ー新伝ー伝説を継ぐもの
ー池袋:摩天楼(金融会社)ー
凍夜「あ、ヨミちゃん。今日はもうあがっていいよ。」
白嶺「え?」
凍夜「今日は金村さんところに集金いく日だからね。帰りは遅くなると思うし」
白嶺「そうですか…じゃあ、失礼します。」
凍夜「うん。またね~……さぁてと…」
ー池袋:金村金融ビルー
「はぁはぁはぁ…」
チンピラA「あ、お疲れっす。って、兄貴、汗だくじゃないすか」
「はぁはぁはぁ…新垣の兄貴は?」
チンピラA「頭なら今、柴田の組長さんのお供でそこのビルの見学にいってますが」
「池袋ナイトヒルズか」
チンピラA「ええ、なんでも親父の話じゃ本格的な建設が始まる前に、何としても一ノ瀬組に顔を売らなきゃなんないとかで」
「上のご機嫌取りか……はぁ…」
チンピラA「兄貴、どうしたんすか、そんなにイラついて何があったんすか?」
「池袋の五番街に「エスペラント」ってキャバあんだろ?今あそこに上野のヤツらが来てんだよ。」
チンピラ「上野?上野ってあの上野誠和会ですか?」
「ああ、八時くらいから二人連れで来て、今飲んでる。」
チンピラA「そうですか。でも、ただ飲んでるだけなんですよね?なら別に問題ないじゃ無いですか。暴れてるワケじゃ無いんですし。」
「馬鹿!飲んでるってこと自体が問題なんだよ」
チンピラA「どうしてですか?」
「はぁ、上野とウチの本家が親戚だってのはお前もしってんよな?」
チンピラA「はい。昔、実話系の雑誌で読みました」
「でも実際には五分五分の関係ってワケじゃねぇ。一応親戚である以上、風月会が上野のシマに手を出すことはねぇ。でもそれは上野誠和会が毎月寄付って形で風月会に結構な額の上納金(あがり)を支払っているからなんだよ」
チンピラA「ええ!?そうなんすか!?」
「表面上は対等な立場。でも裏じゃ上野誠和会も俺らと同じ傘下組織の一部って訳さ。ま、例えていうなら風月会がアメリカで上野誠和会は日本みてぇな感じってことだ」
チンピラA「え、あー…すんません。あの、ちょっとよくわかんねぇっす」
「だーかーらー……まぁいい…どっちにしても俺らみてぇな三次の組員が知っててもどうしようもねぇ話だからな」
チンピラA「兄貴」
「あん?」
チンピラA「それでさっきの話なんですけど……上野誠和会がウチの上とそういった関係があったとして……それのなにが問題なんっすか?」
「はぁ?!」
チンピラA「だって、上野と風月会は親戚なんですよね?だったら風月会系のウチの店で飲んでても別にいいんじゃないすかね?」
「っ……馬鹿かお前は!?ここまで話してわかんねぇのか!?だからお前は使えねぇんだよ!」
ガチャ
凍夜「ども」
「あぁ…結城さん。どうも」
凍夜「やぁ。城戸(きど)ちゃん。ちょっと間が悪かったみたいだな。出直そうか?」
城戸「いやいや大丈夫です。どうぞ、どうぞ」
凍夜「あ、ヨミちゃん。今日はもうあがっていいよ。」
白嶺「え?」
凍夜「今日は金村さんところに集金いく日だからね。帰りは遅くなると思うし」
白嶺「そうですか…じゃあ、失礼します。」
凍夜「うん。またね~……さぁてと…」
ー池袋:金村金融ビルー
「はぁはぁはぁ…」
チンピラA「あ、お疲れっす。って、兄貴、汗だくじゃないすか」
「はぁはぁはぁ…新垣の兄貴は?」
チンピラA「頭なら今、柴田の組長さんのお供でそこのビルの見学にいってますが」
「池袋ナイトヒルズか」
チンピラA「ええ、なんでも親父の話じゃ本格的な建設が始まる前に、何としても一ノ瀬組に顔を売らなきゃなんないとかで」
「上のご機嫌取りか……はぁ…」
チンピラA「兄貴、どうしたんすか、そんなにイラついて何があったんすか?」
「池袋の五番街に「エスペラント」ってキャバあんだろ?今あそこに上野のヤツらが来てんだよ。」
チンピラ「上野?上野ってあの上野誠和会ですか?」
「ああ、八時くらいから二人連れで来て、今飲んでる。」
チンピラA「そうですか。でも、ただ飲んでるだけなんですよね?なら別に問題ないじゃ無いですか。暴れてるワケじゃ無いんですし。」
「馬鹿!飲んでるってこと自体が問題なんだよ」
チンピラA「どうしてですか?」
「はぁ、上野とウチの本家が親戚だってのはお前もしってんよな?」
チンピラA「はい。昔、実話系の雑誌で読みました」
「でも実際には五分五分の関係ってワケじゃねぇ。一応親戚である以上、風月会が上野のシマに手を出すことはねぇ。でもそれは上野誠和会が毎月寄付って形で風月会に結構な額の上納金(あがり)を支払っているからなんだよ」
チンピラA「ええ!?そうなんすか!?」
「表面上は対等な立場。でも裏じゃ上野誠和会も俺らと同じ傘下組織の一部って訳さ。ま、例えていうなら風月会がアメリカで上野誠和会は日本みてぇな感じってことだ」
チンピラA「え、あー…すんません。あの、ちょっとよくわかんねぇっす」
「だーかーらー……まぁいい…どっちにしても俺らみてぇな三次の組員が知っててもどうしようもねぇ話だからな」
チンピラA「兄貴」
「あん?」
チンピラA「それでさっきの話なんですけど……上野誠和会がウチの上とそういった関係があったとして……それのなにが問題なんっすか?」
「はぁ?!」
チンピラA「だって、上野と風月会は親戚なんですよね?だったら風月会系のウチの店で飲んでても別にいいんじゃないすかね?」
「っ……馬鹿かお前は!?ここまで話してわかんねぇのか!?だからお前は使えねぇんだよ!」
ガチャ
凍夜「ども」
「あぁ…結城さん。どうも」
凍夜「やぁ。城戸(きど)ちゃん。ちょっと間が悪かったみたいだな。出直そうか?」
城戸「いやいや大丈夫です。どうぞ、どうぞ」