ジョーカー ・52
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一緒にいられるならそれだけで十分だった。
なのに、どんどん欲張りになる自分が嫌になる。
「ねえ、ジョーカー。私たちって恋人?」
手を繋いで、キスをして、肌を重ねて。
それらしい関係ではあるが、きちんと彼の口から聞いたことはない。
言葉なんかなくても平気だと強がっていられたのはいつまでだったか。
彼を縛るような真似はしたくないのに、特別でありたい気持ちが前に出る。
「恋人、ねえ」
枕に顔を埋めていたジョーカーが体を起こして覆い被さってきた。艶やかな黒髪が溢れ落ち、夜の匂いが一層深くなる。
「少なくとも、オトモダチとこういうことする趣味はねェよ」
熱を孕んだ紫星が降ってくる。
この関係に名前が付く日は来ないのかもしれない。
それならせめて、抱える熱は同じでありたいと、私は確かめるようにそっと彼の頭を引き寄せた。
なのに、どんどん欲張りになる自分が嫌になる。
「ねえ、ジョーカー。私たちって恋人?」
手を繋いで、キスをして、肌を重ねて。
それらしい関係ではあるが、きちんと彼の口から聞いたことはない。
言葉なんかなくても平気だと強がっていられたのはいつまでだったか。
彼を縛るような真似はしたくないのに、特別でありたい気持ちが前に出る。
「恋人、ねえ」
枕に顔を埋めていたジョーカーが体を起こして覆い被さってきた。艶やかな黒髪が溢れ落ち、夜の匂いが一層深くなる。
「少なくとも、オトモダチとこういうことする趣味はねェよ」
熱を孕んだ紫星が降ってくる。
この関係に名前が付く日は来ないのかもしれない。
それならせめて、抱える熱は同じでありたいと、私は確かめるようにそっと彼の頭を引き寄せた。