ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー池袋東口びっくりガード近くコンビニー

凍夜「さぁて……見張ってたりするのかねぇっと……」

ドンっ!
「邪魔だどけ!!」

凍夜「うおっと……なんだ?」

浮浪者「おぉい!!兄ちゃん!!」

凍夜「お、どした?収穫あったかい?」

浮浪者「収穫どころじゃねぇよ!!さっき、仲間のひとりが刺されちまってよ!!」

凍夜「なんだって?」

浮浪者「見張ってたら、現れやがってよ!俺らで捕まえようとしたらいきなり何かでズブっだよ!ここに走ってきた奴いなかったか!」

凍夜「さっきの……」

浮浪者「兄ちゃん見たのかい!どっちいった!!」

凍夜「あっちの方だ。」

浮浪者「野郎!!」

凍夜「待ちなって、刺されたひと居るんだろ。」

浮浪者「ああ。」

凍夜「なら、アンタはその人についててやりな。俺が追ってやるから」

浮浪者「いいのか?」

凍夜「いいも悪いものりかかった船だ。あとでな。」
ダダダダダっ!

浮浪者「兄ちゃん!!頼んだぞ!!」






ー池袋西口側ガード下ー

「はぁはぁはぁはぁ……。に、逃げ切れたかっ。」

凍夜「このっ!!」

ドッ!
「うわっ!?」

ズデンっ!!

凍夜「はぁはぁ……ったく、禁煙やめていきなり走らせないで欲しいよね。」

「痛っっ……なんだよ!誰だよ!お前!!」

凍夜「さぁ、誰だろうねぇ。」

「くっそ。ふざけやがって!」

凍夜「ひと刺しといて、ふざけてるなんて言われるとは思わなかったよ」

「なんだよ。テメェもホームレスかよ。調子に乗りやがって」

凍夜「悪いね。「元」って付けてもらえるかな?」

「うるせぇ!!死ねっ!!」
ヒュバッ!!!

凍夜「おっと……そういうことすると、余計、罪が重くなっちゃうよ」

「ホームレスひとり刺したくらいでどーにもなるかよ。」

凍夜「ホームレスでもひとはひとだよね。」

「あんなもん社会のゴミだろ」

凍夜「あのオッサン達がゴミならアンタはごみくずかな?」

「こ、このっ!!」

凍夜「ふんっ!!」

ドゴッ!
「うっげっ……。」

凍夜「結局ね。ナイフなんてものは素人が使うとなるとソレでしかの動きしかできなくなるのさ。だから、間合いさえ把握すれば逆に隙だらけになるよ。……って、聞こえてないか。」

「うっ…ぅぅ…」

凍夜「さぁて……警察に連れていくか。説明どーうしよーかな。めんどくさいなぁ。」
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