ー新伝ー伝説を継ぐもの【4】
ー池袋西口:焼け崩れた建物前ー
拳二「……」
凍夜「酷いもんですねぇ」
拳二「お?金貸しか」
凍夜「どうも、昨晩ぶりですね。あけましておめでとうございます」
拳二「あけおめ。おめぇここの事務所のやつらとは?」
凍夜「あるようなないようなって感じですね。」
拳二「なんだ、その歯切れの悪い言い方は」
凍夜「いや、以前ここでやってた人とは何度か話したことあるんですけどね……ほら、いつの間にか中が総とっ返されてましたでしょ。そっからはさっぱりでしたよ。もしかして瓦谷さんのところで息がかかって場所……とか?」
拳二「だとしたらこんな呑気にタバコふかしてみてねーよ」
凍夜「そりゃそうだ。」
拳二「……聞きたいか?」
凍夜「なにを?」
拳二「此処がこうなった理由」
凍夜「面白そうな話しじゃないですけど此処で会ったのも何かの縁ですから、聞いときましょうかね。」
拳二「王狐文は知ってるよな」
凍夜「そりゃまぁ、名前くらいは聞いたことありますよ。ついでに悪い噂も多々」
拳二「それはだいたいは事実の噂だろうな。ここは王のグループが仕切ってた場所だった。っても、小さな組でいわばダミー事務所だな」
凍夜「こんな大きな建物がダミーっていうのが凄いですねぇ。うちよりでっかいですよ」
拳二「それで、たまたま王がここに顔出した。そこから一時間としないうちにガソリンを大量に積み込んだ軽トラックが突っ込んだ。」
凍夜「過激派ですねぇ。っということは……いわゆる鉄砲玉と」
拳二「いいや、違う。標的は王だけだった。建物と他の従業員はただ巻き込まれただけだ」
凍夜「えー……っで、当の本人は?」
拳二「無傷だったそうだ。普通に歩いて帰ったらしい」
凍夜「無茶苦茶だなぁ。」
拳二「その通りだよ」
凍夜「でも、瓦谷さんも病室で爆破事件に巻き込まれて無傷だったんじゃ?」
拳二「あれは……なんだその、まぁそれはいいとして……王は今殺し屋に狙われてるらしい」
凍夜「……妙ですね」
拳二「お前もそう思うか」
凍夜「殺し屋にしては手口が雑すぎるでしょ。こんなやり方」
拳二「そうなんだよ。だから多分殺し屋が鉄砲玉にためさせたんじゃねーかと俺ぁは踏んでる」
凍夜「デモンストレーションに建物ひとつ吹き飛ばしたと?」
拳二「話しがはえぇな。そうだ。もしそれで王が死ねばまぁ万々歳ってことだった」
凍夜「どっちにしても頭がイカレてるなぁ。」
拳二「まったくだぜ。関係ないとはいえこの街でポンポンこんなことが起こられても困るしよォ。」
凍夜「それで見回ってたんですか」
拳二「そんなところよ。」
凍夜「ところで、そうだとしたら王はどうしてるんです?」
拳二「さぁな、ウチだってアイツと縁が深いわけじゃないが普通にブラブラしてると思うぞ」
凍夜「普通用心とかするんですけどねぇ」
拳二「あれは狂人だ。俺ぁ正常な人間と同じような神経してねぇ」
凍夜「ゾッとしますねぇ……。」
拳二「ってことで、何か身体が暖まるもんでも飲みにいくか」
凍夜「んー……ま、いいですね。」
拳二「だろ、ちっと早いがいい店知ってんだよ」
凍夜「奢りですか?」
拳二「そら無理だ。こっも金欠なんだからな」
凍夜「なのに連日飲み歩きですか?」
拳二「それはそれ、これはこれだよ。かっかっか!」
拳二「……」
凍夜「酷いもんですねぇ」
拳二「お?金貸しか」
凍夜「どうも、昨晩ぶりですね。あけましておめでとうございます」
拳二「あけおめ。おめぇここの事務所のやつらとは?」
凍夜「あるようなないようなって感じですね。」
拳二「なんだ、その歯切れの悪い言い方は」
凍夜「いや、以前ここでやってた人とは何度か話したことあるんですけどね……ほら、いつの間にか中が総とっ返されてましたでしょ。そっからはさっぱりでしたよ。もしかして瓦谷さんのところで息がかかって場所……とか?」
拳二「だとしたらこんな呑気にタバコふかしてみてねーよ」
凍夜「そりゃそうだ。」
拳二「……聞きたいか?」
凍夜「なにを?」
拳二「此処がこうなった理由」
凍夜「面白そうな話しじゃないですけど此処で会ったのも何かの縁ですから、聞いときましょうかね。」
拳二「王狐文は知ってるよな」
凍夜「そりゃまぁ、名前くらいは聞いたことありますよ。ついでに悪い噂も多々」
拳二「それはだいたいは事実の噂だろうな。ここは王のグループが仕切ってた場所だった。っても、小さな組でいわばダミー事務所だな」
凍夜「こんな大きな建物がダミーっていうのが凄いですねぇ。うちよりでっかいですよ」
拳二「それで、たまたま王がここに顔出した。そこから一時間としないうちにガソリンを大量に積み込んだ軽トラックが突っ込んだ。」
凍夜「過激派ですねぇ。っということは……いわゆる鉄砲玉と」
拳二「いいや、違う。標的は王だけだった。建物と他の従業員はただ巻き込まれただけだ」
凍夜「えー……っで、当の本人は?」
拳二「無傷だったそうだ。普通に歩いて帰ったらしい」
凍夜「無茶苦茶だなぁ。」
拳二「その通りだよ」
凍夜「でも、瓦谷さんも病室で爆破事件に巻き込まれて無傷だったんじゃ?」
拳二「あれは……なんだその、まぁそれはいいとして……王は今殺し屋に狙われてるらしい」
凍夜「……妙ですね」
拳二「お前もそう思うか」
凍夜「殺し屋にしては手口が雑すぎるでしょ。こんなやり方」
拳二「そうなんだよ。だから多分殺し屋が鉄砲玉にためさせたんじゃねーかと俺ぁは踏んでる」
凍夜「デモンストレーションに建物ひとつ吹き飛ばしたと?」
拳二「話しがはえぇな。そうだ。もしそれで王が死ねばまぁ万々歳ってことだった」
凍夜「どっちにしても頭がイカレてるなぁ。」
拳二「まったくだぜ。関係ないとはいえこの街でポンポンこんなことが起こられても困るしよォ。」
凍夜「それで見回ってたんですか」
拳二「そんなところよ。」
凍夜「ところで、そうだとしたら王はどうしてるんです?」
拳二「さぁな、ウチだってアイツと縁が深いわけじゃないが普通にブラブラしてると思うぞ」
凍夜「普通用心とかするんですけどねぇ」
拳二「あれは狂人だ。俺ぁ正常な人間と同じような神経してねぇ」
凍夜「ゾッとしますねぇ……。」
拳二「ってことで、何か身体が暖まるもんでも飲みにいくか」
凍夜「んー……ま、いいですね。」
拳二「だろ、ちっと早いがいい店知ってんだよ」
凍夜「奢りですか?」
拳二「そら無理だ。こっも金欠なんだからな」
凍夜「なのに連日飲み歩きですか?」
拳二「それはそれ、これはこれだよ。かっかっか!」