主人公の名前
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「これはデカすぎか…こっちの方がデザインもいいな」
「あの、プロシュートさん…」
一つ一つ吟味して良いものを選んでいくプロシュート。彼が少し付き合えと海莉を連れてきた場所とは、アジトからそこそこ離れた家具屋だった。値段は決して安くはないが、別段高いわけでもなく、物自体も普通に良さげで立派なものばかり。店の入り口付近には大きめの家具、棚や机のなどが。もう少し奥の方に女性が好きそうな小物などが陳列されている。なかなか物を選ぶ様子がない海莉に、おいと声をかけたプロシュート。
「さっさと好きなもの選べ」
「いや選べと言われましても!大体何でこんなところに…」
「お前の部屋があまりにも質素なもんだから俺が連れてきてやってるんだろうが」
女ならもう少し可愛げのあるもん置けよなぁ、なんてブツブツ呟きながらも海莉よりも真面目になって物色している。質素と言われてもイタリアに来てまだ数ヶ月しか経っておらず、仕事も忙しくてあまり買い物なども出来ずにいたので少し部屋が寂しいだけで、時間があるのなら自分で買おうとは思っていたのだ。でもそこまで言われるほど自分の部屋は質素だろうか。服を収納するタンス、本や雑誌を入れるカラーボックスが3つ、そのボックスには写真や小物を入れるカゴが置いてある。それからベッドに、テーブル。十分ではないだろうか。
「プロシュートさん、別に必要ないので結構ですよ?それに部屋にごちゃごちゃ置くのも嫌なので…」
「このドレッサー、まぁまぁいいんじゃあねぇの?これ置くだけでもだいぶ変わるだろ」
「人の話聞いて」
心の声が漏れてしまったが、真剣なプロシュートの耳には届いていないようだ。人の部屋に対して何を置こうが勝手なはずなのになぜ彼はこうも気にするのだろう。海莉には到底理解出来なかった。しかしドレッサー自体は前々から欲しいとは思っていた物。ずっとテーブルの上に化粧品と鏡を置いて身支度をするという感じではあったので、それが有ると無いとだとまた違う。
プロシュートに流されて買うのは何となく癪ではあるが値段も悪くはないし、欲しい事に変わりはない。うーん、と迷っていると彼は店員を呼んで勝手に購入の手続きを進め始めた。
「え、まだ買うって決めてないんですけど!?」
「でも欲しいんだろ?だったら買え」
そういってプロシュートは自身のポケットから財布を取り出して会計まで済まそうとしている。あまりのスムーズな行動に驚いたがいやいやいやと、流石にまずいと思って海莉は彼の腕を掴んだ。
「買いますから!!買いますし自分でお金も払いますから!!!」
「はぁ…いいか?俺がお前をここに連れてきた、そして俺が好きなものを買えと言った。それで俺が払わないわけがあるか?」
「でも欲しいのは私であって、」
だからあなたがお金を出すべきではないと告げようとするが、それを許さないかのように彼は言葉を被せた。
「いい女ってのは甘え方も上手いんだよ。ここは黙って買わされてろ」
まるで王様気質な言い方。誰も頼んでないのにこんな所に連れてきて、好きなの買えとか、お金は払うだとか。全部全部自分勝手でついていけない。一体彼にとって何の利益があるのかなんて、考えた所で分かる訳もなく。流石のイタリア男子といったところなのか、そうでないのか。
無事会計を済ませたようで、購入したドレッサーはアジトへ後日運んでもらう事になった。家具屋を出て、これでアジトに帰れるのかなぁと思ったがどうやらその考えは甘いようで再び彼はアジトとは違う方は足を進み始めた。
「あの、プロシュートさん…」
一つ一つ吟味して良いものを選んでいくプロシュート。彼が少し付き合えと海莉を連れてきた場所とは、アジトからそこそこ離れた家具屋だった。値段は決して安くはないが、別段高いわけでもなく、物自体も普通に良さげで立派なものばかり。店の入り口付近には大きめの家具、棚や机のなどが。もう少し奥の方に女性が好きそうな小物などが陳列されている。なかなか物を選ぶ様子がない海莉に、おいと声をかけたプロシュート。
「さっさと好きなもの選べ」
「いや選べと言われましても!大体何でこんなところに…」
「お前の部屋があまりにも質素なもんだから俺が連れてきてやってるんだろうが」
女ならもう少し可愛げのあるもん置けよなぁ、なんてブツブツ呟きながらも海莉よりも真面目になって物色している。質素と言われてもイタリアに来てまだ数ヶ月しか経っておらず、仕事も忙しくてあまり買い物なども出来ずにいたので少し部屋が寂しいだけで、時間があるのなら自分で買おうとは思っていたのだ。でもそこまで言われるほど自分の部屋は質素だろうか。服を収納するタンス、本や雑誌を入れるカラーボックスが3つ、そのボックスには写真や小物を入れるカゴが置いてある。それからベッドに、テーブル。十分ではないだろうか。
「プロシュートさん、別に必要ないので結構ですよ?それに部屋にごちゃごちゃ置くのも嫌なので…」
「このドレッサー、まぁまぁいいんじゃあねぇの?これ置くだけでもだいぶ変わるだろ」
「人の話聞いて」
心の声が漏れてしまったが、真剣なプロシュートの耳には届いていないようだ。人の部屋に対して何を置こうが勝手なはずなのになぜ彼はこうも気にするのだろう。海莉には到底理解出来なかった。しかしドレッサー自体は前々から欲しいとは思っていた物。ずっとテーブルの上に化粧品と鏡を置いて身支度をするという感じではあったので、それが有ると無いとだとまた違う。
プロシュートに流されて買うのは何となく癪ではあるが値段も悪くはないし、欲しい事に変わりはない。うーん、と迷っていると彼は店員を呼んで勝手に購入の手続きを進め始めた。
「え、まだ買うって決めてないんですけど!?」
「でも欲しいんだろ?だったら買え」
そういってプロシュートは自身のポケットから財布を取り出して会計まで済まそうとしている。あまりのスムーズな行動に驚いたがいやいやいやと、流石にまずいと思って海莉は彼の腕を掴んだ。
「買いますから!!買いますし自分でお金も払いますから!!!」
「はぁ…いいか?俺がお前をここに連れてきた、そして俺が好きなものを買えと言った。それで俺が払わないわけがあるか?」
「でも欲しいのは私であって、」
だからあなたがお金を出すべきではないと告げようとするが、それを許さないかのように彼は言葉を被せた。
「いい女ってのは甘え方も上手いんだよ。ここは黙って買わされてろ」
まるで王様気質な言い方。誰も頼んでないのにこんな所に連れてきて、好きなの買えとか、お金は払うだとか。全部全部自分勝手でついていけない。一体彼にとって何の利益があるのかなんて、考えた所で分かる訳もなく。流石のイタリア男子といったところなのか、そうでないのか。
無事会計を済ませたようで、購入したドレッサーはアジトへ後日運んでもらう事になった。家具屋を出て、これでアジトに帰れるのかなぁと思ったがどうやらその考えは甘いようで再び彼はアジトとは違う方は足を進み始めた。