ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】

ー池袋:雑居ビル(応接室)ー

紅「……」

真桜『もしもし、小鳥遊なの』

紅「おぉ、真桜の嬢ちゃん。ちょっと悠と話ししたいんだけど」

真桜『いねーなの』

紅「マジか……ゆうのほうは?」

真桜『知らんなの』

紅「んー……よわったな」

真桜『なんだなの』

紅「あぁ、実は……」


~説明中~

真桜『ふむほむ……』

紅「悠が帰ってきたら今のを伝えてくれないか?ついでにアドバイスが欲しいって」

真桜『わかったなの。けど、それだったらその機械が無くなった日から前後でやめたヤツを探せばいいんじゃないのかなの』

紅「ん?どういうこと?」

真桜『その機械を盗むことが目的だったのなら犯人はもうそこでは働いてないだろうなの。』

紅「けど、それだけじやあ絞り切れないんじゃないか?」

真桜『絞れる情報だったらもう持ってるだろなの』

紅「んん?」

真桜『機械を盗んでも、それを使える奴じゃないと意味ねーなの。』

紅「おぉ、なるほど。」

真桜『さらにいったらお前はそいつと一回あってるんだろなの。男だとか女だとか年齢の幅とか頭を使えばいくらでも絞りこめるだろなの。』

紅「すげぇすげぇ、やるなぁ。流石は天才」

真桜『感謝を表したいなら今度ハーゲンダッツファミリーサイズもってこいなの』

ブッ……ツーツー……

紅「……ハーゲンダッツか」

弩躬「どした?」

紅「あぁ、真桜の嬢ちゃんからアドバイスもらえたぞ。小型ウィンチを使ったことあるヤツで、その小型ウィンチが無くなった日から前後にやめたヤツで俺の感覚では10代から20代の男が怪しい」

宗二「……ということなんですけど、該当する人は?」

作業着の男「んー……派遣で来てる人も多いから細かくは分からないけど数人なら心当たりがあるかな」

宗二「でしたら……教えてもらえませんか?」

作業着の男「完全に個人情報だからなぁ……」

弩躬「そこをなんとか」

作業着の男「…………ちょっと待っててくれ」

紅「これで先に進めそうだな」

弩躬「まぁでも可能性ってだけで確定ではないけどな」

宗二「行き詰るよりは良いさ」

作業着の男「やっぱり個人情報を見せるわけにはいかないよ。おっと…」

バサバサッ

紅「おわ?!」

作業着の男「あぁー、落しちゃったなー、これは拾われるときに見られたとしても不可抗力だなー」

紅「おっちゃん……棒読み過ぎる」

弩躬「ここまでするなら普通に見せてくれたらいいのに」

宗二「すいません、すいません、ありがとうございます」

作業着の男「あはは、はは……」


~~

紅「四人か……結構絞れてるな」

弩躬「それだけ小型ウィンチを使えるのが少なかったんだな」

宗二「だろうね。作った俺がいうのもなんだけど操りにくいからなあ。アレ」
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