主人公の名前
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君の知りたい事、教えてあげる。
今日、というか先ほど起きた事件について詳細を求めてしまった為に、出会ったばかりの男2人に彼らのアジトらしき場所へ連れてこられた訳なのだが。自分の身に起きた事を知る、普通ならそう思うだろうが実の所、何も知らない方が良かったんじゃないのかなんて今更になって思い始めている。
さぁここだよとメローネとギアッチョに案内された先は、表通りから少しだけ離れた路地裏にある特に何の変哲もない普通の家だった。
「戻ったぜ」
「………」
「あぁ、メローネとギアッチョか。任務は…、」
玄関の扉を開けて進んでいくと、彼らの仲間であろう男たちがそこにいた。部屋の中は少しだけ薄暗い。メローネが仲間に声をかければ彼らも自然と目線をこちらにむける。だが突然見知らぬ女、しかも東洋人が隣にいるとなると流石の彼らも黙ってはいなかった。
「……メローネ、そこにいる女は誰だ」
「あぁ、任務中に会ったんだ。しかもスタンド使いでさ」
「俺は言ったんだ!!やめておけってな、メローネにもこの女にも!!」
「心配せずとも彼女は敵じゃあない。寧ろ被害者で自分の周りで起きた事を教えてほしいって言われたからとりあえず付いてきてもらった」
「とりあえずって、犬猫じゃあねぇんだぞお前…」
事の成り行きをメローネが一通り説明し終えると、殆どの人間が大きくため息を吐いた。それはもちろん現場に居合わせたギアッチョもだ。自分たちのためにも組織のためにも、面倒ごとを起こすのは嫌だし、知りたいからといって馬鹿正直に全てを話さず適当言って誤魔化すか、最悪殺してしまえばいいとさえ思っていたギアッチョは、メローネの行動に対して疑問に思うしかなかった。
「あの……すみません。もういいです…とりあえず襲ってきた男は死んで、仕事先の先輩や上司もみんな…死んだんですよね。世の中知らなくても良いことなんてたくさんありますから…あとは警察に連絡して…」
「はっ!警察なんてあってないようなもんだ、残念ながらな。この国はギャングが全てを仕切っている。警察をアテにしたって奴らは動かねぇよ」
「…え…ギャングって」
聞いたことがなかったわけではない。この国はいくつかのギャングがあって各地を仕切っており、海莉が住む街、ネアポリスはパッショーネという組織が主要企業を支配しているだとか。日本人の海莉にとってギャングなど馴染みのないものであったし、自分が直接関与するものでは無いと思っていたためにあまり詳しくは聞かなかったが。まさか、と思って顔をあげ彼らを見ると、坊主頭の男がははっと笑い言葉を続ける。
「お前本当に何も知らずにのこのこコイツらについてきたんだな。もう分かったかもしれねぇが俺たちはギャングだ。さっきの一件も俺たちギャングが絡んでる」
まぁお前の仕事場が襲われたのはただの偶然だがな、そう付け加えた。
海莉の事務所を襲った男はもともとギャング、パッショーネの一員であったが組織の機密情報を握ったまま組織から逃げたとかで殺す対象となった。あろうことか男は麻薬にも手を出しており、幻覚や幻聴などの現象により不運な事に海莉の事務所が襲われてしまったという事である。
「お前が知りたい事は知れたんだろ、ならさっさと出て行くんだな!」
「おいイルーゾォ、そんな冷たい言い方しなくてもいいだろ?それに俺は何もただ本当に説明するために彼女をここへ連れてきたわけじゃあない」
「えっ、」
「はぁ!?」
メローネの言葉に驚きを隠せない海莉は何だとと言わんばかりの顔をしてメローネへと向ける。そして反対側に立っていたギアッチョも海莉と同じような顔をして彼を凝視していた。
「……メローネ、どういう事だ」
黒の頭巾を被った長身でがたいのいい男がメローネへと問う。
一体何を言うつもりなんだこの金髪イケメンは。不安な気持ちを隠せず思わず拳に力が入ってしまう。だが彼の次の発言はあまりにも驚く内容であった。
「家政婦、雇おう!」
「…………は?」
メローネ以外、一同言葉が重なった。
何を申し出るのかと思えば、本当に何をいっているんだこの男は。
「だって決してこの家綺麗じゃあないだろ?食事も毎日適当だし。せっかくそこそこまともそうな女を捕まえた訳だから良いと思ったんだが」
確かに、確かにだ。家というか彼らのアジトはオブラートに包まず言うと汚い。綺麗とは流石に言えない状態であった。纏めたゴミ袋はなぜか捨てずに適当に放置されているし、棚に並んである本など逆さになっていたり横に倒れていたり、デスクの上も書類などが散らかっていて酷い有様だ。ゴミ屋敷、とまではいかないが男世帯だとやはり仕方がないのかもしれない。
「それに君、今日職場を失ったわけだし働き口もないだろう?君にとっても、とてもいい案件じゃあないか!!もちろんタダでとは言わないし」
「いや…あの、」
「馬鹿かおめぇは!!家政婦なんて俺たちには必要ねぇだろ!!だいたい雇うにしたって誰がコイツに金払うんだよ、あぁ!?」
「えー、そこは追い追い考えるとして…なぁリーダー!!あんたはどうだ?」
「…………、」
黒頭巾を被ったがたいのいい長身の男、リーダーと呼ばれた彼はふむ、と少し考える。リーダーと呼ばれたと言う事はつまり言葉のままそうなのだろう。どうだと問われてそこで考えちゃんだ、と出そうになった言葉を海莉はしっかりと飲み込んだ。
リーダーが考え込む理由というのは、至極簡単な事で誰も掃除や家事をしないから適当に自分がやるしかなかったからだ。ゆえに本来今日中に片付けたかった書類整理も終わらなかった時もあるし、かと言ってある程度汚い部屋を片さなければ自分自身も居心地が悪かったから。悲しいことにそれを手伝おうとするのはチームの中で2人くらい。だがもしメローネが連れてきた女がそれを全てやってくれるとしたら。雇う金はあまりないが、正直面倒だと思っていた家事をやってくれるなら自分にとっては好都合なのではないか。そう思い至った時には既に彼女の肩に手をかけていた。
「金はしっかり払う、どうだろうか」
「流石リーダー!話がわかるぜ!」
メローネが1人盛り上がる中、他のメンバーはリーダーが出した答えに驚く人もいれば、最早呆れて言葉を失ってる人、どうにでもなれと諦めた人もいる。
だがそんな事はお構いなしに海莉はちょっと待って下さい、と反論の言葉を述べる。
「先程彼、メローネさん?が私の働き口がないと言っていましたが、元々私は日本から派遣されてイタリアの部署で働いていただけですので日本に帰れば働き口なんていくらでもあります。こちらの部署が無くなれば私はイタリアにいる必要はもうないんです」
そう、もうここにいる必要はないのだ。日本に戻ればまた日本の部署で働けるだろうし、実家にも帰れる。不慣れなこの国で生活しなければならない理由はもうなくなってしまった。
勢いよく反論したせいか、確かにそうだな、と言ってこちらが嫌でも分かってしまう程にしゅん…としてみせた。見た目にそぐわずこの人可愛いな…なんて言葉もまた海莉は飲み込んだ。
「…けど、その…もしその話にのったとしたらどれくらいいただけるんですか?」
「まだそれははっきりと言えない。だが必ず金は払う。本当に家事だけしてもらえればいい、たまに俺の書類整理を手伝ってもらえればさらにありがたいが…」
ナチュラルに書類整理も追加されている。そこに関して今突っ込む事もできないが、とにかく彼は海莉に純粋に家事を頼みたいというように見えなくもない。
なぜ海莉が少しだけ気持ちが傾いているのかというと、いかんせん海莉の会社は給料はいいのだがその分とても無茶な事が多かった。今回のイタリアへの派遣もそうだ。もしかしたら、まだ実績を残していない海莉の日々の仕事ぶり、秘めた力を見通して派遣したのかもしれないし、そんな事は全くもってないのかもしれない。それからとくに自分のやりたかった職種というわけでもなく、高校を卒業しそこそこいい会社に就ければと思って選んだ会社だった。一時的にではあるが仕事場を失った今、日本に戻ってまた同じような代わり映えのない日々を淡々と過ごすことになる。
海莉は俯いていた顔をあげて、言葉を紡いだ。
「貴方達の素性を知った私は、貴方達に殺される可能性はあるのでしょうか。ギャング…なんですよね」
とはいえ家事をやるにしても、彼らの存在自体海莉にとってとても穏やかではない。何せギャングの家政婦になるのだから。危険がないなんて、殺されないなんて確証はどこにもない。
「俺たちは決してお前を殺したりしない。約束する。言ってしまえば、利用するのは俺たちだ。お前を殺してもこちらは何のメリットもない」
「……分かりました。引き受けます、家政婦」
「…本当か?」
海莉がこくりと頷くと、リーダーは驚いた顔しながらも、そうかと言って微かに安堵のため息を吐いた。メローネの方をちらりと見れば、自ら発案したはずの彼もまた驚きを隠せないといった表情で海莉を見ていたが、それは次第に何らかの意味を含んだ笑顔に変わっていった。
これで本当に良かったのかと問われると正直よく分からない。でも、これから始まるであろう生活に不安と少しばかりの恐怖を感じつつも、それでも今までとは違う日常に期待をしている自分もいるのは確かであった。
今日、というか先ほど起きた事件について詳細を求めてしまった為に、出会ったばかりの男2人に彼らのアジトらしき場所へ連れてこられた訳なのだが。自分の身に起きた事を知る、普通ならそう思うだろうが実の所、何も知らない方が良かったんじゃないのかなんて今更になって思い始めている。
さぁここだよとメローネとギアッチョに案内された先は、表通りから少しだけ離れた路地裏にある特に何の変哲もない普通の家だった。
「戻ったぜ」
「………」
「あぁ、メローネとギアッチョか。任務は…、」
玄関の扉を開けて進んでいくと、彼らの仲間であろう男たちがそこにいた。部屋の中は少しだけ薄暗い。メローネが仲間に声をかければ彼らも自然と目線をこちらにむける。だが突然見知らぬ女、しかも東洋人が隣にいるとなると流石の彼らも黙ってはいなかった。
「……メローネ、そこにいる女は誰だ」
「あぁ、任務中に会ったんだ。しかもスタンド使いでさ」
「俺は言ったんだ!!やめておけってな、メローネにもこの女にも!!」
「心配せずとも彼女は敵じゃあない。寧ろ被害者で自分の周りで起きた事を教えてほしいって言われたからとりあえず付いてきてもらった」
「とりあえずって、犬猫じゃあねぇんだぞお前…」
事の成り行きをメローネが一通り説明し終えると、殆どの人間が大きくため息を吐いた。それはもちろん現場に居合わせたギアッチョもだ。自分たちのためにも組織のためにも、面倒ごとを起こすのは嫌だし、知りたいからといって馬鹿正直に全てを話さず適当言って誤魔化すか、最悪殺してしまえばいいとさえ思っていたギアッチョは、メローネの行動に対して疑問に思うしかなかった。
「あの……すみません。もういいです…とりあえず襲ってきた男は死んで、仕事先の先輩や上司もみんな…死んだんですよね。世の中知らなくても良いことなんてたくさんありますから…あとは警察に連絡して…」
「はっ!警察なんてあってないようなもんだ、残念ながらな。この国はギャングが全てを仕切っている。警察をアテにしたって奴らは動かねぇよ」
「…え…ギャングって」
聞いたことがなかったわけではない。この国はいくつかのギャングがあって各地を仕切っており、海莉が住む街、ネアポリスはパッショーネという組織が主要企業を支配しているだとか。日本人の海莉にとってギャングなど馴染みのないものであったし、自分が直接関与するものでは無いと思っていたためにあまり詳しくは聞かなかったが。まさか、と思って顔をあげ彼らを見ると、坊主頭の男がははっと笑い言葉を続ける。
「お前本当に何も知らずにのこのこコイツらについてきたんだな。もう分かったかもしれねぇが俺たちはギャングだ。さっきの一件も俺たちギャングが絡んでる」
まぁお前の仕事場が襲われたのはただの偶然だがな、そう付け加えた。
海莉の事務所を襲った男はもともとギャング、パッショーネの一員であったが組織の機密情報を握ったまま組織から逃げたとかで殺す対象となった。あろうことか男は麻薬にも手を出しており、幻覚や幻聴などの現象により不運な事に海莉の事務所が襲われてしまったという事である。
「お前が知りたい事は知れたんだろ、ならさっさと出て行くんだな!」
「おいイルーゾォ、そんな冷たい言い方しなくてもいいだろ?それに俺は何もただ本当に説明するために彼女をここへ連れてきたわけじゃあない」
「えっ、」
「はぁ!?」
メローネの言葉に驚きを隠せない海莉は何だとと言わんばかりの顔をしてメローネへと向ける。そして反対側に立っていたギアッチョも海莉と同じような顔をして彼を凝視していた。
「……メローネ、どういう事だ」
黒の頭巾を被った長身でがたいのいい男がメローネへと問う。
一体何を言うつもりなんだこの金髪イケメンは。不安な気持ちを隠せず思わず拳に力が入ってしまう。だが彼の次の発言はあまりにも驚く内容であった。
「家政婦、雇おう!」
「…………は?」
メローネ以外、一同言葉が重なった。
何を申し出るのかと思えば、本当に何をいっているんだこの男は。
「だって決してこの家綺麗じゃあないだろ?食事も毎日適当だし。せっかくそこそこまともそうな女を捕まえた訳だから良いと思ったんだが」
確かに、確かにだ。家というか彼らのアジトはオブラートに包まず言うと汚い。綺麗とは流石に言えない状態であった。纏めたゴミ袋はなぜか捨てずに適当に放置されているし、棚に並んである本など逆さになっていたり横に倒れていたり、デスクの上も書類などが散らかっていて酷い有様だ。ゴミ屋敷、とまではいかないが男世帯だとやはり仕方がないのかもしれない。
「それに君、今日職場を失ったわけだし働き口もないだろう?君にとっても、とてもいい案件じゃあないか!!もちろんタダでとは言わないし」
「いや…あの、」
「馬鹿かおめぇは!!家政婦なんて俺たちには必要ねぇだろ!!だいたい雇うにしたって誰がコイツに金払うんだよ、あぁ!?」
「えー、そこは追い追い考えるとして…なぁリーダー!!あんたはどうだ?」
「…………、」
黒頭巾を被ったがたいのいい長身の男、リーダーと呼ばれた彼はふむ、と少し考える。リーダーと呼ばれたと言う事はつまり言葉のままそうなのだろう。どうだと問われてそこで考えちゃんだ、と出そうになった言葉を海莉はしっかりと飲み込んだ。
リーダーが考え込む理由というのは、至極簡単な事で誰も掃除や家事をしないから適当に自分がやるしかなかったからだ。ゆえに本来今日中に片付けたかった書類整理も終わらなかった時もあるし、かと言ってある程度汚い部屋を片さなければ自分自身も居心地が悪かったから。悲しいことにそれを手伝おうとするのはチームの中で2人くらい。だがもしメローネが連れてきた女がそれを全てやってくれるとしたら。雇う金はあまりないが、正直面倒だと思っていた家事をやってくれるなら自分にとっては好都合なのではないか。そう思い至った時には既に彼女の肩に手をかけていた。
「金はしっかり払う、どうだろうか」
「流石リーダー!話がわかるぜ!」
メローネが1人盛り上がる中、他のメンバーはリーダーが出した答えに驚く人もいれば、最早呆れて言葉を失ってる人、どうにでもなれと諦めた人もいる。
だがそんな事はお構いなしに海莉はちょっと待って下さい、と反論の言葉を述べる。
「先程彼、メローネさん?が私の働き口がないと言っていましたが、元々私は日本から派遣されてイタリアの部署で働いていただけですので日本に帰れば働き口なんていくらでもあります。こちらの部署が無くなれば私はイタリアにいる必要はもうないんです」
そう、もうここにいる必要はないのだ。日本に戻ればまた日本の部署で働けるだろうし、実家にも帰れる。不慣れなこの国で生活しなければならない理由はもうなくなってしまった。
勢いよく反論したせいか、確かにそうだな、と言ってこちらが嫌でも分かってしまう程にしゅん…としてみせた。見た目にそぐわずこの人可愛いな…なんて言葉もまた海莉は飲み込んだ。
「…けど、その…もしその話にのったとしたらどれくらいいただけるんですか?」
「まだそれははっきりと言えない。だが必ず金は払う。本当に家事だけしてもらえればいい、たまに俺の書類整理を手伝ってもらえればさらにありがたいが…」
ナチュラルに書類整理も追加されている。そこに関して今突っ込む事もできないが、とにかく彼は海莉に純粋に家事を頼みたいというように見えなくもない。
なぜ海莉が少しだけ気持ちが傾いているのかというと、いかんせん海莉の会社は給料はいいのだがその分とても無茶な事が多かった。今回のイタリアへの派遣もそうだ。もしかしたら、まだ実績を残していない海莉の日々の仕事ぶり、秘めた力を見通して派遣したのかもしれないし、そんな事は全くもってないのかもしれない。それからとくに自分のやりたかった職種というわけでもなく、高校を卒業しそこそこいい会社に就ければと思って選んだ会社だった。一時的にではあるが仕事場を失った今、日本に戻ってまた同じような代わり映えのない日々を淡々と過ごすことになる。
海莉は俯いていた顔をあげて、言葉を紡いだ。
「貴方達の素性を知った私は、貴方達に殺される可能性はあるのでしょうか。ギャング…なんですよね」
とはいえ家事をやるにしても、彼らの存在自体海莉にとってとても穏やかではない。何せギャングの家政婦になるのだから。危険がないなんて、殺されないなんて確証はどこにもない。
「俺たちは決してお前を殺したりしない。約束する。言ってしまえば、利用するのは俺たちだ。お前を殺してもこちらは何のメリットもない」
「……分かりました。引き受けます、家政婦」
「…本当か?」
海莉がこくりと頷くと、リーダーは驚いた顔しながらも、そうかと言って微かに安堵のため息を吐いた。メローネの方をちらりと見れば、自ら発案したはずの彼もまた驚きを隠せないといった表情で海莉を見ていたが、それは次第に何らかの意味を含んだ笑顔に変わっていった。
これで本当に良かったのかと問われると正直よく分からない。でも、これから始まるであろう生活に不安と少しばかりの恐怖を感じつつも、それでも今までとは違う日常に期待をしている自分もいるのは確かであった。