ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー独の家近くの道路ー

釘夜「んー……寒くなってきたな」

独「だな。」

釘夜「今日、お前んち泊まっていっていいか?帰るのダルイ」

独「家に着く前からそんなこというとは思わなかった。」

釘夜「今いっといたら夕飯とか準備しやすいだろ」

独「なるほどな……。」

釘夜「それじゃ泊まるな」

独「いいけどさ。さっきから気になってることがあるんだけど」

釘夜「なんだよ。」

独「アレ見てみ。」

釘夜「ん……?」

真桜「……」

釘夜「おいおい、この寒空にえらく薄着な少女だな……。」

独「そう。見たか?」

釘夜「見たぞっていうか、なにロリコンへの目覚めか?」

独「じゃあ、そのまま視線を電柱に向けてみよう」

釘夜「あん?電柱っ……!?。」

長髪の男「ふぅー…ふぅー…」

独「どう思う?」

釘夜「怪しい男が息を荒げて少女を見てる」

独「そうなんだよ。あれはどうしたもんかなーって。」

釘夜「どう見ても注意するべきだろ。あから様に変態だぞあれ。」

独「だよな。」

釘夜「お前も変なのには良く気がつくよな」

独「注意深いだなんて照れるじゃん」

釘夜「いってないけどな……。」

独「あ、あの娘いったぞ」

真桜「……」

長髪の男「ふぅー…ふぅー…」

釘夜「おい、待てよ」

長髪の男「あー……?なんだお前ら?」

釘夜「なんだじゃねぇよ。なに、少女ストーキングしてんだよ」

長髪の男「ストーカー?ふざけんな!俺はあの娘がもし転んだりしたら助けにいって、あわよくば頭くらい撫でたりとかしたいと思ってるだけの者だ!」

独「なるほど」

釘夜「なるほどじゃ無い。本物のロリコン野郎じゃないか!」

長髪の男「そうさ、ロリコンさ。年のいった女なんか勘弁だよな?な?」

独「同意求められたけど」

釘夜「なんなんだ、この変態は……警察呼ぶか?」

長髪の男「おい、止めろよ。俺の使命の邪魔するな。ぶっ飛ばすぞ」

釘夜「使命じゃなく汚名だろ。馬鹿が」

独「あんまり挑発するなよ」

長髪の男「お前ら……少し痛い目に会いたいらしいな」

独「俺も含まれたじゃん」

釘夜「二対一でボコったら楽だろ」

独「いや、そーゆーのに俺をふくめないでくれよ。集中攻撃されるんだから」

長髪の男「あああぁぁぁ!!」

釘夜「うわっ?!」

独「びっくりした……。」

長髪の男「あの娘が居なくなってる……見失っちまったじゃねえかあぁぁぁぁ!!!」

独「すいません」

釘夜「謝るな馬鹿。おっさん、いい加減にしとけよ」

長髪の男「誰がオッサンだ!!テメェらタダじゃかえさねぇからな!歯喰いしばれ!!」

釘夜「こっちのセリフだ!」

独「あーあ…」
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