ジョーカー ・52
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「よォ。捕まえたぜ、悪い子ちゃん」
「ジョーカー……ん、ふふっ」
「余裕だなァ」
「だ、だって……」
狭くてすっかりクッション性を失ったソファーに縫い止められながら、私は笑いを堪えるのに必死だった。
押さえ込むように馬乗りになるジョーカーの頭がツインテールで、可愛らしい紫のリボンまで付いていて。だめだ、耐えられない。
「お前がやったんだろ」
「よ、よく似合ってるよ」
「そりゃドーモ」
ほんの出来心だった。
疲れていたのかソファーに座ったまま眠る彼の髪が嫉妬するほど艶やかで、指通りが良くて。今日がツインテールの日であるという情報が頭にあったのも一因だと思う。
気付いたら彼をツインテールにしていた。なかなか上手く出来たんじゃないだろうか。
本当によく似合ってる。女の子でもこんなに似合う子はきっといない。可愛いは作れる、自信を持ってそう言いたい。
「気は済んだか」
「だいぶ。笑いすぎてお腹痛い」
「腹より腰の心配した方がいいぜ。悪い子ちゃんにはたっぷりお仕置きしねェとな」
おっと、笑いすぎて今の自分の状況を忘れていた。けど今更逃げるのは不可能だ。夜の気配を纏った黒髪が垂れてきて、
「あ」
「何だよ」
「リヒトさんは?」
「あいつなら第八に行ったぜ」
「どうしよ、リヒトさんもツインテールにしちゃった」
気付いてくれてたらいいのだけど。ジョーカーは一瞬吹き出して、「ほっとけ」と唇を合わせた。
「ジョーカー……ん、ふふっ」
「余裕だなァ」
「だ、だって……」
狭くてすっかりクッション性を失ったソファーに縫い止められながら、私は笑いを堪えるのに必死だった。
押さえ込むように馬乗りになるジョーカーの頭がツインテールで、可愛らしい紫のリボンまで付いていて。だめだ、耐えられない。
「お前がやったんだろ」
「よ、よく似合ってるよ」
「そりゃドーモ」
ほんの出来心だった。
疲れていたのかソファーに座ったまま眠る彼の髪が嫉妬するほど艶やかで、指通りが良くて。今日がツインテールの日であるという情報が頭にあったのも一因だと思う。
気付いたら彼をツインテールにしていた。なかなか上手く出来たんじゃないだろうか。
本当によく似合ってる。女の子でもこんなに似合う子はきっといない。可愛いは作れる、自信を持ってそう言いたい。
「気は済んだか」
「だいぶ。笑いすぎてお腹痛い」
「腹より腰の心配した方がいいぜ。悪い子ちゃんにはたっぷりお仕置きしねェとな」
おっと、笑いすぎて今の自分の状況を忘れていた。けど今更逃げるのは不可能だ。夜の気配を纏った黒髪が垂れてきて、
「あ」
「何だよ」
「リヒトさんは?」
「あいつなら第八に行ったぜ」
「どうしよ、リヒトさんもツインテールにしちゃった」
気付いてくれてたらいいのだけど。ジョーカーは一瞬吹き出して、「ほっとけ」と唇を合わせた。