ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー池袋西口路地ー

独「買うモノってこんなところかな」

京「そうだな」

独「しっかし……鉄バット二本と木製のバット十本に鉄アレイ十キロのを十個買ってこいなんて無茶言ってくれるよ……がりゅー重くないか?」

京「まだまだ余裕だ。」

独「あー……ソウデスカ……(つまりこの娘百キロは許容範囲なんだ。)」

京「独こそ大丈夫か?」

独「このくらい持たないと格好つかないしな。いや、すでに格好はつかないけど。」

京「?」





凍夜「こんなところでバッタリ会うなんてね」

悠(?)「本当にな」

凍夜「事務所ここらのちかくなの?」

悠(?)「たるき亭って店のうえがうちのプロダクション控え目にいっても大きくは無いな」

凍夜「正直だな」

悠(?)「すぐにこの俺が超大手プロダクションにしてやる……って、いえたらカッコいいのになァ」

凍夜「いわないんだ。」

悠(?)「今は下準備中だ。おれもプロデューサーなんてのは始めたばかりだったりするんだよ」

凍夜「へぇ、今までは何してたんだ?」

悠(?)「……秘密だ。」

凍夜「気になるなぁ」






夢「なんで、私がアンタなんかに連れまわされないといけないのよ。」

紅「信じてないけど、お前の占いに役立ってもらおうと思ってだよ。あと、ついでにいうとあと二人来る。」

夢「はぁ?」

紅「お、来た来た!おーい。」

金剛「おう」

摩耶「やほーお待たせ」

夢「超でっか……」

摩耶「よいしょっと、それで今日は西口?」

紅「ああ、ついでに占いのおまけつきだ。」

夢「オマケって何よ!」

金剛「……あてになるのか?」

紅「藁にもすがる程度で考えといてくださいよ」

夢「全力で失礼ね」

摩耶「じゃあ、是非実力のほどを見せて貰おうかな」

夢「……仕方ないわね。」
シャシャシャ……

金剛「タロットか」

紅「旦那、わかるのか?」

金剛「まさか、ただ名称を知ってるだけだ。俺は目に見えて触れるものしか信じない」

紅「んじゃ、幽霊とかも全然信じてない口?」

金剛「あぁぁ、あんなもの居る訳無い」

夢「……出たわ」

摩耶「なんて?」

夢「探し人は限りなく近くて、身近な人物がなにか重大な繋がりを持ってるって……これは、紅を占って出た結果よ」

紅「つまり、どういうことだ?」

摩耶「偽悠くんが近くに居て、その偽悠君の事を紅君の知り合いで身近な人と繋がりがある的な?」

金剛「アバウトだな……。もっと具体的に分からないのか?」

夢「あのね、占いは予言や千里眼とは違うのよ。」

金剛「……」

摩耶「あはは。」
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