ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】

ー池袋界隈ー

紅「っで、勢いで出てきたはいいけど……」

禅「どう……する…か……のプラ……ン…は……決まっ……て……ます」

紅「マジか。流石だな禅は。俺なんて頭悪いからなぁ」

禅「そん…な…ことは……ないで……すよ。」

走「禅さーん!!」

禅「き……ました……ね。」

紅「おー、走。どしたよ」

走「自分も同行させてもらいますっ!」

紅「んー?」

禅「俺……の…口の……代わり……です」

紅「あぁ、なるほど。んで、どうするんだこれから」

禅「……」
パッパッ

ピロリロリン!
走「えーと、病院に向かうそうですっす。」

紅「病院?」

禅「……」
パッパッ

ピロリロリン!
走「ロストナンバーに襲われた可能性があるランカーが入院している病院だそうです。話を聞けるかどうか分からないけど……とのことです」

紅「ふーん?なら行くか」

禅「は……い」

走「ういっす!」




ー池袋:病院(個室)ー

コンコンッ
「どうぞー」

紅「失礼します」

禅「失礼……し…ます」

走「おじゃましますっ!!」

紅「もうちょっと声落とせな」

走「あ、スンマセンっす」

ランカーA「あっ、紅さんに禅さん!チィーっす!!」

紅「おう。襲われて入院してるってヤツに話し聞きたいんだけど」

ランカーA「ちょっとまってください。おーい、起きれるか?」

ランカーB「コク」

紅「頭……と口やったのか?」

ランカーB「コクコク」

禅「喋…る……のは…無理そう…ですね」

ランカーA「えーと、襲われた日のことが聞きたいんなら俺が話しますよ」

紅「お、詳しいこと知ってんのか?」

ランカーA「詳しいっていうか、まぁ一緒にいたんですよ」

走「ほう」

ランカーA「あれは金曜の夜中だったかないつものようにコイツとかとつるんでたんですけど……コイツが誰かとぶつかったんですよ。俺らは最初それに気がついてなくて。それからコイツがそのぶつかった相手にな絡んでて振り返ったら走りだしたんス。んで、コイツがそれを追いかけてって……」

紅「追いかけてって?」

ランカーA「俺らが追いついた時には頭と顔から血流して倒れてたんです」

紅「ちょっと待て間は?」

ランカーA「コイツが言うには追いかけた途中でずっこけて、そのあと起きあがろうとしたら頭を叩かれて意識を失ったって感じらしいっす」

走「それはただドジ踏んでやられただけじゃないっすか?」

ランカーB「ふるふる」

ランカーA「俺もそういってるんですけど何かが足に当たって転ばされて、追ってた奴は離れたところから頭を殴ったっていって聞かないんスよ」

禅「そう……ですか……ありがとう……お大事に」

走「あれ、もういいんすか?」

禅「は……い。」

紅「あ、ちょっと待ってどうやって話し聞いたんだ?」

ランカーA「LINEです」

ランカーB「こくこく」

紅「なるほどな」
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