ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー天涯独の家付近ー

摩耶「……」

独「あ、摩耶さん。」

摩耶「あ、独君~。ちゃんと来たんだね。」

独「今日が最後ですから。気合入れて頑張ります。」
ぐうぅぅ~

摩耶「お腹も気合が入ってるね」

独「正直超腹ペコです」

摩耶「今日最後だから頑張ろう」

独「あ、流された……。」

摩耶「とりあえず、ノンストップでフライパン殴り続けて」

独「うっす。」


~二時間後~

摩耶「……」

独「はぁはぁ……くっ!」
カッン!くわぁぁぁん!!

摩耶「……」

独「はぁはぁ……(おっかしいな……ついには真上に跳ねあがりだしちゃったぞ……摩耶さんも呆れ顔で何も言わなくなっちゃったし…)」

摩耶「独君」

独「あ、は、はい?」

摩耶「ちょっと、飲み物買ってくるから休憩してていいよ」

独「はい……。」

摩耶「いってくるね~」



~十分後~


独「摩耶さん、遅いな……ん?」

ブンッ……ドザッ!!

摩耶「……」

独「ま、摩耶さん?!」

超大男「おい、オマエ、そのガキのツレか」

バット男「そいつに俺らの仲間がひっどいめ合わされちゃったんだよな」

ツンツン頭の男「……」

小さい男「……」

独「摩耶さん、摩耶さんしっかりしてください」

摩耶「うぅ……。」

つんつん頭の男「ひそひそ(投げ方まずったんじゃ?)」

小さい男「ひそひそ(いえ、完全に受け身ってましたから、あれは摩耶さんの演技です。)」

超大男「おい、なにごちゃごちゃやってる。お前もそのガキの仲間か?そいつをこっちによこしたらお前は助けてやる。」

独「……え?」

摩耶「……」

超大男「どーすんだよ!!」

独「……摩耶さんは渡せません」

超大男「いい度胸じゃねぇか!!テメェから片づけてやるよ!!」

ブォン!
独「うをっ!!」

超大男「おらぁ!!どーした!!」

独「くっ……(受け止められるか?いやいや無理無理!)」

超大男「逃げてんじゃねぇぞ!!ゴラァ!!」

ブォン!

独「ひっ!?」

摩耶「(うーん……僕を見捨てずに立ち向かったまではいいけど……上手くいくかな。極限状態で閃ければ良いんだけど。ん?)」

紅「パクパク(俺らどーしたらいい?)」

摩耶「パクパク(とりあえず煽ってて)」
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