ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー池袋西口公園・パイプベンチ近くー

本郷「ふっ…。」

釘夜「チーン…」

独「チーン…」

紅「はっはは。なかなかいい線いってたじゃないか」

釘夜「いやいや、ビクともしなかったし」

独「あれ、絶対腕とテーブルに鉄金いれてるよ……。」

紅「俺もそう思う。」

独「……あれ、アンタどっかであったことある?」

紅「んー……?俺の知り合いにアンタとよく似た髪形の奴ならいるけどっ。」

独「へー」

紅「ああ、似てる。身長も似てるし……違うのは後ろ髪の長さかな。あとは……ボケだな」

釘夜「ぼけ?」

紅「会話の端々に意味のわからん小ボケを混ぜまくるんだ。」

独「ユニークですね」

釘夜「いや、お前もある意味似てるよ」

独「つまり……俺もユニークだった……と」

釘夜「タメを作らなくていいから…。こんな感じなのか?」

紅「んーーー。いや、もっとうざいのとしつこいのとを足した感じ」

釘夜「ツレじゃないのか?」

紅「いい意味でも、悪い意味でもダチだよ。人かどうかは不明だけどな」

独「……」

紅「なんだ?」

独「いや、やっぱり……なんか、見たことある気がするんだけどな。そのオサゲ」

紅「ナンパか?その気は無いぞ」

独「いや、俺も全然ないです」

炎銃「おーい、紅」

紅「おーう、炎銃。おつかれ&どした。」

炎銃「撤収&集会やるってよ。本郷回収しとけよ」

紅「へいへーい。ほんごー、撤収だって」

本郷「ふっ」

紅「ついでに崇さんが集会やるってよ」

本郷「ふっ!」

釘夜「速っ?!」

独「うわ……もう向こういってる」

紅「そんじゃ、お前らもお疲れさん」

釘夜「炎銃、紅、本郷、崇…………。あっ!!」

独「あっ!!」

釘夜「気がついたか!」

独「あぁ!!あのひと摩耶君達と一緒に来た人だ!!」

釘夜「なんの話しだよ!!」

独「へ?」

釘夜「Sウルフの上位ナンバー者だよ。」

独「マジか」

釘夜「ああ。マジだよ」

独「あのときいったいどんなメンツ揃えて来たんだよ…。」

釘夜「何の話だ?」

独「ある夜の話しだ。」

釘夜「よーわからん……。それより大損したなぁ」

独「まったくだ。暫く水生活決定」

釘夜「いっつもどんだけ金欠なんだよ……。」

独「はは……。それに関してはなんもいえないわ。」

釘夜「そんなに金使う趣味あったけ?」

独「ないよ。持ち金が無いだけさ」

釘夜「バイトしろ」
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