ｰ独の家近くの道路ｰ

長髪の男「テメェら、少し大人の怖さ知ってとけや」

独「あの……俺も含まれるんですか?」

釘夜「独、コイツ落として、警察連れてくぞ」

独「あ、コイツにも巻き込まれた。」

長髪の男「なにをごちゃごちゃ……」

釘夜「おらっ!!」

ゴッ!
長髪の男「ぐっ…?!」

独「あー……釘夜って喧嘩慣れっていうか凄いっすから気をつけた方がいい……って、遅かったか」

釘夜「しゅっ…!」

ガッ！ドガッ！ガスッ！
長髪の男「ゲほっ!!」

釘夜「とどめだっ!!」
びゅばっ!!

長髪の男「ぐべぇっ!!」

独「うわ……後ろ回し蹴りとかエグイわぁ」

釘夜「ふぅ……。やり過ぎたかな」

独「死んでないか?」

長髪の男「お～痛てて……。」

釘夜「!?」

独「!?」

長髪の男「顔殴りやがって……。俺の美しい顔に傷でもついたらどーしてくれる。」

釘夜「ゾンビかコイツ……。」

独「しかも、ナルシスト……っていうか、手加減したのか?」

釘夜「……そんなはずは無い。」

長髪の男「痛かったよ。そこらの格好だけのガキとは違って芯のある打撃に蹴りだった。」

独「褒められたな」

釘夜「馬鹿にされてるとしか思えない」

長髪の男「だが、どーも、アスリート(運動家)だな。」

釘夜「ぁん?」

長髪の男「ファイター(格闘家)ほど力は無いってこと」

釘夜「なんだとっ!」
ひゅばっ!!
パシッ!
長髪の男「……」

釘夜「なっ……!」

長髪の男「ハイキックを掴まれた。さぁ、どうする?ま、なにもさせないけ……」

独「ほいっ!」

がっ!
長髪の男「おっと!」

独「あれっ…?」

釘夜「(死角からの蹴りを受けた?!)」

長髪の男「コンビネーションは……なかなかぁ～～かなっと!」

ブンッ!!
ドダンンッ!!

釘夜「ぐぁっ……。」

独「うげっ……背なか…痛っ……」

長髪の男「はっはっは。どうだい。痛いだろ?地面(アスファルト)は武器だ。こうやって叩きつけるだけでめちゃくちゃ痛い。肺が潰れて息も出来ないだろ?」

釘夜「てめ……ナニもんだ……」

長髪の男「ふふっ、よく覚えとけ。俺の名は……」
ぷるるる!ぷるるる!

独「電話……どうぞ」

釘夜「いや、なに普通に許可出してる」

長髪の男「はいはい～。あ、はいはい、すぐ帰るよ。……こほん、仕事だ。帰るわ。じゃあな」

釘夜「名乗ってけよ!!」

長髪の男「タカナシユウだ。俺の名前はタカナシユウだ。よっく覚えとけ。今に俺は有名になるからな。あっはっはっはっはっ」

独「……え?」

釘夜「小鳥遊……悠?」