曇りのち晴れ
気分が滅入っちまう曇り空に、追い討ちをかけて声なき声が今日も町内に響き渡る。
「ちっ」
ホロ~ホロ~ホロ~ホロ~
遅れて代行証のヤル気を削ぐようなアラームがけたたましく鳴り出す。
仕方ねぇ。
コイツを止める為に出るか。と一護はポケットを探る……ない。
他のポケットも探ってみたが、ない。
あ……俺[コン]忘れたわ…。
死神化した後の身体は生ける死体。
まだ在校生も多く行き交う時間。
その辺に転がして置くのは大変危険だ。それで何度か騒ぎになった事もある。
寝ててもおかしくねー所に行かねぇと。
辺りを見回す。
ここから近いのは図書室。転がってても不思議じゃねぇ。
階段を駆け上がりダッシュで向かう。
通り過ぎ教員に注意された気がするけどもちろん無視。代行証がうるさすぎてなんだかわかんねぇし。
図書室は生徒が点在して黙々と個人の作業にふけってる。
アラームの音が申し訳なく感じる。聞こえちゃいないだろうけど。
すばやく奥の棚へ。
だいたい、いつも人気がないし寝るのにちょうどいい。
分厚く小難しい年代モノの本が棚にギッシリ詰められてる中、目的のベンチに胡桃色のサラサラ・ヘアが俺に気づいて大きな本から顔をあげた。
「ほー」
「ろー?……何してんだ?」
「席キープっスよ?」
当たり前だと言うように井上は自分の横をぽんぽん叩く。「ほらほら」
促されるまま座り「んじゃ……頼むわ」代行証を握る。
身体から追い出される反動で向かいの棚にぶち当たる。狭いんだよ、通路。
「ってぇ……」
思いっきり顔面を殴打した。
情けない事に身体から出る勢いに未だ慣れる事が出来ないでいる。
「大丈夫?」
「おお」
鼻を押さえ振り向くと、井上に膝枕されてる実に幸せそうな俺。
「……膝枕」
「ん。首痛そうだから」
「そりゃぁ……まぁ」
ありがたいけどもよ。いいのか?それ俺だぜ?中身は入ってないけど。複雑な気分で眺める。
「いいの?行かなくて」
「ん?」
井上が目線を窓の方に向けた。
虚とアフロがヤリあってる気配がする。
「……めんどくせーな」
バリバリと頭を掻いた。頭が痒い訳じゃなくて。
アラームが消せたからもういいかな~とか、思ってたり。
でも、せっかく膝枕なんてしてくれてるんだから。
ちらっと井上を見ると「?」首を傾げる下に俺。本当に羨ましいかぎりだ。
「見ててもらっていいか?」
「うん」
いってらっしゃ~い。なんて、小声で手ぇ振られちゃ行くしかないだろう。
全く気乗りがしねぇが。だから「マックでいーなら後でおごるからっ」
井上に伝えると図書室を出て、猛ダッシュで学校を抜ける。
さっさと虚、片付けて井上とマック。
午後のスケジュールはこれで決定だ!
でなきゃ……代行なんてやってられるかよ。
「ちっ」
ホロ~ホロ~ホロ~ホロ~
遅れて代行証のヤル気を削ぐようなアラームがけたたましく鳴り出す。
仕方ねぇ。
コイツを止める為に出るか。と一護はポケットを探る……ない。
他のポケットも探ってみたが、ない。
あ……俺[コン]忘れたわ…。
死神化した後の身体は生ける死体。
まだ在校生も多く行き交う時間。
その辺に転がして置くのは大変危険だ。それで何度か騒ぎになった事もある。
寝ててもおかしくねー所に行かねぇと。
辺りを見回す。
ここから近いのは図書室。転がってても不思議じゃねぇ。
階段を駆け上がりダッシュで向かう。
通り過ぎ教員に注意された気がするけどもちろん無視。代行証がうるさすぎてなんだかわかんねぇし。
図書室は生徒が点在して黙々と個人の作業にふけってる。
アラームの音が申し訳なく感じる。聞こえちゃいないだろうけど。
すばやく奥の棚へ。
だいたい、いつも人気がないし寝るのにちょうどいい。
分厚く小難しい年代モノの本が棚にギッシリ詰められてる中、目的のベンチに胡桃色のサラサラ・ヘアが俺に気づいて大きな本から顔をあげた。
「ほー」
「ろー?……何してんだ?」
「席キープっスよ?」
当たり前だと言うように井上は自分の横をぽんぽん叩く。「ほらほら」
促されるまま座り「んじゃ……頼むわ」代行証を握る。
身体から追い出される反動で向かいの棚にぶち当たる。狭いんだよ、通路。
「ってぇ……」
思いっきり顔面を殴打した。
情けない事に身体から出る勢いに未だ慣れる事が出来ないでいる。
「大丈夫?」
「おお」
鼻を押さえ振り向くと、井上に膝枕されてる実に幸せそうな俺。
「……膝枕」
「ん。首痛そうだから」
「そりゃぁ……まぁ」
ありがたいけどもよ。いいのか?それ俺だぜ?中身は入ってないけど。複雑な気分で眺める。
「いいの?行かなくて」
「ん?」
井上が目線を窓の方に向けた。
虚とアフロがヤリあってる気配がする。
「……めんどくせーな」
バリバリと頭を掻いた。頭が痒い訳じゃなくて。
アラームが消せたからもういいかな~とか、思ってたり。
でも、せっかく膝枕なんてしてくれてるんだから。
ちらっと井上を見ると「?」首を傾げる下に俺。本当に羨ましいかぎりだ。
「見ててもらっていいか?」
「うん」
いってらっしゃ~い。なんて、小声で手ぇ振られちゃ行くしかないだろう。
全く気乗りがしねぇが。だから「マックでいーなら後でおごるからっ」
井上に伝えると図書室を出て、猛ダッシュで学校を抜ける。
さっさと虚、片付けて井上とマック。
午後のスケジュールはこれで決定だ!
でなきゃ……代行なんてやってられるかよ。
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