ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】
ー池袋界隈:裏路地ー
禅「なる……ほど……ここで、取り……逃が……しま……したか」
紅「あぁ。そこが謎なんだよな。一瞬でこのビルの屋上に移動しやがったんだよ。」
禅「ふ……む」
走「けど、マジですか?よじ登れって言われても難しいっすよ」
紅「んー。」
禅「紅……さん……なら…ど……ですか?」
紅「どうって?」
禅「どの……くらいで……登れま…す?」
紅「そうだな。室外機を踏み台にして、あっちの窓枠に手かけて………五分以上はかかるな」
走「それでも五分で登れるんスか……。」
禅「走……さんは……どう…で……すか?」
走「私は平面専門なんで縦に登るのは無理っすよ。」
禅「ふ……む……。それ…なら……質問…を……かえて……誰な…ら……瞬間で…登り……きれると……思い……ますか?」
紅「リッカ」
禅「で……すね」
走「リッカさんってそんな凄いんスか?」
紅「お前は知らないのか。リッカと一回鬼ごっこしてみろ逃げ切ったと思った瞬間に上空から踏みつけられるぞ」
走「上空からっすか?!」
禅「まぁ……それは…とも……かく……厄介……です…ね。紅…さん……と…寅……さんの……コンビ…相手……で…無傷……かつ……逃げ…きれる…」
走「紅さん的にどうだったんすか?」
紅「悔しいことに地の利は相手にあったな」
走「って、いうと?」
紅「俺ら喧嘩屋は当然路上専門。だからストリートファイターなんて言うけど、アイツは完全にこの狭い裏路地を我がものにしてたんだよな。だから凶器を振りまわしても自爆しなかった。しかも、その上でトラチーに殴られる位置を計算してやがったし」
走「っす?」
禅「から…の……「っす」…は…お…かしい……」
紅「当たり前だけど基本ガードを固めるのは首から上、それと脛とか弱点部位だ。トラチーの場合はワンパンで勝負決めるタイプじゃなくしっかりと一打一打を当てて相手の体力を削ってく、だから腹を狙ってていったけど鉄板仕込んでやがった。普通なら手がぶっ壊れてただろうよ」
走「寅さんは?」
紅「手の甲にひびが入ってたそうだ。まぁ、あの男ならへし折れてても拳作るだろうけど。本人は平然としてるよ」
禅「寅……さんは……逃がした……男に……ついては……?」
紅「興味ないそうだ。盲目の格闘家の方が注目してるらしい」
禅「盲…目の……格闘……家?」
紅「いや、こっちのことだ。だから、今日も集まらなかったよ。一応、声はかけといたけど」
禅「そう……ですか……。しかし……面倒……な……相手で…すね。崇……さんに……応援を……要請…し……ますか」
紅「待った、禅」
禅「は……い?」
紅「もう少し俺にやらせてくれよ。」
禅「わかり……ました」
走「早っ?!」
禅「俺は……戦力……には……なりません……か……らね。紅……さんが…やり……たいと……いうのなら…おま……かせ…しますよ。」
紅「話しが分かるぜ」
禅「で……すが……犠牲者……の…数が……許容……出来な……くな……ったら…俺は……崇さ……んに……応援……要請……します……ので」
紅「それは分かってる。」
走「私はどうしたらいいっすか?」
禅「……ま、連絡……係……で」
紅「だな」
走「了解っす!」
紅「さて、じゃちょっと俺。トラチーの様子見にいって来るわ」
禅「なる……ほど……ここで、取り……逃が……しま……したか」
紅「あぁ。そこが謎なんだよな。一瞬でこのビルの屋上に移動しやがったんだよ。」
禅「ふ……む」
走「けど、マジですか?よじ登れって言われても難しいっすよ」
紅「んー。」
禅「紅……さん……なら…ど……ですか?」
紅「どうって?」
禅「どの……くらいで……登れま…す?」
紅「そうだな。室外機を踏み台にして、あっちの窓枠に手かけて………五分以上はかかるな」
走「それでも五分で登れるんスか……。」
禅「走……さんは……どう…で……すか?」
走「私は平面専門なんで縦に登るのは無理っすよ。」
禅「ふ……む……。それ…なら……質問…を……かえて……誰な…ら……瞬間で…登り……きれると……思い……ますか?」
紅「リッカ」
禅「で……すね」
走「リッカさんってそんな凄いんスか?」
紅「お前は知らないのか。リッカと一回鬼ごっこしてみろ逃げ切ったと思った瞬間に上空から踏みつけられるぞ」
走「上空からっすか?!」
禅「まぁ……それは…とも……かく……厄介……です…ね。紅…さん……と…寅……さんの……コンビ…相手……で…無傷……かつ……逃げ…きれる…」
走「紅さん的にどうだったんすか?」
紅「悔しいことに地の利は相手にあったな」
走「って、いうと?」
紅「俺ら喧嘩屋は当然路上専門。だからストリートファイターなんて言うけど、アイツは完全にこの狭い裏路地を我がものにしてたんだよな。だから凶器を振りまわしても自爆しなかった。しかも、その上でトラチーに殴られる位置を計算してやがったし」
走「っす?」
禅「から…の……「っす」…は…お…かしい……」
紅「当たり前だけど基本ガードを固めるのは首から上、それと脛とか弱点部位だ。トラチーの場合はワンパンで勝負決めるタイプじゃなくしっかりと一打一打を当てて相手の体力を削ってく、だから腹を狙ってていったけど鉄板仕込んでやがった。普通なら手がぶっ壊れてただろうよ」
走「寅さんは?」
紅「手の甲にひびが入ってたそうだ。まぁ、あの男ならへし折れてても拳作るだろうけど。本人は平然としてるよ」
禅「寅……さんは……逃がした……男に……ついては……?」
紅「興味ないそうだ。盲目の格闘家の方が注目してるらしい」
禅「盲…目の……格闘……家?」
紅「いや、こっちのことだ。だから、今日も集まらなかったよ。一応、声はかけといたけど」
禅「そう……ですか……。しかし……面倒……な……相手で…すね。崇……さんに……応援を……要請…し……ますか」
紅「待った、禅」
禅「は……い?」
紅「もう少し俺にやらせてくれよ。」
禅「わかり……ました」
走「早っ?!」
禅「俺は……戦力……には……なりません……か……らね。紅……さんが…やり……たいと……いうのなら…おま……かせ…しますよ。」
紅「話しが分かるぜ」
禅「で……すが……犠牲者……の…数が……許容……出来な……くな……ったら…俺は……崇さ……んに……応援……要請……します……ので」
紅「それは分かってる。」
走「私はどうしたらいいっすか?」
禅「……ま、連絡……係……で」
紅「だな」
走「了解っす!」
紅「さて、じゃちょっと俺。トラチーの様子見にいって来るわ」