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「あっはははははは!!七海、何そのグラサン!面白すぎる」
「そんなに可笑しいですか」
「うん」
「……」
2週間ぶりに会った恋人の奇妙なサングラス姿は私の浅い笑いのツボを一瞬で押してしまった。いや、サングラスをかける術師はかなり多いし、問題はサングラスではないのだ、サングラスの形状なのだ。
小ぶりな丸型フレーム、鉉無しパンスネタイプ。見た感じ、サングラスと言うよりゴーグル。暗視ゴーグルってこんな感じかも。これを笑わずにいられるだろうか?
「あーもう、ふふ、最高」
「そこまで笑われるとは思っていませんでした」
「あはは、ごめんってば七海。似合う似合わないじゃないんだよ、素直に面白いの」
謎サングラスをかけたまま、七海は思い切り顔を顰めた。気分を悪くさせてしまっただろうか。でももう少しは笑いが止まりそうにない。
ソファに座っている彼に近付き、かちゃ、とサングラスを外した。宝石で作ったみたいな瞳を見て、ほら、やっぱりこの目が見えなきゃ、とにっこり笑った。怜悧なナイフのような彼の目が、優しく溶けるのを見るのが好きだった。
「隠してちゃ勿体ないよ」
「……あなたと2人の時は、確かにそうかもしれません」
「でしょ?」
サングラスを片手でクルクルさせながら隣に座って、彼の顔を見つめた。するり、と七海の両手が私の顔を挟む。もしかしてキス、されるかな?って思ったのだけれど、七海はじっと私を見るだけだった。恥ずかしくなって、視線を外した。
「えっと……?」
「どうやら私の目がお気に入りのようなので」
好きなだけ見て頂いて構いません、なんて言っているけど、今の状態で顔を見れる気がしない。多分、目を合わせた瞬間、顔が完全に真っ赤になってしまう。七海の思い通りになんかなってやるもんか。
片手に持っていたサングラスを、彼の顔に押し付けた。もう良いんですか、とすっとぼける七海に、今日はとりあえずもう良いんです、と答えた。改めて見ても、やっぱり奇妙なサングラス姿だ。でも、見ないでって今更私が言うのも、なんだか恥ずかしかったのだから、仕方ないよね、なんて、都合の良いことを考えた。
(▪ 七海のサングラスを揶揄う
→目を見れなくなって「やっぱかけといてください……」なお話)
「そんなに可笑しいですか」
「うん」
「……」
2週間ぶりに会った恋人の奇妙なサングラス姿は私の浅い笑いのツボを一瞬で押してしまった。いや、サングラスをかける術師はかなり多いし、問題はサングラスではないのだ、サングラスの形状なのだ。
小ぶりな丸型フレーム、鉉無しパンスネタイプ。見た感じ、サングラスと言うよりゴーグル。暗視ゴーグルってこんな感じかも。これを笑わずにいられるだろうか?
「あーもう、ふふ、最高」
「そこまで笑われるとは思っていませんでした」
「あはは、ごめんってば七海。似合う似合わないじゃないんだよ、素直に面白いの」
謎サングラスをかけたまま、七海は思い切り顔を顰めた。気分を悪くさせてしまっただろうか。でももう少しは笑いが止まりそうにない。
ソファに座っている彼に近付き、かちゃ、とサングラスを外した。宝石で作ったみたいな瞳を見て、ほら、やっぱりこの目が見えなきゃ、とにっこり笑った。怜悧なナイフのような彼の目が、優しく溶けるのを見るのが好きだった。
「隠してちゃ勿体ないよ」
「……あなたと2人の時は、確かにそうかもしれません」
「でしょ?」
サングラスを片手でクルクルさせながら隣に座って、彼の顔を見つめた。するり、と七海の両手が私の顔を挟む。もしかしてキス、されるかな?って思ったのだけれど、七海はじっと私を見るだけだった。恥ずかしくなって、視線を外した。
「えっと……?」
「どうやら私の目がお気に入りのようなので」
好きなだけ見て頂いて構いません、なんて言っているけど、今の状態で顔を見れる気がしない。多分、目を合わせた瞬間、顔が完全に真っ赤になってしまう。七海の思い通りになんかなってやるもんか。
片手に持っていたサングラスを、彼の顔に押し付けた。もう良いんですか、とすっとぼける七海に、今日はとりあえずもう良いんです、と答えた。改めて見ても、やっぱり奇妙なサングラス姿だ。でも、見ないでって今更私が言うのも、なんだか恥ずかしかったのだから、仕方ないよね、なんて、都合の良いことを考えた。
(▪ 七海のサングラスを揶揄う
→目を見れなくなって「やっぱかけといてください……」なお話)