ー新伝ー伝説を継ぐもの

ー天涯独の家付近ー

独「(なんとか起きれた……。そろそろがりゅー来るかな。)」

ダダダダダ!!
ズリリリリ!!
京「独!おはよう!!ちゃんと起きてたな。」

神姫「……」

独「あ、あぁ。おはよう、がりゅーはすごいな…(本気でタイヤ引いて走ってる人間初めて見た。っか……そのタイヤに座ってる神姫さん、ぱねぇ。)」

京「それじゃあ神姫姉。己、もうちょっと走ってくるな!」

神姫「えぇ、時間までには戻ってくるのよ」

京「わかった!!」
ダダダダダ!
ズリリリリ!

独「あ、俺も走ったら良いんスか?」

神姫「アンタはこっち。ちょっとついてきて」

独「あ、は、はい…。」



~移動中~




神姫「ちょうどいいスペースね。人通りも少ないし」

独「ここは死角になってるんスよ。俺もガキの頃かくれんぼとかでよく使ってましたし。」

神姫「へぇ。どーでもいいわ。」

独「……」

神姫「先にいっとくわね。私はお前とかいわれるのが嫌いなのだから必ず名前で呼びなさい。」

独「神姫…さんで?」

神姫「様でもいいわよ。人前でいったら殺すけど。」

独「(あれ、この人暴君ですか?)」

神姫「次に聞き返さない。私は同じ事を何度もいうのは嫌いでいわれるのも嫌い。だから、一回で理解しなさい」

独「は、はい…。」

神姫「次に疑問を持つな。反論するな。私の絶対服従しなさい。」

独「……」

神姫「宣言したわね。」

独「してないっす?!」

神姫「うるさい黙れ。」

独「そ、そんなぁ……。」

神姫「あと最後に私はアンタのことをアンタって呼ぶ。初対面以外で私が名前を呼ばないやつは人間と同等に見て無いから理解しておきなさい。」

独「えぇ……。」

神姫「ひとまず。基礎体力が無いアンタはそこからよ。っていうより基礎よりその下からね。ラジオ体操しなさい。」

独「ら、ラジオ体操?」

神姫「そうよ。ほら、このアイポッドに曲入れて来たからやりなさい。」

独「は、はい。」



~少年体操中~



神姫「終わったわね」

独「えぇ、まあ。」

神姫「じゃ次は柔軟よ。背中押したげるかな長座体前屈してみて。」

独「いきますよ……痛っっ、む、無理っす。」

神姫「予想以上に固いわね……前途多難だわ。」

グググッ…
独「ちょ、あ、あの力がこもってませんか?痛っ…いたたた!!」

神姫「アンタ今夜から寝るまえに柔軟しなさい。あと腕立てとスクワット10回ずつでいいわ。これ日課ね。」

独「り、了解しました…。」

神姫「素直なのはいいことよ。さ、京が戻るまで柔軟続けるわよ。」
40/100ページ
スキ