エルデナ王国物語
たっつんさんからダークオークのカウンターの席に座って待つように言われて数分。
少し離れたところでは見ているだけで甘酸っぱい劇場が繰り広げられていた。
まじまじと見ちゃダメ。
私は誰よりも年長者で大人なんだから。
そんな風に心の中で格闘していたらカウンター奥の厨房から、たっつんさんが大きなトレイに
生クリームとイチゴがたっぷり乗ったホールケーキを持ってきていった。
「ほい。のあさん、いつものやつ。」
「さすが、たっつんさん!私のことをよくわかっていますね」
「何年の付き合いだと思ってんの」
私の目の前に私の顔よりも大きいイチゴのホールケーキとフォーク、ティーポットとカップがおかれた。
私は早速フォークでケーキをひとすくいして口に運ぶ。
クリームの甘さとイチゴの酸味が口の中で混ざり合ってとっても美味しい。
よく食べるクッキーも好きだけど、たまに食べるたっつんさんのケーキはとっても好き。
笑顔もほっぺたも落ちちゃうなと思いながら次から次へとケーキは私の口の中に運ばれていく。
カウンター越しのたっつんさんが、一緒に旅をしていた時には見せなかったような大人の男の人の笑顔を見せる。
昔は、すぐムキになって、熱くなって、感情丸出し少年だったのにそんな風に笑うようになったんだね。
長く生きていると数え年も覚えていられなくなるけど、身近な人の成長は嬉しくもあり寂しくもある。
そんなことをを考えていたら、たっつんさんはギルドのメニューにはないはずの紅茶をティーポットからカップに注ぎ入れてくれた。
「すぐに飲んだら熱いから気いつけや」
赤い透明の液体からもくもくと湯気が立つ
フーフーと息を吹きかけ飲める温度まで下がるのを待つことにした
「ねぇねぇ、たっつんさん、あそこの3人見てください!甘酸っぱくないですか?」
「ん?あぁ、そうやね」
たっつんさんが、ゆあんくんとうりさんに挟まれているえとさん達の方をちらりと見た。
「えとさん、同時に二人の男の子からプレゼントもらってます。これからどうするんでしょう」
「あれ、二人の好意には気づいていないんとちゃう?」
「そうですかねぇ……。うーんそうかも。そういう方面の話はしたことないからなぁ。」
「のあさん、そっち方面の話できるん?」
「あぁ、馬鹿にしていますね!私だって恋バナの一つや二つ…」
言っていて、昔の思い出がよみがえってきて悲しくなってきた。
折角、大好きなケーキを食べて幸せいっぱいだったのに…
「なんや。わかってたんかい。」
「えっ?」
たっつんさんは意味深なセリフだけを言ってそれ以上何も言ってくれなかったので私はいつの間にか冷めていた紅茶を一口飲んだ。
少し離れたところでは見ているだけで甘酸っぱい劇場が繰り広げられていた。
まじまじと見ちゃダメ。
私は誰よりも年長者で大人なんだから。
そんな風に心の中で格闘していたらカウンター奥の厨房から、たっつんさんが大きなトレイに
生クリームとイチゴがたっぷり乗ったホールケーキを持ってきていった。
「ほい。のあさん、いつものやつ。」
「さすが、たっつんさん!私のことをよくわかっていますね」
「何年の付き合いだと思ってんの」
私の目の前に私の顔よりも大きいイチゴのホールケーキとフォーク、ティーポットとカップがおかれた。
私は早速フォークでケーキをひとすくいして口に運ぶ。
クリームの甘さとイチゴの酸味が口の中で混ざり合ってとっても美味しい。
よく食べるクッキーも好きだけど、たまに食べるたっつんさんのケーキはとっても好き。
笑顔もほっぺたも落ちちゃうなと思いながら次から次へとケーキは私の口の中に運ばれていく。
カウンター越しのたっつんさんが、一緒に旅をしていた時には見せなかったような大人の男の人の笑顔を見せる。
昔は、すぐムキになって、熱くなって、感情丸出し少年だったのにそんな風に笑うようになったんだね。
長く生きていると数え年も覚えていられなくなるけど、身近な人の成長は嬉しくもあり寂しくもある。
そんなことをを考えていたら、たっつんさんはギルドのメニューにはないはずの紅茶をティーポットからカップに注ぎ入れてくれた。
「すぐに飲んだら熱いから気いつけや」
赤い透明の液体からもくもくと湯気が立つ
フーフーと息を吹きかけ飲める温度まで下がるのを待つことにした
「ねぇねぇ、たっつんさん、あそこの3人見てください!甘酸っぱくないですか?」
「ん?あぁ、そうやね」
たっつんさんが、ゆあんくんとうりさんに挟まれているえとさん達の方をちらりと見た。
「えとさん、同時に二人の男の子からプレゼントもらってます。これからどうするんでしょう」
「あれ、二人の好意には気づいていないんとちゃう?」
「そうですかねぇ……。うーんそうかも。そういう方面の話はしたことないからなぁ。」
「のあさん、そっち方面の話できるん?」
「あぁ、馬鹿にしていますね!私だって恋バナの一つや二つ…」
言っていて、昔の思い出がよみがえってきて悲しくなってきた。
折角、大好きなケーキを食べて幸せいっぱいだったのに…
「なんや。わかってたんかい。」
「えっ?」
たっつんさんは意味深なセリフだけを言ってそれ以上何も言ってくれなかったので私はいつの間にか冷めていた紅茶を一口飲んだ。