ー新伝ー伝説を継ぐもの
ー池袋:摩天楼(金融会社)ー
白嶺「社長…いますか?」
凍夜「やあ、ヨミちゃん。」
白嶺「……」
凍夜「?」
白嶺「また、お酒のんで寝てましたね」
凍夜「いゃ~、ははは。バレバレ?」
白嶺「誤魔化す気もありませんよね?そのシワシワのシャツに、ソファには毛布。机にはお弁当のプラ容器……。」
凍夜「いやはや素晴らしい観察眼だねぇ。ヨ~ミちゃん♪」
白嶺「いいですから。……今日の集金は行って無いんですよね」
凍夜「集金~集金ね…」
白嶺「はぁ…」
凍夜「女の子がため息なんてよくないぞ。」
白嶺「誰のせいですか。私がめんどくさがりなの知ってますよね」
凍夜「ははは~。けど、優秀なのも知ってるさ。」
白嶺「帰ります。」
凍夜「おっとと、待った待った。」
コンコン…コンコン…
凍夜「あ、ほらほら、お客さんだ。ヨミちゃん、お願いね」
白嶺「……はい。どうされましたか?」
拳二「悪いな客じゃないんだ」
凍夜「おや、瓦谷の旦那じゃないですか。」
拳二「よぉ。あい変わらず妙な金貸し業はつづけてんのか」
凍夜「はは。妙ってひっどいなぁ」
拳二「まぁ、いいけどよ。お前、金村興業って知ってか?」
凍夜「えぇ、もーちろん知ってますよ。一ノ瀬会の三次団体、金村興業。瓦谷の旦那の…」
拳二「細かい説明はいいよ。短刀直入に聞く、お前、金村に金貸してるのか?」
凍夜「……」
白嶺「……」
拳二「どぉなんだ?」
凍夜「……すいませんね。瓦谷さんには悪いですが、お客様のプライバシーに関わることはお教え出来かねます。」
拳二「ほぉ……。」
凍夜「俺もね伊達や酔狂でこんな仕事をやってる訳じゃないですから。それに仮に金を貸していたとしても、いなかったとしても、知り合いを売るような真似はしないですよ」
拳二「ほぉ、なんだ。カッコいいこといってくれんじゃねぇか」
凍夜「えぇ、私はね。常々カッコいいオーナーであろうと心得ていますので」
拳二「……」
凍夜「……」
拳二「やれやれ…優男の癖にたいした根性だ。金村の野郎にもこのくらいの覚悟がありゃいいんだがな」
凍夜「はは、瓦谷さんに誉められるとは俺も男の株があがりましたかね。」
拳二「よくいうぜ。知ってぜ?キャバでモテまくりだそうじゃねぇか。」
凍夜「モテるだなんて。俺はただ女の子とお酒を飲んで楽しくお喋りしてるだけですよ。」
白嶺「それで集金を忘れるんですね。」
凍夜「大丈夫、大丈夫、ちゃあんと今日はいくからさ。」
白嶺「えぇ、必ずいってください。では、私は帰りますから」
凍夜「あ、ヨミちゃん。帰るなら一緒に出て夕飯どう?」
白嶺「また今度、多人数でならいいですよ」
凍夜「あれ~もしかして警戒されてる?」
拳二「かっかっか。しっかりした嬢ちゃんだな」
白嶺「社長…いますか?」
凍夜「やあ、ヨミちゃん。」
白嶺「……」
凍夜「?」
白嶺「また、お酒のんで寝てましたね」
凍夜「いゃ~、ははは。バレバレ?」
白嶺「誤魔化す気もありませんよね?そのシワシワのシャツに、ソファには毛布。机にはお弁当のプラ容器……。」
凍夜「いやはや素晴らしい観察眼だねぇ。ヨ~ミちゃん♪」
白嶺「いいですから。……今日の集金は行って無いんですよね」
凍夜「集金~集金ね…」
白嶺「はぁ…」
凍夜「女の子がため息なんてよくないぞ。」
白嶺「誰のせいですか。私がめんどくさがりなの知ってますよね」
凍夜「ははは~。けど、優秀なのも知ってるさ。」
白嶺「帰ります。」
凍夜「おっとと、待った待った。」
コンコン…コンコン…
凍夜「あ、ほらほら、お客さんだ。ヨミちゃん、お願いね」
白嶺「……はい。どうされましたか?」
拳二「悪いな客じゃないんだ」
凍夜「おや、瓦谷の旦那じゃないですか。」
拳二「よぉ。あい変わらず妙な金貸し業はつづけてんのか」
凍夜「はは。妙ってひっどいなぁ」
拳二「まぁ、いいけどよ。お前、金村興業って知ってか?」
凍夜「えぇ、もーちろん知ってますよ。一ノ瀬会の三次団体、金村興業。瓦谷の旦那の…」
拳二「細かい説明はいいよ。短刀直入に聞く、お前、金村に金貸してるのか?」
凍夜「……」
白嶺「……」
拳二「どぉなんだ?」
凍夜「……すいませんね。瓦谷さんには悪いですが、お客様のプライバシーに関わることはお教え出来かねます。」
拳二「ほぉ……。」
凍夜「俺もね伊達や酔狂でこんな仕事をやってる訳じゃないですから。それに仮に金を貸していたとしても、いなかったとしても、知り合いを売るような真似はしないですよ」
拳二「ほぉ、なんだ。カッコいいこといってくれんじゃねぇか」
凍夜「えぇ、私はね。常々カッコいいオーナーであろうと心得ていますので」
拳二「……」
凍夜「……」
拳二「やれやれ…優男の癖にたいした根性だ。金村の野郎にもこのくらいの覚悟がありゃいいんだがな」
凍夜「はは、瓦谷さんに誉められるとは俺も男の株があがりましたかね。」
拳二「よくいうぜ。知ってぜ?キャバでモテまくりだそうじゃねぇか。」
凍夜「モテるだなんて。俺はただ女の子とお酒を飲んで楽しくお喋りしてるだけですよ。」
白嶺「それで集金を忘れるんですね。」
凍夜「大丈夫、大丈夫、ちゃあんと今日はいくからさ。」
白嶺「えぇ、必ずいってください。では、私は帰りますから」
凍夜「あ、ヨミちゃん。帰るなら一緒に出て夕飯どう?」
白嶺「また今度、多人数でならいいですよ」
凍夜「あれ~もしかして警戒されてる?」
拳二「かっかっか。しっかりした嬢ちゃんだな」