ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】
ー蒼天塔:前ー
寅「なんのつもりだよ」
紅「なにが?」
寅「さっきなんであんなこと言った。」
紅「いや、たせってアレはダメだろ。あのおっさんからはヤバい雰囲気がバリバリ出てたぞ」
寅「ふんっ、まぁいい。蒼天塔にいる限りやれる機会はいくらでも作れる」
紅「それにしても収穫なしか…」
寅「それこそ知るか」
プルルル、プルルル
紅「っと、はい。もしもし?」
走『あ、紅さん!!走っすっ!!』
紅「っ……」
寅「ここまで聞こえてきてるぞ……どれだけ大声で話しかけて来てんだ、そいつ」
紅「なんだ?どした?」
走『今さっき新しい被害者が出たっス!』
紅「何処でだ?!」
走『ビックリガードのところっす!っで、禅さんが監視カメラ解析したところ、犯人らしきヤツの恰好が分かったっス。』
紅「ナイス。どんなだ?」
走『変な帽子にやたら袖の長い上服の奴です。顔とかは写って無かって男か女かも不明っす!』
紅「ずいぶんと目立つ格好だな、OK分かった。ちょっとそこら辺調べてみる。」
寅「犯人が見つかったのか?」
紅「断片的にな。やっぱりあのおっさんじゃなかったようだわ。」
寅「それは分かってる。っで、どんな奴だ。」
紅「変な帽子とやたら袖の長い服だそうだ」
寅「断片的だな……。だいたい、妙な恰好してる奴なんてごまんといるぞ」
紅「けど、帽子と長い袖は目立つだろ」
寅「……まぁいいや。乗りかかった船だ手伝ってやる。」
紅「おう、ビックリガードの辺りで出たらしいからそこにいこう。」
ー池袋界隈ー
寅「おい、待て」
紅「どした?」
寅「あれ……じゃないか?」
紅「ん?」
不良A「おい、テメェ。今ぶつかっただろ」
帽子の男「……」
不良B「なんとかいえよコラ」
紅「確かに……なんか変な帽子だな。しかも袖が長い服」
寅「確か、絡まれたと思ったら逃げ出すんだよな」
紅「そうだ。」
帽子の男「……」
ダッ!
不良A「あっ!待てコラ!!」
不良B「逃げるな!」
紅「どうやらビンゴったな。俺たちも追おう」
寅「あぁ。」
帽子の男「……」
不良A「くそ、待て!」
不良B「は、早ぇ……」
紅「じゃあ、後は俺達に任せとけ」
不良A「えっ?」
寅「邪魔だ引っ込んでろ」
不良B「えぇ……?!」
帽子の男「……」
紅「器用に人の隙間くぐっていってやがる。」
寅「そこまで早くないがあの小回りがあるうえでって考えたら厄介だな」
寅「なんのつもりだよ」
紅「なにが?」
寅「さっきなんであんなこと言った。」
紅「いや、たせってアレはダメだろ。あのおっさんからはヤバい雰囲気がバリバリ出てたぞ」
寅「ふんっ、まぁいい。蒼天塔にいる限りやれる機会はいくらでも作れる」
紅「それにしても収穫なしか…」
寅「それこそ知るか」
プルルル、プルルル
紅「っと、はい。もしもし?」
走『あ、紅さん!!走っすっ!!』
紅「っ……」
寅「ここまで聞こえてきてるぞ……どれだけ大声で話しかけて来てんだ、そいつ」
紅「なんだ?どした?」
走『今さっき新しい被害者が出たっス!』
紅「何処でだ?!」
走『ビックリガードのところっす!っで、禅さんが監視カメラ解析したところ、犯人らしきヤツの恰好が分かったっス。』
紅「ナイス。どんなだ?」
走『変な帽子にやたら袖の長い上服の奴です。顔とかは写って無かって男か女かも不明っす!』
紅「ずいぶんと目立つ格好だな、OK分かった。ちょっとそこら辺調べてみる。」
寅「犯人が見つかったのか?」
紅「断片的にな。やっぱりあのおっさんじゃなかったようだわ。」
寅「それは分かってる。っで、どんな奴だ。」
紅「変な帽子とやたら袖の長い服だそうだ」
寅「断片的だな……。だいたい、妙な恰好してる奴なんてごまんといるぞ」
紅「けど、帽子と長い袖は目立つだろ」
寅「……まぁいいや。乗りかかった船だ手伝ってやる。」
紅「おう、ビックリガードの辺りで出たらしいからそこにいこう。」
ー池袋界隈ー
寅「おい、待て」
紅「どした?」
寅「あれ……じゃないか?」
紅「ん?」
不良A「おい、テメェ。今ぶつかっただろ」
帽子の男「……」
不良B「なんとかいえよコラ」
紅「確かに……なんか変な帽子だな。しかも袖が長い服」
寅「確か、絡まれたと思ったら逃げ出すんだよな」
紅「そうだ。」
帽子の男「……」
ダッ!
不良A「あっ!待てコラ!!」
不良B「逃げるな!」
紅「どうやらビンゴったな。俺たちも追おう」
寅「あぁ。」
帽子の男「……」
不良A「くそ、待て!」
不良B「は、早ぇ……」
紅「じゃあ、後は俺達に任せとけ」
不良A「えっ?」
寅「邪魔だ引っ込んでろ」
不良B「えぇ……?!」
帽子の男「……」
紅「器用に人の隙間くぐっていってやがる。」
寅「そこまで早くないがあの小回りがあるうえでって考えたら厄介だな」