NANA夢小説
◇ナナ視点
電車で隣になった女とルームシャアすることになった。
この女、ハチは少し独特の雰囲気をもつやつだ。いつもは平凡でそれでいて暖かい、いつも笑顔で回りを癒してくれる、同じ名前だし笑っている顔が小型犬みたいでハチと呼ぶようにした。
ハチは基本自分の部屋にいる、バイトもいかず部屋にこもりっきりだ。
心配になって「ハチ、バイト探さなくて大丈夫なのか?」と聞くと、神妙な顔になりしばらく考えた後、
こっちに向いて口を開いた
『あのね、私、家族と淳ちゃんにしか言ってないんだけど…小説家なの』
「へ~」
『へ~ってもうちょっと驚いてもいいんじゃないかな』む~っと頬を膨らませてくる
「あたし、本読まねーし。でどんな本書いてんの?」
『ちょっと待ってて持ってくるね』
なんて言いながらも、内心驚いていた。正直、ハチは小説を書くような感じではない。清楚系で露出の少ない服装、顔も愛嬌のあるが決して派手ではないが、明るく花やかで男はほっとかないような女だ、まさに理想の彼女って感じ。なんて考えていたらハチが戻ってきて本を差し出してきた。
「【お伽の国】…私でも知ってるよ。結構前に話題になった本じゃん」
『高校生の時にね応募したら、賞もたちゃって、その後大変だったんだ。だから秘密にしてるの、ただナナとは同居するしいつかばれると思うから言っとくね』
「なるほどね。了解、まぁ誰にも言わないよ」」
『うん、お願いします』
本は借りて読んでみた。驚愕した、内容は小さな世界で生きる少女の生と死の話で本を開いた瞬間、夢中で読んでいた。読んだ後の満足感が半端ない。生きてきてこんな体験初めてで、何度も読み返してしまった。この後、ヤスに【お伽の国】についてそれとなくきいてみた。
「お前からそれが出てくるとかいがいだな」なんて言いながら教えられた。
なんとこの小説は小説家:響の処女作でありデビュー作、この作品で芥川賞・直木賞という快挙を成し遂げた作品であり、当時は社会現象まで巻き起こしたという。熱狂的なファンも多く、発売日には売り切れ・重版は当たり前だそうだ。ヤスも愛読者であり、全巻もっているそうだ。
思っていたよりも何百倍もすごい奴だった。デビュー当時、高校生だったハチはそれはもう世間の注目の的でマスコミからの過激な取材の嵐で、学校も辞めたりいろいろあったそうだ。
納得した、まぁそんなこともあれば秘密にするよな。なんだかすごい奴と同居することになってしまっていたみたいだ。
電車で隣になった女とルームシャアすることになった。
この女、ハチは少し独特の雰囲気をもつやつだ。いつもは平凡でそれでいて暖かい、いつも笑顔で回りを癒してくれる、同じ名前だし笑っている顔が小型犬みたいでハチと呼ぶようにした。
ハチは基本自分の部屋にいる、バイトもいかず部屋にこもりっきりだ。
心配になって「ハチ、バイト探さなくて大丈夫なのか?」と聞くと、神妙な顔になりしばらく考えた後、
こっちに向いて口を開いた
『あのね、私、家族と淳ちゃんにしか言ってないんだけど…小説家なの』
「へ~」
『へ~ってもうちょっと驚いてもいいんじゃないかな』む~っと頬を膨らませてくる
「あたし、本読まねーし。でどんな本書いてんの?」
『ちょっと待ってて持ってくるね』
なんて言いながらも、内心驚いていた。正直、ハチは小説を書くような感じではない。清楚系で露出の少ない服装、顔も愛嬌のあるが決して派手ではないが、明るく花やかで男はほっとかないような女だ、まさに理想の彼女って感じ。なんて考えていたらハチが戻ってきて本を差し出してきた。
「【お伽の国】…私でも知ってるよ。結構前に話題になった本じゃん」
『高校生の時にね応募したら、賞もたちゃって、その後大変だったんだ。だから秘密にしてるの、ただナナとは同居するしいつかばれると思うから言っとくね』
「なるほどね。了解、まぁ誰にも言わないよ」」
『うん、お願いします』
本は借りて読んでみた。驚愕した、内容は小さな世界で生きる少女の生と死の話で本を開いた瞬間、夢中で読んでいた。読んだ後の満足感が半端ない。生きてきてこんな体験初めてで、何度も読み返してしまった。この後、ヤスに【お伽の国】についてそれとなくきいてみた。
「お前からそれが出てくるとかいがいだな」なんて言いながら教えられた。
なんとこの小説は小説家:響の処女作でありデビュー作、この作品で芥川賞・直木賞という快挙を成し遂げた作品であり、当時は社会現象まで巻き起こしたという。熱狂的なファンも多く、発売日には売り切れ・重版は当たり前だそうだ。ヤスも愛読者であり、全巻もっているそうだ。
思っていたよりも何百倍もすごい奴だった。デビュー当時、高校生だったハチはそれはもう世間の注目の的でマスコミからの過激な取材の嵐で、学校も辞めたりいろいろあったそうだ。
納得した、まぁそんなこともあれば秘密にするよな。なんだかすごい奴と同居することになってしまっていたみたいだ。