ー新伝ー伝説を継ぐもの
ーとある事務所ー
悠(?)「お礼ね……。」
千夜「めんどうなのは無しだ。ちょっと面貸してもらえるか?」
悠(?)「……断ったら?」
千夜「……俺は別に場所は選ばないぞ。いつでも、どこでも……だ。」
悠(?)「本気か?」
千夜「狭いし、何でも有る……ここなら、俺の脚よりお前の手のほうが速いし小回りも利く一日に二度負けなんて事もないかもな」
悠(?)「お前……あの男の関係者か」
千夜「はぁ、まるでものごとの本質が見えてないな……。それでよくその名を語れるもんだ」
悠(?)「……」
千夜「なんだ?」
悠(?)「ふふっ、嫌だな。ラーメン屋さん冗談ばっかり言って」
千夜「あ?」
悠(?)「此処じゃなんですから喫茶店にでも行って話ししましょうよ。」
千夜「……」
悠(?)「ちょっと出かけてきます。麗奈も輿水も喧嘩止めて片づけとくんだぞ。あと、ラーメンは食べていいからな。」
ー空き地ー
千夜「おあつらえの空き地だ、人が通るの5分に1~2回、3分以内に終わらせればいいワケだ。」
千夜はパーカーを脱ぎ捨て、シューズの踵を直し、しっかりと履きこんで爪先で地面を何度か叩く。
悠(?)「数日前、俺はアンタにリベンジして勝っている。」
千夜「……」
悠(?)「アレは決着じゃなかったのか?」
千夜「あぁ、あの勝負はもちろんお前の勝ちだ。だけどどうだ……現実にこうして俺はお前と闘りたがってる。」
悠(?)「……」
千夜「なら、どーする。目のまえに立った以上、叩きのめすのがこっちの世界だろ」
悠(?)「だが、今の俺はベストな状態じゃない」
千夜「お前……まさか、怪我人を相手に喧嘩を売るなんて卑怯だなんて言うんじゃねぇだろうな」
悠(?)「……」
千夜「人間生きてりゃ飯を喰えば酒も飲むんだ。怪我もするし病気もするだろうよ。ベストコンディションなんて望むべくもない……それがこっちの世界だ。なぁ、偽物……お前とはもう2度とやりたくない。俺にそういわせてみろよ!」
悠(?)「……いいだろう。次はない。お前をここでぶっ倒す。そのあと俺はお前の顔を何度も踏みつける力いっぱいな。謝ってもお前を俺は決して許さない。踏み潰す。泣いても拝んでも祈っても絶対に許さない。」
千夜「話し終わったか?」
悠(?)「……」
千夜は構えも取らず一直線に歩く、殺気も怒気も無い。ただただ歩きユウの間合い自ら入りこむ。
千夜「打ってこいよ」
悠(?)「シュッ!!」
挑発に右拳が動いた。まっすぐなストレートが放たれるよりも先に、ユウの顔を靴底が潰した。超至近距離高速ソバット、小鳥遊悠本人から手に入れた全防御を捨てて敵の間合いに入り、パンチを出すことを誘いソバットを仕掛ける。仮にタイミングがずれたら自分が打たれるが、仮に敵がパンチを出していればカウンターで一撃必殺にもなるハイリスクハイリターンの技だ。
悠(?)「ぐあっ……?!」
超至近距離高速ソバットを受けて、ユウは背中を壁にぶつける。鼻が潰れ、目が潰れ、止まったばかりの鼻血と涙が吹きこぼれる。
千夜「よそ見してんじゃねーぞ。」
拳が解けて半開きになった右手を千夜は狙った。着地と同時、左足が半月を描く。鋭利な刃物で斬られる。重圧な鈍器で殴られる。俊敏な鞭で打たれる。鋭利で重く俊敏な蹴りにユウの右手は中指と薬指の間からバックリとひき裂けた。
悠(?)「ぐあああっ?!」
千夜「絶対に許してやらねぇ」
一歩踏み出して右足を振り上げた。二つに分かれかける右手を下段から蹴りあげるとユウの手の甲からは折れた骨が皮膚を貫いて飛び出した。あっという間に右手は真っ赤な液体で染まる。
悠(?)「お礼ね……。」
千夜「めんどうなのは無しだ。ちょっと面貸してもらえるか?」
悠(?)「……断ったら?」
千夜「……俺は別に場所は選ばないぞ。いつでも、どこでも……だ。」
悠(?)「本気か?」
千夜「狭いし、何でも有る……ここなら、俺の脚よりお前の手のほうが速いし小回りも利く一日に二度負けなんて事もないかもな」
悠(?)「お前……あの男の関係者か」
千夜「はぁ、まるでものごとの本質が見えてないな……。それでよくその名を語れるもんだ」
悠(?)「……」
千夜「なんだ?」
悠(?)「ふふっ、嫌だな。ラーメン屋さん冗談ばっかり言って」
千夜「あ?」
悠(?)「此処じゃなんですから喫茶店にでも行って話ししましょうよ。」
千夜「……」
悠(?)「ちょっと出かけてきます。麗奈も輿水も喧嘩止めて片づけとくんだぞ。あと、ラーメンは食べていいからな。」
ー空き地ー
千夜「おあつらえの空き地だ、人が通るの5分に1~2回、3分以内に終わらせればいいワケだ。」
千夜はパーカーを脱ぎ捨て、シューズの踵を直し、しっかりと履きこんで爪先で地面を何度か叩く。
悠(?)「数日前、俺はアンタにリベンジして勝っている。」
千夜「……」
悠(?)「アレは決着じゃなかったのか?」
千夜「あぁ、あの勝負はもちろんお前の勝ちだ。だけどどうだ……現実にこうして俺はお前と闘りたがってる。」
悠(?)「……」
千夜「なら、どーする。目のまえに立った以上、叩きのめすのがこっちの世界だろ」
悠(?)「だが、今の俺はベストな状態じゃない」
千夜「お前……まさか、怪我人を相手に喧嘩を売るなんて卑怯だなんて言うんじゃねぇだろうな」
悠(?)「……」
千夜「人間生きてりゃ飯を喰えば酒も飲むんだ。怪我もするし病気もするだろうよ。ベストコンディションなんて望むべくもない……それがこっちの世界だ。なぁ、偽物……お前とはもう2度とやりたくない。俺にそういわせてみろよ!」
悠(?)「……いいだろう。次はない。お前をここでぶっ倒す。そのあと俺はお前の顔を何度も踏みつける力いっぱいな。謝ってもお前を俺は決して許さない。踏み潰す。泣いても拝んでも祈っても絶対に許さない。」
千夜「話し終わったか?」
悠(?)「……」
千夜は構えも取らず一直線に歩く、殺気も怒気も無い。ただただ歩きユウの間合い自ら入りこむ。
千夜「打ってこいよ」
悠(?)「シュッ!!」
挑発に右拳が動いた。まっすぐなストレートが放たれるよりも先に、ユウの顔を靴底が潰した。超至近距離高速ソバット、小鳥遊悠本人から手に入れた全防御を捨てて敵の間合いに入り、パンチを出すことを誘いソバットを仕掛ける。仮にタイミングがずれたら自分が打たれるが、仮に敵がパンチを出していればカウンターで一撃必殺にもなるハイリスクハイリターンの技だ。
悠(?)「ぐあっ……?!」
超至近距離高速ソバットを受けて、ユウは背中を壁にぶつける。鼻が潰れ、目が潰れ、止まったばかりの鼻血と涙が吹きこぼれる。
千夜「よそ見してんじゃねーぞ。」
拳が解けて半開きになった右手を千夜は狙った。着地と同時、左足が半月を描く。鋭利な刃物で斬られる。重圧な鈍器で殴られる。俊敏な鞭で打たれる。鋭利で重く俊敏な蹴りにユウの右手は中指と薬指の間からバックリとひき裂けた。
悠(?)「ぐあああっ?!」
千夜「絶対に許してやらねぇ」
一歩踏み出して右足を振り上げた。二つに分かれかける右手を下段から蹴りあげるとユウの手の甲からは折れた骨が皮膚を貫いて飛び出した。あっという間に右手は真っ赤な液体で染まる。