ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー陵桜学園高等部教室ー

釘夜「チーム作りってなにから始めたらいいんだろうな」

独「……さぁ。」

釘夜「なぁ、考えたか?」

独「……うん。」

釘夜「嘘だろ。」

独「バレたかぁ」

釘夜「とうっ」
ベシッ!

独「痛った!殴るなよな…。」

釘夜「怖いから凄むなよ」

独「涙目で凄んでも怖くないだろ。っか、痛いし…」

釘夜「それだけでかくて迫力あるのになぁ。いろいろ残念なのが不思議だよ。」

独「デカイって普通だろ。それに残念とかいうな。」

釘夜「だって、そのせいで昔からよく絡まれてたろ。態度が悪いとか言われて」

独「そうだよ…。俺は何もしてないし、関わるつもりも無いのにコンビニでたむろしてるヤンキーに追いまわされたり絡まれたり…」
釘夜「もっと自分は怖い男って態度でいたらどうだ?」

独「嫌だよ。余計絡まれるだろ。」

釘夜「弱気だな…」

独「俺は喧嘩とかダメだっていってるだろ。」

釘夜「まずは独を鍛えないとダメだな。」

独「腕立て十回が限界な俺をか?」

釘夜「女子でももっとできるぞ」

独「だよな…」

釘夜「そんなに体力無くてどうやって生活してるんだ?」

独「幼馴染みあるまじき発言だな…。」

釘夜「幼馴染みだからわからないんだよ。」

独「人並み以下ないきかたしてたら別段問題は無いぞ」

釘夜「せめて人並みになれ!」

独「……まぁ、考えとく」

釘夜「おまえの考えとくは信用できない。ていうか考えないだろ」

独「難しいこと考えると気持ち悪くなるんだよな。難しいことと関わらないようにしてるはずなのに理不尽なことに俺の周りには難解な事や面倒事が起こるんだよな……」

釘夜「なんで頭悪いのに変に小難しく考えるんだ?」

独「さぁ…それを考え出したらまた頭が痛くなる…」

釘夜「わかった。俺が悪かったからもう考えるな。考えるならチームつくりの事を考えてくれ。」

独「うーん……そういうのは普通だれか詳しい人とかに聞くんじゃないのか……な?」

釘夜「……」

独「え……なんか、間違えたか?」

釘夜「いや、ときおり当たり前の事とかでもズバリ正しいことをいうよな。お前って」

独「……誉められたのか?」

釘夜「それで思い出した」

独「あ、無視された」

釘夜「獅子丸センパイに話聞こうぜ」

独「獅子丸センパイに?どゆこと?」

釘夜「獅子丸センパイってチームは持ってないけど闘路のランカーらしんだよ。」

独「マジで…。昔から良くしてくれてたけど…そんな風な人には見えなかったのに。意外だ」

独「いや、けどむちゃくちゃ運動神経良かったじゃん」

独「運動神経=喧嘩の強さじゃない気もするけどな…」
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