろうとするも、部下の腕にがっしりと押さえ込まれて動けない。細く見えるのに簡単に振りほどけず、よく鍛錬していると褒めるべきかと一瞬迷い、冷静になった。
このところマイペースな部下につい流されがちである。
「ダメですよー、今日の団長のお仕事は二度寝です。起きたらフレンチトースト食べて、ポップコーン食べながら怪獣映画観て、おやつには柏餅。夜はふわふわトロトロのオムライスを食べて、あ、嫌いなものは抜いておくので安心してくださ……ぐぅ」
「おい、言いながら寝るな。起きろ!」
揺すっても抓っても、俺の声はもう部下には届かなかった。
部屋の外から密やかな、けれど隠しきれない笑い声が聞こえ、ぱたぱたと駆けていく足音はハウメア、インカあたりか。
まったく、何を企んでいるんだか。
詳しくは間抜けた顔で寝息を立てる部下が目を覚ましたら聞くとしよう。
小さくくしゃみをする彼女の腕を外して、布団を掛けなおす。
二度寝などよくできるものだと思ったが、部下の安心しきった寝顔に、たまには悪くないかと目を閉じた。