ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー陵桜学園高等部教室ー

独「……」

釘夜「五日経ったけど少しは成長したのか」

独「うーん……。筋肉はついた。」

釘夜「がりゅー?」

京「一度だけできた。」

「「「えぇ!?」」」

独「ええぇ?!」

白嶺「なんで、アンタが一番驚いてるのよ」

独「い、いや、全然身に覚えがなくて」

伏見「そういってるけど、どうなんだ?」

京「いや、確かに一度だけ出来てたんだ。」

独「覚えてないな」

京「うーん……。」

独「落ち込まないでくれ。たぶんまぐれだ。」

伏見「いや、まぐれじゃダメでしょ」

雫「おっきい人ダメダメだねー」

独「うーむ……。」

京「ダメじゃないぞ!独は一生懸命に努力している。己はちゃんと見てたからわかる!」

独「がりゅー……。」

京「あ、そうだ。今度こそ悠お兄ちゃんに聞いてきてみる。」

独「やめてください!!」

京「今度は大丈夫だ!己は独の力になりたいから、安心してくれ。」

独「えと……いや…。」

白嶺「行って来なさい」

京「うん!」
ダダダダダ!

雫「まるでトルネードだー!」

独「おーい……」

白嶺「いいじゃない。何か理由があれば小鳥遊先輩に会いに行く口実ができるんだし」

釘夜「へぇ、やさしいな。」

白嶺「そりゃアレだけゾッコンだとね。なんかしたげたくもなるわよ」

恵瑠「……」

独「やっぱりゾッコンだよな……。」

雫「あれれ、おっきいひと……もしんして、がりゅーちゃんラヴってます?」

独「えーいや……」

釘夜「…マジか?」

独「いやー……」

白嶺「肯定か否定かしなさいよ」

独「……髪下した姿は正直可愛いと思った。」

白嶺「……たしかに可愛いいけど」

伏見「……」

釘夜「……」

雫「……」

独「おい?皆して黙るなよ。」

雫「おっきいひと、がんばって」

独「なんでそんなに棒読みなんだ。ってか、可愛いと思っただけって話しだぞ?」

釘夜「それだけか?」

独「それだけ、それだけ」

恵瑠「(もし、がりゅーさんと天涯くんがつき合えば……ライバルが減るかも……)ね、ねぇ!」

京「ただいま!!ごめん、独、悠お兄ちゃん居なかった。」

独「そうか。うん。ありがとう」
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