ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー病室ー

悠(?)「うっ……ここは……?」

禅「病院……です」

悠(?)「禅……」

禅「ここ……までの……交通……費や…治療……費……はの……ちほど…請求…し…ますので」

悠(?)「……俺は……どのくらい……寝てた」

禅「手術……して……丸一日」

悠(?)「最悪だ」

禅「そうで……しょ……うね。」

悠(?)「禅の手引きか?」

禅「まさ……か……アナタの……運が……悪か……った…だけで……すよ。」

悠(?)「ふん……じゃあ、なんで此処にいる」

禅「運が……良か…ったのか……悪……かった……のか……俺も……訪ね……てた……ん…ですよ。ま……見つ…けた…時には……そ……のあ……り様……でした……が」

悠(?)「そうか……。痛っ」

禅「トイレ……ですか?」

悠(?)「帰る。」

禅「止めは……しませんが……。そろそろ……やめ……ませんか?」

悠(?)「……」

禅「酷い……負け方…です……よ」

悠(?)「っ……負けてない」

禅「カッコ悪……」

悠(?)「くっ……」

禅「この……短…期間に……三連敗……なぜ…続け……るんで…す?」

悠(?)「……」

禅「こっち……の世…界では……代表的……な…三名に……徹底的に……痛め…つけら…れ……なにを……目……指すん…で…す。偽物の……ままで…」

悠(?)「人は自分を証明する方法なんてあるのかな……タカナシユウであステータスに必要なものは何なんだ?俺がタカナシユウじゃないとどうして言える?」

禅「……」

悠(?)「それに……もうタカナシユウとかどうとかじゃない……ただ「強いのはどっち」いわば強さ比べだ。そんなシンプルなテーマなのに内容は果てしなくディープ、誰もこのゲームを降りない。」

禅「タカナシ…さん…」

悠(?)「既に三連敗、それでも俺は止めない。もう止められない」

崇「なかなかの饒舌じゃないか」

禅「!」

悠(?)「!?」

崇「最強とはすなわち最高。命にすら値する。」

悠(?)「アンタは…」

禅「崇……さん……どうし……て……ここに」

悠(?)「たかっ……?!」

崇「くくっ、リアル(情報)じゃなくファンタジー(占い)という事だ」

禅「夢……さん……ですか…」

崇「タカナシユウのパクリ……かっ。その手じゃ握手も出来そうにないな」

悠(?)「パクリじゃ……」

崇「パクリじゃないのか?」

悠(?)「……違う」

禅「崇……さん…コイ……ツは」

崇「人の優れた部分を真似するのは「パクリ」とは言わない「学ぶ」という。コピーは劣化ばかりが目立つからダメなんだろ?コピーが本物を越えたら……本物でいいんじゃないか?」

禅「?」

悠(?)「?」

崇「地球上もっとも偉大なノーベル馬鹿賞。闘るか、小鳥遊悠と」

禅「なっ……」

悠(?)「っ!!?」

崇「お前に……あの怪物と闘る勇気があるならだがな」

悠(?)「……」
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