ｰ陵桜学園高等部三年教室ｰ

独「……上級生の教室とか職員室とかってなんで雰囲気が違うように思えるんだろうな。これが俗に言うプレッシャーなのか…」

釘夜「失礼しまーす。」

独「また、無視された…」

釘夜「獅子丸センパイ居ますか？」

獅子丸「なんだ、釘夜に天涯どうした？」

釘夜「獅子丸センパイって闘路のランカーなんむぎゅっ！？」

獅子丸「おま、ちょっと来い！」

釘夜「むぐぐ！」

独「……」

獅子丸「お前も来るんだよ！」

独「え、あ、はいはい。」



ｰ陵桜学園高等部空き教室ｰ

獅子丸「ったく、なにいきなり言い出すかと思えば……」

釘夜「秘密にしてるなら先にいっといてくれたらたいいのに」

獅子丸「そんな間もなくお前が言い出したんだろ……っで、なんだ？」

独「あ、なんか良いバイト知らないっすか？」

獅子丸「バイト？」

釘夜「いやいやいや、なんでバイトの話してんだよ。違うだろ。」

獅子丸「俺がバイトしてるコンビニでよかったら紹介するけど。」

独「あ、マジッスか」

釘夜「あの、バイトの紹介はあとでいいっすか？」

獅子丸「なんだ、まだ別の用事があるのか？」

釘夜「話は戻りますけど、獅子丸センパイはランカーなんですよね」

獅子丸「あぁ、池袋東口のな。なんだ、まさかランカーになりたいのか？」

釘夜「いや、闘路の喧嘩士じゃなく、グラディエイト(闘喧族)を作りたいんですよ」

獅子丸「チームか……なるほど、そういえばお前昔からいってたな。」

釘夜「それで、チーム作りってなにが必要なんすか？」

獅子丸「なんで俺に聞く。」

独「ランカーならそっちの面も詳しいんじゃないのかと」

獅子丸「なるほどな……うーん、俺もチーム系は詳しく知らないんだ。」

釘夜「そうなんだ」

釘夜「うちのボスはチームとかには興味無い人だからな…。傘下にはなん組か存在してるけど……。まぁ、あれだチーム作るならエリアとエンブレム、それにチームメイト。この三つはいるぞ」

独「エリアってなんすか？」

獅子丸「支配域っていうか、縄張りだな。例えば池袋西口側は大半S･ウルフのエリアだ。ここら辺は無所属だったり、ちゃんとしたチームじゃないけど、集まってる喧嘩自慢の不良なんかが大半のエリアを締めてる。」

釘夜「エンブレムっていうのは？」

獅子丸「チームの証みたいなもんだな。ほら、たまに街でステッカー貼ってたり、マークを残したりしてるだろ。壁にペイントしたり。そのステッカーやペイントをまとめてエンブレム。エンブレムを着けてる場所がチームエリアだ」

独「なるほど」

釘夜「チームメイトは取り合えず独がいるな」

独「無理無理無理！」