ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー病室ー

崇「地上最強級の馬鹿、小鳥遊悠オリジナルとだ」

禅「崇……さん……何…を…」

崇「レプリカがオリジナルを超えれるか見たいだけだ。もちろん、何か適当な理由を付けて断ってもいい。無理のない批判のしようもない巧妙な理由を考え出して、怪我をしているからでも、熱があるからでも、時期が来れば……でもなっ。闘いを避ける理由は無限に用意できるぞ」

禅「……」

悠(?)「崇……さん、それはちょっとだけ違う」

崇「ほう、どこが違う?」

悠(?)「無謀な闘いを避けるためとはいえ俺は適当な理由で誤魔化したくは無い。せめて……こうして足を運んでくれた……アンタに誠意は尽くしたい」

ユウは時間をかけゆっくりと地面に両膝をつけた。

禅「……」

崇「……」

悠(?)「虎狗琥崇、アンタはこんな俺に期待してくれた。その期待に…………」

包帯でぐるぐるに巻かれた両手を突いて頭をふか深に下ろす。

崇「期待に?」

悠(?)「全力で応えます!!それが……俺の答えです」

崇「……タカナシユウ、頭をあげろ」

悠(?)「……」

崇「ふん、お前の誠意と勇気…確かに受け取った。」

悠(?)「はい」

崇「さて、決まったことだ悠オリジナルには話しを付けといてやる。のちに知らせは送る……それまでにしっかりと作り上げておけ、レプリカがオリジナルになり変わる様にな」

禅「失礼……し……ます」

悠(?)「……」







ー病院:廊下ー

本郷「ふっ」

夢「あ、来た」

崇「禅」

禅「は……い」

崇「どういう関係だ」

禅「あの……ひと……とは…ちょっと……した…知……り合い…です。ちょっと……した。」

崇「そうか。」

夢「なに何の話?」

崇「こっちのことだ。」

夢「ちょ……ひと呼び出して、こんなところまで連れてきてそれかよ」

本郷「ふっ…」

夢「失礼な口を聞くなって?別に普通じゃんつてゅーか、失礼なのはあっちぢゃん」

禅「おや……本郷……さんと……会話…で…きるん…で……すか」

夢「なんか分かるようになってきたの」

崇「もう用は終わった。どこにでも下ろしてやるどこがいい」

夢「じゃあ、悠が居るとこ」

崇「此処に居ろ」

夢「え、此処にいるの?」

禅「レ……プリカ…ですけ…どね」

夢「は?」

崇「じゃあな、本郷ラスタに行くぞ」

本郷「ふっ」

崇「禅、お前はどうする?」

禅「また……あとで……合流し……ます」

崇「好きにしろ」

夢「ちょ、ちょっと待ってよ!あたしも連れて来なさいよ!!」
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