ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー焼き肉屋・鉄ー

金剛「厄介?」

柏「あぁ。ここ最近、どうも妙な奴らが増えてきてな。」

火車「ネッコさーん、お肉焼けまっしたよ」

ネコ「だから、ホルモンはキライっていってるにゃ」

颯天「やっべー!肉だ!本物の肉なんていつ以来!!」

結「獣みたいな真似しないでちゃんと焼きなさい。小鳥遊さんのご馳走だからって調子に乗らないの。」

金剛「……十分コイツらも妙だと思うけどな」


匣「それはボクも含まれているのかな?」

金剛「筆頭だよ」

匣「おやおや。きひきひ。」

柏「向こうで光臣と水でも飲んでろ」

金剛「アイツも本当に水しか飲んでないな」

柏「光臣はすべの「欲」が無い。だから、注意しとかないと無眠無食で過ごす。光臣、少しは喰っておけいつ動くか解らないんだ。万全の調子が出せない奴は必要ないぞ」

光臣「御意」

金剛「俺も色んなやつ見て来たけど、あの男が一番「怖い」よ。」

柏「ははっ。お前は怖がりだしな。その図体で」

金剛「ほっとけよ」

金剛父「そーなんですよね。コイツ、ビビりのビビりで摩耶坊といっしょにホラー映画みててギャーギャー騒ぎやがるんですよ」

金剛「っ……オヤジ!!なに、話しに混じってんだよ!!」

金剛父「注文したもん持って来たんだろバーロー!それに、柏さんに挨拶しにきたんじゃねぇか!すいませんねぇ。バカ息子が生意気で」

柏「いえいえ、とても勉強熱心で優秀ですよ。」

金剛父「いゃー、警察のスカウトなんて初めて聞くもんだから、最初は驚きやしたけど……使いもんになるかどうか、しっかり見極めてやってくださいよ。ま、ま、一杯」

柏「お父さん、気を使わないでください」

金剛「余計な事しなくていいから、どっか行けよ」

金剛父「失礼あったらバンバン殴ってください。頑丈だけが取り柄ですからね。それじゃ、なんか追加あったら呼んでください」

金剛「(さんざん殴られてるよ…。)」

柏「いい親父さんだな」

金剛「うっさい頑固親父だ」

匣「しかし、そういう嘘をついて彼を公認で引っ張り回していたんだねぇ~」

柏「ふふっ。嘘でも無い。だが、真実でも無いだけだ」

金剛「別に俺はなんでもいいんだけどな。それより、さっきの話しの続きは?」

柏「あぁ……。まず、池袋のヤクザ殺しの一件から、なぜかチャイナの動きが活発になってる。これで関係してくるのが一ノ瀬組を始めとする組連中だ。しかも、なんでか金貸しがチョロチョロと動き回ってるみたいだし。」

金剛「金貸し?」

柏「凍夜って奴だ。最近、拳二とつるんでるから注意がいる。そして、それに加えてエデンの存在……これとチャイナの関わりが気になる状態。次に崇どもだ。ここのところ大人しい様子だが……新宿の方にちょっかいを出しているらしい。あっちは管轄外だ……新宿に居る「王」という凶人と崇に交流があるらしい……場所が大江戸学園区域なのが厄介できな臭い。あそこは色々黒いうわさが飛び交ってる。」

金剛「そ……そうか。」

柏「っで、これはお門違いな話しだが……人外の存在」

金剛「は?」

柏「くだらないB級ゴシップと思うが……。池袋界隈で深夜、正体不明の発光物体が目撃されたりしてるとかなんとか……。」

金剛「夏は過ぎたのにな。」

柏「まったくだ。少しは熱が冷めたらいいのに厄介事が次々次々……。身体一つじゃ足りねぇぜ…。」「せめてどいつらにも顔が効く奴でも居たらいいんだが」

匣「池袋と新宿、っというか、東京中を網羅して、裏も表も通じて、独自の情報網を持ち、あり得ないような存在にも近づけて、なおかつ機転が利いて、とっさに判断ができる存在……居たら便利そうだね~。きひひ」

柏「まったくだ。」

金剛「……」
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