ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー天涯独の家付近ー

こそこそ…
独「チラッ……」

神姫「……」

独「(うわっ……怒ってる。絶対怒ってるよ。めっちゃ眉間にしわ寄ってるし)」

神姫「あと五秒居ないいに出てこないなら鼻折る。五、四、三、にー…」

独「ずおっしやゃゃゃ!滑り込みからの土下座で、すんませんしたあぁぁぁ!!」

神姫「いち……。」

独「(せ、セーフ……。)」

神姫「……」
ゲシッ!

独「ぐぇっ…(け、蹴られた)?!」

神姫「ったく、なんで勝手なことするのかしら。」
ゲシッ!

独「ぐえっ…(同じとこっ!?)」

神姫「私、無理っていったわよね?」
ゲシッ!

独「んぐっ…ちょ、蹴るのは…」

神姫「え?あぁ、ごめん蹴ってた?」

独「えぇ?!」

神姫「足元でいつまでも蹲ってるからよ。蹴りやすい位置だし。無意識に動いちゃったわ。」

独「無意識で蹴られたらたまらないですよぉ……。」

神姫「うるさい。それより、なんで勝手なことした?二度いうのは嫌いって最初に釘刺したわよね。聞こえてなかったなら私の話を聞く気が無いってことだし、聞いててやったなら私との約束を守れなかったってことよね。どうなの?」

独「う……そのっ……」

神姫「……」

独「……えと…。」

京「待って神姫姉!」

神姫「京?」

独「がりゅー…」

京「己がいったんだ!神姫姉、悠お兄ちゃんに習ったらいいって!」

神姫「それ、ホント?」

独「あ、いや……」

神姫「はっきりして。」

独「すいません。流れで……」

神姫「流れね……。っで、京が勝手にやったことと」

京「そうだ!己が……」

パァン!!

独「(うわっ……本気の平手)」

京「っ……」

神姫「龍剄気孔は生半可なことじゃ教えられないし。どうしようもないけど、悠みたいに付け焼刃で覚えたのは教えれるのでもあのバカだってまともには扱えてない。そんな人間が他人に教えたらどうなるか考えなかったの?」

京「ごめんなさい…。」

神姫「京はちゃんと反省出来るからこれ以上はいわない。あと、そこの」

独「俺ですよね……。」

神姫「アンタよ。なんでもかんでも流されるな。自分の意思で伝えろ馬鹿。」

独「すいません。」

京「でも、神姫姉。独は自分の意思で龍剄気孔を覚えたいって言ったぞ。これは己じゃなく。独の意思だ。」

神姫「……これ」

独「フライパン?」

神姫「一週間。一週間で裏当てを覚えなさい。もし、出来たなら。ちゃんと龍剄気孔を教えてあげるわ」
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