アーサー・ボイル
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「アーサー、君は人の話を聞いていたかい?」
金色の髪を揺らして青い瞳が不思議そうに私を映す。首を傾げたいのは私の方だ。
流行りのボードゲームを手に入れてルール説明を終え、いざ始めようとしたときだった。
突然アーサーが私の左手を取って跪いた。
「このゲームは姫役に即席プロポーズを受け入れられた人が勝ちなの。ちなみに今回の姫役は君だよアーサー。こら、指輪を構えるんじゃない」
おもちゃの指輪に彼の騎士的な何かが突き動かされたみたいだ。跪く姿はまあ確かに、絵になっている。が、そろそろ周りの目が痛い。オグンなんかすごくにやにやしている。
「姫は他の奴の指輪を受け取るかもしれんのだろう?」
「いやだから姫は君……。まあそういうルールだからね」
「それは嫌だ。だから先にはめておく!」
「指輪渡しちゃダメなんだって。一番最初に手持ちの指輪三つ渡せた人が勝ちなんだから」
頭の上で括った髪がしょんぼりと項垂れる。落ち込ませたくはなかったが、ルールはルール。ゲームを始めるためには仕方がない。
「指輪じゃなければいいんだな?」
「へ?」
左手が軽く引き寄せられてちょうど薬指の辺りにやわらかいものが触れた。
「これならいいだろう。その時までの予約だ」
さあゲームを始めよう、と前を向く彼の隣で、私が盛大にひっくり返ったことは言うまでもない。
金色の髪を揺らして青い瞳が不思議そうに私を映す。首を傾げたいのは私の方だ。
流行りのボードゲームを手に入れてルール説明を終え、いざ始めようとしたときだった。
突然アーサーが私の左手を取って跪いた。
「このゲームは姫役に即席プロポーズを受け入れられた人が勝ちなの。ちなみに今回の姫役は君だよアーサー。こら、指輪を構えるんじゃない」
おもちゃの指輪に彼の騎士的な何かが突き動かされたみたいだ。跪く姿はまあ確かに、絵になっている。が、そろそろ周りの目が痛い。オグンなんかすごくにやにやしている。
「姫は他の奴の指輪を受け取るかもしれんのだろう?」
「いやだから姫は君……。まあそういうルールだからね」
「それは嫌だ。だから先にはめておく!」
「指輪渡しちゃダメなんだって。一番最初に手持ちの指輪三つ渡せた人が勝ちなんだから」
頭の上で括った髪がしょんぼりと項垂れる。落ち込ませたくはなかったが、ルールはルール。ゲームを始めるためには仕方がない。
「指輪じゃなければいいんだな?」
「へ?」
左手が軽く引き寄せられてちょうど薬指の辺りにやわらかいものが触れた。
「これならいいだろう。その時までの予約だ」
さあゲームを始めよう、と前を向く彼の隣で、私が盛大にひっくり返ったことは言うまでもない。